14 / 166
第1章
有名人に話しかけられるって、緊張するよね
しおりを挟む
21時の定刻5分前にだいはログインしたが、結局ゆめはログインしなかった。
ゆめが活動日に連絡もなしにログインしないなんて珍しいな。
なんかあったのだろうか。
まぁ世の中は土曜日だし、飲みに行ったりとかそういうのも普通にあって然るべきとは思うが。
〈Gen〉『ゆめがこないかー。火力にちょっと不安があるけど、噂に聞くゼロやんの力に頼る形でいってみるか!』
〈Zero〉『まかせろ』
〈Jack〉『ボス層まではあーすがパラディンで、リダがファイターでいけばいいっしょーーーー』
〈Gen〉『そうだな、あーす、がんばれよ!』
〈Earth〉『まっかせとけい☆』
〈Gen〉『今日はだい、ロバーでよろしく』
リダの中身が戻ってきたのは20時半頃だったが、忘れないうちに俺は亜衣菜との約束を伝え、動画のUPは来週の水曜以降という約束を取り付けた。
亜衣菜との関係? そんなものは伏せたに決まっている。活動前に、余計なこと言われんのも面倒だからな!
〈Gen〉『おーい、だい、聞いてる?』
〈Daikon〉『え、あ、ごめんwおkおk』
〈Pyonkichi〉『ウィザードは俺にまっかせとけい☆』
〈Earth〉『あ! 真似しないでくださいよぅ!』
〈Soulking〉『プリーストはまっかせとけい☆』
〈Earth〉『あー!』
だいが少し反応悪かったのも気になるが、ぴょんと嫁キングのあーすいじりに俺はモニターの前で一人笑ってしまった。
そうか、そういういじり方もあるのか。勉強になるわー。
〈Gen〉『それじゃ、【Teachers】いきますか!』
パーティを組んで準備を終えた21時半頃、ジャックの転移魔法でコンテンツの最寄りエリアまで転移する。
現在取り組んでいる、先月に実装されたばかりの新コンテンツは、大型モンスターが徘徊するギヌン山脈というエリアからリアルタイムで10分ほど進んだ、王竜の寝床というダンジョンからスタートすることになる。
コンテンツがスタートすると、30分の時間制限がスタートし、この制限時間内に合計5回の中ボスモンスターを撃破し、ボスエリアまで行くことが最初のミッションとなるのだ。
ボスエリアまで、5体の中ボス+雑魚を相手とするのに30分に対して、ボス1体にまた30分の時間制限が与えられることからも、今回のボスが本当に難敵だというのが分かるだろう。
まぁ【Vinchitore】なんかは20分弱で撃破するっていうんだから、驚きだよな。
〈Yukimura〉『ダンジョン前に死体の山』
〈Gen〉『おー、今日も敗れた者たちがいっぱいいるねーw』
〈Jack〉『こんなコンテンツ久々だよねーーーー』
山脈エリアを進み、開けたエリアの奥に洞窟の入口然としてものが見える辺り着いた俺たちは、ゆきむらが言った死体の山という物騒な言葉の意味を理解した。ちなみに本物じゃなく、ダンジョン攻略中に全滅し、戦闘不能状態でダンジョン外に排出されたパーティのことだぞ。
戦闘不能になっているとはいえ、きっとプレイヤーたちはどうして負けたのかについてきっとパーティチャットで盛り上がっているだろうし、俺らも勝つまではああなっていたのだから、彼らの気持ちは分からなくはない。
戦闘不能状態であることが、自分たちの敗戦を噛み締める意味になるのだから。
〈Pyonkichi〉『あ、今度はどっか出てきたって…うぇwww』
〈Earth〉『あ! セシルちゃん!』
〈Yukimura〉『Lucianoさんもいる。何あの鎧、初めて見た』
〈Jack〉『【Vinchitore】の幹部さんたちだねーーーー』
〈Gen〉『だが、6人しかいないぞ?』
〈Jack〉『むしろ幹部しかいない、だねーーーー』
〈Jack〉『って、あれ? もこさんもいるじゃーーーーん』
俺たちがダンジョンに到着したのとほぼ同時にダンジョンが生きた状態で出てきたのは、全員が高名なプレイヤーたちだった。
セシルの名を見つけた俺は何も言わずに黙ることにしたが、本当に豪華なメンバーで、出来るなら装備とかまじまじと見たかったね。
ギルドリーダーであり、無敗の盾と呼ばれる銀髪男エルフの〈Luciano〉
最強ガンナー兼LAのアイドル、茶髪の猫耳獣人〈Cecil〉
ジャックの後任でサポーターの幹部に昇格したという金髪の女小人族〈Ume〉
斧と大剣がスキルキャップというスキンヘッドの男ヒューム、無双ファイター〈Richard〉
全ての魔法の効果・詠唱時間を把握しているという、老人男エルフキャラの最強ウィザード〈Semimaru〉
そして【Vinchitore】ではなく双璧ギルド【Mocomococlub】のギルドリーダーで、文字通りのソードマスター〈Moco〉の6人だった。
〈Gen〉『あの編成……俺らもちょっとは意識してもらえるほどになったのかなw』
そのメンバー構成に気づいたリダが、ちょっと嬉しそうにパーティチャットでそう発言する。
編成……あ、そういうことか。
〈Moco〉『おー、よかった、いいタイミングで会えたねー』
俺たちに気づいたもこさんが、オープンチャットで話しかけてくる。
すまんな、戦闘不能集団よ。君ら、出てきたメンバーに踏まれた形だが、きっとしばらくそのままだぞ。
〈Cecil〉『ほんとだ! いやー、【Teachers】すごいねー』
〈Luciano〉『お前らの装備でよく勝ったものだな』
〈Jack〉『俺らの編成真似て、どうでしたーーーー?w』
さすがジャック。みんなパーティチャットで慌てふためき、オープンチャットで返信する勇気もないようだったが、やはりルチアーノさんをるっさんと呼ぶだけのことはある。先陣を切って彼らの言葉に返事を返していく。
たぶん、死体になってる彼らもこの会話には興味津々だろう。
〈Ume〉『なんて編成で攻略してくれたんすか・・・恨んでやる・・・』
〈Richard〉『おー!じゃっくん久しぶりだな!』
〈Richard〉『うめのやつ、グロッキーだなw』
〈Ume〉『動画見た時から思いましたよ。うわ、これるっさん真似るだろうな、って・・・まじほんと、恨みます』
〈Semimaru〉『わしらの装備でも、23分もかかってしまった』
〈Moco〉『あと1分時間かかったら、負けてたけどねー』
〈Cecil〉『もこちゃんそれはしーっ』
〈Luciano〉『まぁ、うめにはいい修行になったろう』
〈Luciano〉『編成を真似したことに気を悪くしたならすまない。謝罪する』
〈Gen〉『いやいや、動画を見ていただけただけでありがたいですよ』
もこさんがいるのは謎だが、どうやらルチアーノさんたちはそれまで8人以上推奨とされていたキングサウルス討伐を、俺たちが6人でやってのけたことに触発されたようだった。
彼らは攻略サイトへの情報提供者でもあり、本当に6人でも勝てるのか、検証したくなったのだろう。
〈Jack〉『でもなんでもこさんも?』
〈Moco〉『えー、面白そうだったから?』
〈Luciano〉『ふっかけてきたのはもこのほうだ』
〈Ume〉『みんな恨んでやる・・・』
〈Cecil〉『うめちん暗いよー』
〈Luciano〉『まぁ、一般プレイヤーにはオススメはできないってのが答えだな』
〈Moco〉『そうねー。盾・超火力アタッカー2枚、ウィザード・サポーター・プリーストが、6人でやるなら無難じゃないかなー』
〈Moco〉『ゆきむらちゃんの動き参考にしたけど、よくあれだけ火力全振りのスキル順思いついたねー』
〈Yukimura〉『え、あああ、ありがと《いgぞあmす》』
彼らの講評の中で不意に褒められたゆきむらが完全にテンパっている。まぁ、しょうがないよな、雲の上の存在だと思ってたプレイヤーだろうしな。
〈Luciano〉『この編成じゃ、サポーターに相当なプレイヤースキルがないと全滅待ったなしだな』
〈Richard〉『うめでもギリギリだったもんな!w』
〈Ume〉『ジャックさんと比べないでくださいよ・・・』
〈Semimaru〉『精進せい精進』
俺も正直ルチアーノさんと同意見だ。
ジャック役としてサポーターを務めたうめも高名なプレイヤーだが、ここまでグロッキーになっているということは、まぁやっぱ一人で全員のサポートとヒーラーもやるって、半端ないってことだよなー。俺もサポーターは出来ないことはないが、ジャックと同じことをやれと言われてできる自信は0だ。
ジャック恐るべし……。
〈Luciano〉『だが、ガンナーをいれるというのは面白いな』
〈Cecil〉『でしょでしょ? ガンナー強いでしょー?』
〈Cecil〉『ゼロくんももっと言ってあげてっ』
〈Zero〉『え、あー。ガンナーはプレイヤースキル依存ですから、安定攻略向きじゃあないと思いますが』
〈Cecil〉『ちょっと! 後ろ向き!』
急にセシルから話題を振られて焦る俺。
俺は思ったままを発言しただけなのだが、セシルのお気に召すものではなかったようだ。
でも、ちゃんと場面を弁えてゼロくんって呼んでくれて、よかった……。
〈Moco〉『でもそれって、俺はスキルありますよー、っていう風にも取れるよね?』
〈Jack〉『そりゃ、うちのゼロやんはいいガンナーだからねーーーー』
〈Moco〉『また戻ってくれないかしらねー』
〈Cecil〉『あたしには及ばないけどね!』
もこさん……! と俺はモニター越しに恨みがましく桃色の髪の小人を睨む。
〈Luciano〉『と、そちらはこれから攻略にいくんだよな? 時間をとらせてすまなかった。がんばってくれ』
〈Moco〉『あ、そうだね、がんばってねー』
〈Cecil〉『ゼロくん、ガンナーの腕前見せつけちゃえ!』
〈Gen〉『ありがとうございます! また動画あげたら、ぜひ見てくださいね!』
〈Jack〉『じゃあねーい』
〈Zero〉『はい』
コンテンツ開始前にちょっとごたごたしてしまった感じだが、俺たちはようやくダンジョンへと侵入していく。
パーティチャットでは嫁キングやあーす、ぴょん、ゆきむららが名だたる面々に(特にセシルに)わーきゃーいったり、直接話しかけられた俺にずるい! などと言っていたが、まぁそれはここでは割愛する。
そういや、だいはなんかずっと静かだったのが気になるけど……。
今回はどんな戦いになるだろうか?
まだ足元で死んだまま、豪華メンバーに踏まれ続けてる彼らの分も、頑張ることとしよう。
ゆめが活動日に連絡もなしにログインしないなんて珍しいな。
なんかあったのだろうか。
まぁ世の中は土曜日だし、飲みに行ったりとかそういうのも普通にあって然るべきとは思うが。
〈Gen〉『ゆめがこないかー。火力にちょっと不安があるけど、噂に聞くゼロやんの力に頼る形でいってみるか!』
〈Zero〉『まかせろ』
〈Jack〉『ボス層まではあーすがパラディンで、リダがファイターでいけばいいっしょーーーー』
〈Gen〉『そうだな、あーす、がんばれよ!』
〈Earth〉『まっかせとけい☆』
〈Gen〉『今日はだい、ロバーでよろしく』
リダの中身が戻ってきたのは20時半頃だったが、忘れないうちに俺は亜衣菜との約束を伝え、動画のUPは来週の水曜以降という約束を取り付けた。
亜衣菜との関係? そんなものは伏せたに決まっている。活動前に、余計なこと言われんのも面倒だからな!
〈Gen〉『おーい、だい、聞いてる?』
〈Daikon〉『え、あ、ごめんwおkおk』
〈Pyonkichi〉『ウィザードは俺にまっかせとけい☆』
〈Earth〉『あ! 真似しないでくださいよぅ!』
〈Soulking〉『プリーストはまっかせとけい☆』
〈Earth〉『あー!』
だいが少し反応悪かったのも気になるが、ぴょんと嫁キングのあーすいじりに俺はモニターの前で一人笑ってしまった。
そうか、そういういじり方もあるのか。勉強になるわー。
〈Gen〉『それじゃ、【Teachers】いきますか!』
パーティを組んで準備を終えた21時半頃、ジャックの転移魔法でコンテンツの最寄りエリアまで転移する。
現在取り組んでいる、先月に実装されたばかりの新コンテンツは、大型モンスターが徘徊するギヌン山脈というエリアからリアルタイムで10分ほど進んだ、王竜の寝床というダンジョンからスタートすることになる。
コンテンツがスタートすると、30分の時間制限がスタートし、この制限時間内に合計5回の中ボスモンスターを撃破し、ボスエリアまで行くことが最初のミッションとなるのだ。
ボスエリアまで、5体の中ボス+雑魚を相手とするのに30分に対して、ボス1体にまた30分の時間制限が与えられることからも、今回のボスが本当に難敵だというのが分かるだろう。
まぁ【Vinchitore】なんかは20分弱で撃破するっていうんだから、驚きだよな。
〈Yukimura〉『ダンジョン前に死体の山』
〈Gen〉『おー、今日も敗れた者たちがいっぱいいるねーw』
〈Jack〉『こんなコンテンツ久々だよねーーーー』
山脈エリアを進み、開けたエリアの奥に洞窟の入口然としてものが見える辺り着いた俺たちは、ゆきむらが言った死体の山という物騒な言葉の意味を理解した。ちなみに本物じゃなく、ダンジョン攻略中に全滅し、戦闘不能状態でダンジョン外に排出されたパーティのことだぞ。
戦闘不能になっているとはいえ、きっとプレイヤーたちはどうして負けたのかについてきっとパーティチャットで盛り上がっているだろうし、俺らも勝つまではああなっていたのだから、彼らの気持ちは分からなくはない。
戦闘不能状態であることが、自分たちの敗戦を噛み締める意味になるのだから。
〈Pyonkichi〉『あ、今度はどっか出てきたって…うぇwww』
〈Earth〉『あ! セシルちゃん!』
〈Yukimura〉『Lucianoさんもいる。何あの鎧、初めて見た』
〈Jack〉『【Vinchitore】の幹部さんたちだねーーーー』
〈Gen〉『だが、6人しかいないぞ?』
〈Jack〉『むしろ幹部しかいない、だねーーーー』
〈Jack〉『って、あれ? もこさんもいるじゃーーーーん』
俺たちがダンジョンに到着したのとほぼ同時にダンジョンが生きた状態で出てきたのは、全員が高名なプレイヤーたちだった。
セシルの名を見つけた俺は何も言わずに黙ることにしたが、本当に豪華なメンバーで、出来るなら装備とかまじまじと見たかったね。
ギルドリーダーであり、無敗の盾と呼ばれる銀髪男エルフの〈Luciano〉
最強ガンナー兼LAのアイドル、茶髪の猫耳獣人〈Cecil〉
ジャックの後任でサポーターの幹部に昇格したという金髪の女小人族〈Ume〉
斧と大剣がスキルキャップというスキンヘッドの男ヒューム、無双ファイター〈Richard〉
全ての魔法の効果・詠唱時間を把握しているという、老人男エルフキャラの最強ウィザード〈Semimaru〉
そして【Vinchitore】ではなく双璧ギルド【Mocomococlub】のギルドリーダーで、文字通りのソードマスター〈Moco〉の6人だった。
〈Gen〉『あの編成……俺らもちょっとは意識してもらえるほどになったのかなw』
そのメンバー構成に気づいたリダが、ちょっと嬉しそうにパーティチャットでそう発言する。
編成……あ、そういうことか。
〈Moco〉『おー、よかった、いいタイミングで会えたねー』
俺たちに気づいたもこさんが、オープンチャットで話しかけてくる。
すまんな、戦闘不能集団よ。君ら、出てきたメンバーに踏まれた形だが、きっとしばらくそのままだぞ。
〈Cecil〉『ほんとだ! いやー、【Teachers】すごいねー』
〈Luciano〉『お前らの装備でよく勝ったものだな』
〈Jack〉『俺らの編成真似て、どうでしたーーーー?w』
さすがジャック。みんなパーティチャットで慌てふためき、オープンチャットで返信する勇気もないようだったが、やはりルチアーノさんをるっさんと呼ぶだけのことはある。先陣を切って彼らの言葉に返事を返していく。
たぶん、死体になってる彼らもこの会話には興味津々だろう。
〈Ume〉『なんて編成で攻略してくれたんすか・・・恨んでやる・・・』
〈Richard〉『おー!じゃっくん久しぶりだな!』
〈Richard〉『うめのやつ、グロッキーだなw』
〈Ume〉『動画見た時から思いましたよ。うわ、これるっさん真似るだろうな、って・・・まじほんと、恨みます』
〈Semimaru〉『わしらの装備でも、23分もかかってしまった』
〈Moco〉『あと1分時間かかったら、負けてたけどねー』
〈Cecil〉『もこちゃんそれはしーっ』
〈Luciano〉『まぁ、うめにはいい修行になったろう』
〈Luciano〉『編成を真似したことに気を悪くしたならすまない。謝罪する』
〈Gen〉『いやいや、動画を見ていただけただけでありがたいですよ』
もこさんがいるのは謎だが、どうやらルチアーノさんたちはそれまで8人以上推奨とされていたキングサウルス討伐を、俺たちが6人でやってのけたことに触発されたようだった。
彼らは攻略サイトへの情報提供者でもあり、本当に6人でも勝てるのか、検証したくなったのだろう。
〈Jack〉『でもなんでもこさんも?』
〈Moco〉『えー、面白そうだったから?』
〈Luciano〉『ふっかけてきたのはもこのほうだ』
〈Ume〉『みんな恨んでやる・・・』
〈Cecil〉『うめちん暗いよー』
〈Luciano〉『まぁ、一般プレイヤーにはオススメはできないってのが答えだな』
〈Moco〉『そうねー。盾・超火力アタッカー2枚、ウィザード・サポーター・プリーストが、6人でやるなら無難じゃないかなー』
〈Moco〉『ゆきむらちゃんの動き参考にしたけど、よくあれだけ火力全振りのスキル順思いついたねー』
〈Yukimura〉『え、あああ、ありがと《いgぞあmす》』
彼らの講評の中で不意に褒められたゆきむらが完全にテンパっている。まぁ、しょうがないよな、雲の上の存在だと思ってたプレイヤーだろうしな。
〈Luciano〉『この編成じゃ、サポーターに相当なプレイヤースキルがないと全滅待ったなしだな』
〈Richard〉『うめでもギリギリだったもんな!w』
〈Ume〉『ジャックさんと比べないでくださいよ・・・』
〈Semimaru〉『精進せい精進』
俺も正直ルチアーノさんと同意見だ。
ジャック役としてサポーターを務めたうめも高名なプレイヤーだが、ここまでグロッキーになっているということは、まぁやっぱ一人で全員のサポートとヒーラーもやるって、半端ないってことだよなー。俺もサポーターは出来ないことはないが、ジャックと同じことをやれと言われてできる自信は0だ。
ジャック恐るべし……。
〈Luciano〉『だが、ガンナーをいれるというのは面白いな』
〈Cecil〉『でしょでしょ? ガンナー強いでしょー?』
〈Cecil〉『ゼロくんももっと言ってあげてっ』
〈Zero〉『え、あー。ガンナーはプレイヤースキル依存ですから、安定攻略向きじゃあないと思いますが』
〈Cecil〉『ちょっと! 後ろ向き!』
急にセシルから話題を振られて焦る俺。
俺は思ったままを発言しただけなのだが、セシルのお気に召すものではなかったようだ。
でも、ちゃんと場面を弁えてゼロくんって呼んでくれて、よかった……。
〈Moco〉『でもそれって、俺はスキルありますよー、っていう風にも取れるよね?』
〈Jack〉『そりゃ、うちのゼロやんはいいガンナーだからねーーーー』
〈Moco〉『また戻ってくれないかしらねー』
〈Cecil〉『あたしには及ばないけどね!』
もこさん……! と俺はモニター越しに恨みがましく桃色の髪の小人を睨む。
〈Luciano〉『と、そちらはこれから攻略にいくんだよな? 時間をとらせてすまなかった。がんばってくれ』
〈Moco〉『あ、そうだね、がんばってねー』
〈Cecil〉『ゼロくん、ガンナーの腕前見せつけちゃえ!』
〈Gen〉『ありがとうございます! また動画あげたら、ぜひ見てくださいね!』
〈Jack〉『じゃあねーい』
〈Zero〉『はい』
コンテンツ開始前にちょっとごたごたしてしまった感じだが、俺たちはようやくダンジョンへと侵入していく。
パーティチャットでは嫁キングやあーす、ぴょん、ゆきむららが名だたる面々に(特にセシルに)わーきゃーいったり、直接話しかけられた俺にずるい! などと言っていたが、まぁそれはここでは割愛する。
そういや、だいはなんかずっと静かだったのが気になるけど……。
今回はどんな戦いになるだろうか?
まだ足元で死んだまま、豪華メンバーに踏まれ続けてる彼らの分も、頑張ることとしよう。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』
まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。
朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。
「ご主人様の笑顔が見たいんです」
その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。
全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!?
甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編7が完結しました!(2026.1.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
**俺、東大院生の実験対象にされてた。**同居している美人家庭教師のやばい秘密
まさき
青春
俺は今、東大院生の実験対象になっている。
ある雨の夜、アパートの前にずぶ濡れの美女が立っていた。
「家庭教師です。住まわせてください」
突然すぎる申し出に困惑しながらも、なぜか断れなかった。
桐島咲楽、東大大学院生。成績は天才、料理は壊滅的、距離感はおかしい。毎日転ぶ、焦がす、なぜか距離が近い。そのくせ授業は鬼のように丁寧で、俺のことを誰よりもよく見ていた。
偏差値42だった俺の成績は、気づけば上がっていた。でも、それより気になることがある。
咲楽さんが、研究ノートに何かを書いている。「被験者」という文字が、見えた気がした。
距離が近いのは、データのためか。褒めてくれるのは、実験のためか。でも、あの顔は。あの声は。
「データじゃなくて、私がそう思っています」
嘘をついているような顔じゃなかった。
偏差値42の俺に、東大院生の美女が押しかけてきた。ドタバタな毎日の中で、俺の心臓が休まる暇がない。これはドキドキなのか、心配なのか。それとも、もう恋なのか。
不器用な天才と、鈍感な高校生の、やばい同居生活。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる