オフ会から始まるワンダフルライフ 人生を彩るのはオンラインゲーム!?

佐藤哲太

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第4章

夏休み到来

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 7月20日月曜日、午前11時32分。

「いいかー、来年の夏休みは人生決める夏休みだからなー。進学しないなら、思いっきり遊べる夏は今年が最後だと思って過ごせよー」
「はーい」
「はい、じゃあ号令ー」
「きりーつ、きょーつけー、れー」
「さようならー!」
「倫ちゃんばいばーい」
「倫ちゃんまたねー」

 終業式からの学年集会を行い、そしてHRホームルームで通知表も配り終えた。そして最後に適当な一言を添えて、うちのクラスは放課となる。
 それが意味するのは、ここから約40連休が始まるということ。
 生徒たちにとって待ちに待った時期。
 いつも通りのラフな空気で教室から出ていく奴らの表情は皆一様に明るかった。
 
 もちろん俺としても激務の期末を乗り越えたのは感慨深い。
 こっからは部活も午前中になるし、8月いっぱいまで日々定時で帰ったり、なんだったら余ってる年休を使いまくっても問題ない日々が続くのだ。
 やりたいことはたくさんある。

 ほんとこれは、教師の特権だなぁ。

「倫ちゃん、大会まであとちょっとだねー」
「だなぁ」
「つまり、夏休みも私たちは会えるってことだねっ」
「はいはい……」

 みんなが出ていく中で、教卓の前の席の市原は、まだ席を立たずに俺に話しかけてきた。
 ちなみにあの日、だいが市原と話をした日から、市原の俺への距離感は……実は大して変わってない。
 ただ変わったことがないわけではない。前はよく言ってた、私が彼女になるだの、そのたぐいの言葉は言わなくなった。
 そりゃ、俺に彼女がいるって知ったからだろうけど、変化と言えばそれくらい。

 それよりも部員たちの方が俺に対して、どんなデートしただのと休憩中にうざい絡みが増えてきた。
 覚悟はしてたけど、ちょっと面倒くさいとか思うのは、本音だぞ。

「練習って13時からでいいんだよね?」
「おう。外出て飯食ってくるなら行ってきていいぞ」
「おっけー。じゃ、またあとでねっ」
「あいよー」

 そう言って市原は他の運動部に所属する友達のところへ移動していった。
 さて、じゃあ俺も少し休憩しますかな。



 同日13時3分。
 昼休憩を取ってから俺はグラウンドへ足を運んだ。
 今日からは何の気兼ねもなく、大会に向けた追い込みが出来るのだ。
 練習時間が増えるから怪我には注意だけど、やっとこの日が来たって感じだな。

「あー、やっと夏休みかー」
「お前らは大会終わっても進路活動だからなー?」
「わーってるよー」
「でも、振り返るとあっという間だったねー」
「そーだなー。そらも夏美も理央も珠梨亜も、気づくとあっという間に引退だからなー。悔いのないように部活やるんだぞー?」
「「「「はーい」」」」

 部員たちと雑談をしつつ一緒にアップをしてから、今日は俺もキャッチボールに加わる。
 いつもなら俺が入る時のキャッチボールは赤城と黒澤、1年トリオ、俺と市原の組み合わせでやるのだが、大会前はバッテリー同士で、という赤城の提案により最近は俺の相手は黒澤だ。
 あと少ししかないんだから黒澤とやればいいのに、って思うけど、これは感情の話で、試合を見据えていくなら赤城が正しい。
 ほんと、立派になったなぁ。

「明香里は指定校なんだよな?」
「うん、だから正直進路活動は気楽だねー」
「ま、誰かさんと違ってここまで頑張ってきたからの成果だしな、それでいいと思うぞ」
「おい、聞こえてんぞ!?」
「すずはAOだもんねー。がんばって!」

 こんな風にこいつらと話しながらキャッチボールするのも、あとちょっとなんだよなー。
 入部の頃から見てきたわけじゃないけど、やっぱり2年間も一緒に部活やってきたこいつらがいなくなるのは、少し寂しいものはある。
 なんだかんだ、助けられたからなー。

 特に、暴走しがちな赤城の制御役として黒澤にはかなり助けられた。
 去年新しく顧問になった俺に、当初の赤城は警戒心むき出しだったし。
 それも今では懐かしいけど。

 こいつ黒澤がいるから、赤城も安心して無茶できるんだろうなぁ。
 ほんと、いいコンビだと思うよ。
 
「しかし、ほんと初心者だったとは思えねーなー」
「えー、今さらなにー? 褒めても何にもでないよー?」
「お前さー、顧問が部員褒めるのに裏があるわけねーだろ」
「あはは、それもそっか」

 ほんと、真面目に練習したのが伝わるくらい、黒澤が投げるボールは綺麗な回転で飛んでくる。
 高校から初心者スタートってけっこう敷居が高いと思うけど、尊敬するわ。

「あかりに色々教えたのはあたしだかんな!」
「今お前には聞いてませーん」
「倫ちゃん最近私褒められてないんだけど!」
「っつかー、隣の会話に一々入ってくんな」
「ほんと、すずもそらも倫ちゃんのこと好きだもんねぇ」
「はぁ!? そんなことねーし!」「そうですよ!」

 黒澤の言葉に対し返ってくる、真逆な言葉。

 ま、これが俺ららしいったら俺ららしいんだけどさ。

「おい1年ズ、笑ってんじゃねーぞー?」
「「「すみませーんっ」」」

 大会までは1週間。
 泣いても笑っても、時間は待ってくれない。
 あえて気負ったりはしないが、出来ることは全部やっていかないとな。

 こいつらに後悔はさせたくないから。
 ちょっとだけセンチな気持ちで練習してるのは俺だけかもしれないけど。

 そんな気持ちを抱えながら、相変わらずのテンションのこいつらとやる部活は、楽しかった。



 同日17時20分。

「あー、疲れたー」
「おー、おつかれーい」
「あ、なんだ、まだいたのか」
「うわ、倫つめた!」

 午後いっぱいの練習を終えて、俺は社会科準備室でぐったりしていた。
 職員室は節電ってことでエアコンの設定温度がけっこう高いため、涼みたい時はこの部屋に限るのだ。

 同じことを考えていたのは大和も同じだったようで、俺より先に大和は戻っていたようだ。
 水泳部の指導終わりなのか、相変らず黒い。いや、黒いのは前からなんだけど。

「大会いつだっけ?」
「んー、今週末」
「そっか、俺も見に行っていい?」
「あれ、鈴奈と明香里ってお前のクラスじゃなくね?」
「いや、別に学年の生徒の試合くらい担任じゃなくてもいいだろ」
「まぁ、たしかに」

 ちなみにここ最近で部員への名前呼びはけっこう慣れた。
 呼ぶまでは抵抗あったけど、今ではあいつらもそれが当たり前になったから、JKの順応力は高いもんだ。

「っていうか、お前どうせあれだろ? 月見ヶ丘の顧問見に来る気だろ?」
「バレたか!」
「どうせそんなこったろーと思ったわ」
「だって倫の彼女だろー? この前は女の人いっぱいいたからどれか分かってないし」

 ちなみに大和には先週の金曜に二人で飲みに行って、だいのことを話した。
 酒が入ってたせいでけっこう詳細に話したんだけど、俺とだいの出会いについて引いたりせずに聞いてくれて、安心したものだ。

「あ、ちなみにその日、オフ会も兼ねてるから俺のゲームの知り合いも見に来るらしいぞ」
「え、マジで!?」
「え、なんでそんな嬉しそうなん?」
「え、あー、ほら! 倫の仲間ってことは、女の人ってことじゃん?」
「あー……はい」
「うわー、その彼女持ちの余裕むかつくわー」
「ふふふ、まぁ君も頑張りたまえ」
「……プールに突き落としてやろうか?」
「じゃ、おっさきー」

 実際、ちょっと黒すぎるくらい日に焼けてるけど、正直俺なんかより大和はかっこいいんだから、彼女作ろうと思えばすぐ作れると思うんだけど。
 
 ま、なるようになるだろ、大和なら。

 そんなことを考えながら、俺は帰路へと着く。
 夏休みを迎えたという俺の足取りは、自分でも軽やかな気がするのだった。

 

 7月21日火曜日、午後22時35分。LA内にて。

〈Gen〉『今日もおつかれ!』
〈Jack〉『いやーーーー、いきなりドロップとはせんかんもラッキーだったねーーーーw』
〈Senkan〉『おう!なんかみんなに悪い気もするけど!』
〈Zero〉『ドロップは運だし、この調子でやってきゃそのうちみんなの揃うだろ』
〈Yume〉『早く斧ほしいなぁ』
〈Yukimura〉『刀もです』
〈Jack〉『ゆっきーはこのまま槍ファイターなる勢いだよねーーーーw』
〈Daikon〉『え、もうそんなに?』
〈Yukimura〉『もうすぐ200です』
〈Pyonkichi〉『おいおいwどんなペースだよw』
〈Yukimura〉『??ふつうですけど』
〈Earth〉『ゆっきーは努力家さんだねー☆』
〈Soulking〉『ちゃんと面接練習もしておくんだよー?』
〈Yukimura〉『そうですね・・・がんばります』

 今日は久々にギルドメンバー全員が揃い、リハビリもある程度済んだというせんかんもつれて初めて10人でのキングサウルス討伐にやってきた。
 人数が増えてボスのHPはそれなりに増えてたけど、それでもやはりある程度昔の感覚を取り戻したせんかんはいい立ち回りをしていた。
 特に戦闘終盤はゆきむらをアタッカー固定して、背後からカウンターで攻撃をしっかり捌いてくれてたし。
 やはり頼もしい仲間だと一安心。

 そして肝心のドロップで、まさかの格闘武器がドロップ。
 格闘スキル自体はジャックの方が上っぽかったが、せっかくのメイングラップラー格闘使い参入を祝して、ドロップはせんかんに渡されたのだ。
 
〈Pyonkichi〉『夏休みなったんだし、このあと残業でだいガンナー化計画すすめよーぜ!』
〈Yume〉『いくでありまーす!』
〈Daikon〉『あ、ありがとう』

 そして予定通りに活動の延長が決まる。
 これはだいから聞いていた。なんでもぴょんから事前に確認があったらしい。
 連絡しておくとか、意外と、マメなんだなあいつも。

〈Senkan〉『俺は新装備でソロ練してくるわー』
〈Soulking〉『わたしも子ども見るから落ちるねー』
〈Pyonkichi〉『おう!おつかれ!あ、ゼロやんは強制な!』
〈Zero〉『わかってるよ・・・』
〈Yume〉『あ、ちなみに今週末の土日は、ゼロやんとだいの大会応援オフだよー』
〈Yume〉『時間って決まった?』
〈Daikon〉『うん。11時プレイボールで、場所は江戸川東高校』
〈Pyonkichi〉『うわ、とおw』
〈Yume〉『江戸川区か・・・』
〈Yukimura〉『楽しみです』
〈Earth〉『いいなぁ・・・』
〈Jack〉『今回はちょっとごめんねーーーー』
〈Pyonkichi〉『あれ、ジャック来れないか!残念!』
〈Jack〉『宇都宮はいくからーーーーw』
〈Gen〉『宇都宮で俺と握手!』
〈Soulking〉『鬱陶しいわよ』
〈Gen〉『すみません・・・』
〈Senkan〉『あ、俺も行っていい?大会オフw』
〈Zero〉『あれ、せんかんも都内なの?』
〈Senkan〉『おうよ。誉れある板橋区民だ』
〈Yume〉『板橋って・・・何があるとこだっけ?』
〈Yukimura〉『人が住むところです』
〈Daikon〉『それは・・・どこもそうでしょ』
〈Earth〉『ゆっきー面白い☆』
〈Pyonkichi〉『じゃあせんかんも参加か!残念だったなゼロやん、ハーレムじゃなくなってwww』
〈Zero〉『いや、残念とか逆だわ!喜びだわ!』

 ったく。
 でもせんかんが来てくれるのはほんとに嬉しい。
 あのハチャメチャな女性陣を相手にするのが俺一人じゃなくなるし。
 年齢も見た目も知らないけど、なんとなく感覚的に、年は近い気がするし。

 そう思いながら過去ログをさらいつつ、俺はそこでふとあることに思い立った。
 というか、そんなことも決めてなかったのかと、改めてちょっと反省。

〈Zero〉『あ、っていうかさ、今思ったんだけど』
〈Daikon〉『どうしたの?』
〈Zero〉『大会土日なんだけど、みんなどっちに来んの?』
〈Zero〉『だいが言ってたのは、土曜の予選リーグ1試合目の話なんだけど』
〈Pyonkichi〉『あ』
〈Gen〉『決めてなかったのかよwww』
〈Jack〉『そういえばずっと土日って言ってたもんねーーーーw』
〈Yukimura〉『どちらも〇です』
〈Yume〉『私もー』
〈Senkan〉『あー、俺は勝手に日曜のつもりだった』
〈Pyonkichi〉『あたしもどっちでもいいけど、そっか。翌日も試合なんだったら、日曜がいいな!月曜はみんな休暇出そうぜ!w』
〈Daikon〉『土曜に予選リーグで2敗したら日曜ないけど』
〈Pyonkichi〉『勝てばいいじゃんw』
〈Yume〉『危険なの~?』
〈Earth〉『がんばって☆』
〈Daikon〉『聞かれてるわよ、監督』

 土曜に2敗したら、終わり。
 その文字にちょっとだけ俺は緊張した。
 そしてさらにだいのフリ。

 当たり前だけど、そんなところで負けるわけにはいかない。

〈Zero〉『日曜に来くればいいよ』

 だから、そう言い切る。
 予選リーグの相手はそこまで強いところじゃないし。
 ま、普通にやれば勝てる相手はずだ。

〈Pyonkichi〉『さっすがーw』
〈Yume〉『決まりだねーw』
〈Yukimura〉『了解です』
〈Senkan〉『時間決まったら、教えてくれ』
〈Zero〉『土曜の活動日に報告するわ』
〈Daikon〉『頑張るね』
〈Earth〉『ふぁいとー☆』
〈Gen〉『試合すんのは生徒だけどなw』
〈Jack〉『たしかにーーーーw』
〈Zero〉『ま、報告を楽しみにしていたまえ!』

 あいつらなら、大丈夫。
 心の中でそう呟く。
 その思いを胸にして、モニターの中の俺は強気にそう言い切った。
 ……リアルだとちょっと緊張してるけど。

 話がまとまったので、それぞれログアウトしたり、やりたいことやったり、だいの装備取りに移行していく。
 俺はだいと個別にやりとりしながら、その後の活動も楽しく過ごした。


 そして深夜0時を回った頃、ベッドに横になって大会の日を思い浮かべる。

 まずは土曜日。ここを乗り越えないと。
 みんなにも会いたいし、あいつらも笑顔でいてほしい。

 今週、出来る限りの練習を考えよう。




 そして、その日はあっという間にやってきた。
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