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まりあは、王弟殿下のプロポーズを快諾し、異世界で結婚することになった。
やっぱり異世界の方が信じられないぐらい贅沢ができるもの。魅力的なことは違いがない。
それに家電はニッポンから運べばいいわけだし、食材も化繊も必要なものはすべてニッポンから取り寄せれば、こちらでも不自由のない生活ができるのでは?と考えている。
それこそ人力の自転車もニッポンから持ってくれば、すぐにこの世界でも普及できると思う。
それに何と言っても、王弟の権力は絶大で、そこも魅力の一つとなっている。
いくらクーパーさんが、ハーバード大学?を卒業しているからと言って、大統領でもないのに、権力はない。
カネと権力は一対で、どちらかが欠けてもいいというものではない。
それに、この世界にいれば誰もがまりあに対して、聖女様と傅いてくれる。
ニッポンにいたら、考えられないことだけど、この世界ではそれが当たり前のことのように存在していることも理由の一つである。
やっぱり誰かから認められたいのよ。無視されたり、意地悪をされるのはイヤ。
それにレストラン事業も順調で、王都以外の街にも出店を計画している。すべてが異世界にいた方が、順風満帆の人生を送れる保証がある。
谷本の事件は、捜査本部と首都圏の倉庫が繋がれたことで、一挙解決に向かい、オジサントリオをはじめとする捜査員も全員ニッポンに引き上げてしまったから、この世界で好きな研究をしながら、のんびり暮らすこともアリだと判断したわけ。
でも、一応、京都の科捜研には身分を残しておくことにした。結婚したからと言って、何も寿退社する必要はない。
異世界と京都を通勤すればいいだけの話だもの。
あ!そうだ。レストラン事業の傍ら、ニッポンの化粧品、とりわけシャンプー、リンスを異世界で売りさばくってのはどうかしら?
貴族の夫人や令嬢を中心に爆発的にヒットするような予感がある。今度、レオンハルト王弟殿下に相談してみようかしら?
今のところ、レオから溺愛されているので、まりあの言うことなら、なんでも聞いてくれるところもいい。
それにこちらの世界では当然のことだけど、ニッポンでは珍しい処女だということも、愛されている理由かしら。
結婚式までは、純潔を守ってくれているレオにも感謝しないとね。その代わり、毎晩、ベッドの中でキスするところがもうないって言うぐらい、いろんなところにキスをしまくられていて、声が枯れるまで喘がされているのよ。
恥ずかしいけど、こんなにサービスしてもらって悪いと思うぐらい。
でも、それぐらい幸せを実感しているの。
結婚式には、異世界ニッポンから家族を招待するわ。どういうわけかオジサントリオも奥様を伴って参列するというお返事をいただいてしまったわ。
ドレスも特注で誂えてもらって、宝石がふんだんにあしらわれた贅沢な一品なのよ。早く結婚式の日が来ないかしら?
でも、その前に社交ダンスのレッスンがあるのよね。ワルツぐらいなら、大学の体育の講義で習ったことがあるけど、本格的なものは、ほとんど踊れない。こちらの世界での社交は舞踏が中心だから、踊れないと困る。
盆踊りなら、お手のものだけど、この世界に盆踊りはない。
レオンハルト殿下は自分がリードするから、大丈夫だって、言ってくれるけど、もう不安しかない!
昔から、運動神経はゼロと言われているのよ。だって、オタクだもの、しょうがないでしょ?
あ!でも、チークダンスなら、かろうじて踊れるかも?でも、あれはどう考えてもセクハラダンスよね。
そうこう言っている間に、あっという間に時は流れ、結婚式当日の朝になってしまった。
昨夜からニッポン組は、異世界に来ているけど、みんな物珍しさ半分で、観光に行ってしまって、ゆっくり話す時間もなかった。
滞在期間は、短い人で1週間、長い人は1か月間もいるんだって。その間におしゃべりしたらいいじゃないと言われてしまって、それもそうかと思う。なんだかんだ言って、うまく丸め込まれた感がなきにしもあらず。
でも、その1か月間、レオンハルト殿下の手により、開発され尽くすことになるなど夢にも思っていなかったまりあは、毎日、足腰も立たずベッドから出られず、ニッポン人と話す機会もなかったのだ。
落ち着いたら、科捜研で喋るとするか。
でも、その頃には、異世界が警察関係者の保養所になっていた。ということは知る由もない。
やっぱり異世界の方が信じられないぐらい贅沢ができるもの。魅力的なことは違いがない。
それに家電はニッポンから運べばいいわけだし、食材も化繊も必要なものはすべてニッポンから取り寄せれば、こちらでも不自由のない生活ができるのでは?と考えている。
それこそ人力の自転車もニッポンから持ってくれば、すぐにこの世界でも普及できると思う。
それに何と言っても、王弟の権力は絶大で、そこも魅力の一つとなっている。
いくらクーパーさんが、ハーバード大学?を卒業しているからと言って、大統領でもないのに、権力はない。
カネと権力は一対で、どちらかが欠けてもいいというものではない。
それに、この世界にいれば誰もがまりあに対して、聖女様と傅いてくれる。
ニッポンにいたら、考えられないことだけど、この世界ではそれが当たり前のことのように存在していることも理由の一つである。
やっぱり誰かから認められたいのよ。無視されたり、意地悪をされるのはイヤ。
それにレストラン事業も順調で、王都以外の街にも出店を計画している。すべてが異世界にいた方が、順風満帆の人生を送れる保証がある。
谷本の事件は、捜査本部と首都圏の倉庫が繋がれたことで、一挙解決に向かい、オジサントリオをはじめとする捜査員も全員ニッポンに引き上げてしまったから、この世界で好きな研究をしながら、のんびり暮らすこともアリだと判断したわけ。
でも、一応、京都の科捜研には身分を残しておくことにした。結婚したからと言って、何も寿退社する必要はない。
異世界と京都を通勤すればいいだけの話だもの。
あ!そうだ。レストラン事業の傍ら、ニッポンの化粧品、とりわけシャンプー、リンスを異世界で売りさばくってのはどうかしら?
貴族の夫人や令嬢を中心に爆発的にヒットするような予感がある。今度、レオンハルト王弟殿下に相談してみようかしら?
今のところ、レオから溺愛されているので、まりあの言うことなら、なんでも聞いてくれるところもいい。
それにこちらの世界では当然のことだけど、ニッポンでは珍しい処女だということも、愛されている理由かしら。
結婚式までは、純潔を守ってくれているレオにも感謝しないとね。その代わり、毎晩、ベッドの中でキスするところがもうないって言うぐらい、いろんなところにキスをしまくられていて、声が枯れるまで喘がされているのよ。
恥ずかしいけど、こんなにサービスしてもらって悪いと思うぐらい。
でも、それぐらい幸せを実感しているの。
結婚式には、異世界ニッポンから家族を招待するわ。どういうわけかオジサントリオも奥様を伴って参列するというお返事をいただいてしまったわ。
ドレスも特注で誂えてもらって、宝石がふんだんにあしらわれた贅沢な一品なのよ。早く結婚式の日が来ないかしら?
でも、その前に社交ダンスのレッスンがあるのよね。ワルツぐらいなら、大学の体育の講義で習ったことがあるけど、本格的なものは、ほとんど踊れない。こちらの世界での社交は舞踏が中心だから、踊れないと困る。
盆踊りなら、お手のものだけど、この世界に盆踊りはない。
レオンハルト殿下は自分がリードするから、大丈夫だって、言ってくれるけど、もう不安しかない!
昔から、運動神経はゼロと言われているのよ。だって、オタクだもの、しょうがないでしょ?
あ!でも、チークダンスなら、かろうじて踊れるかも?でも、あれはどう考えてもセクハラダンスよね。
そうこう言っている間に、あっという間に時は流れ、結婚式当日の朝になってしまった。
昨夜からニッポン組は、異世界に来ているけど、みんな物珍しさ半分で、観光に行ってしまって、ゆっくり話す時間もなかった。
滞在期間は、短い人で1週間、長い人は1か月間もいるんだって。その間におしゃべりしたらいいじゃないと言われてしまって、それもそうかと思う。なんだかんだ言って、うまく丸め込まれた感がなきにしもあらず。
でも、その1か月間、レオンハルト殿下の手により、開発され尽くすことになるなど夢にも思っていなかったまりあは、毎日、足腰も立たずベッドから出られず、ニッポン人と話す機会もなかったのだ。
落ち着いたら、科捜研で喋るとするか。
でも、その頃には、異世界が警察関係者の保養所になっていた。ということは知る由もない。
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