婚約破棄された聖女様たちは、それぞれ自由と幸せを掴む

青の雀

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8.その1

 私の名前は、リリアーヌ・ドイル。ドイル子爵家の未亡人ということになっているわ。

 どこから話せばいいかわからないけど、しばらくお付き合いしてちょうだい。

 事の発端は、3月23日に遡る。そう、わたくしたちが通っていた学園の卒業式の日。婚約者であるロバート王太子が迎えにも来てくれなくて、仕方なく一人で卒業式に出たわ。

 お妃教育を受けていたから首席で卒業することになってしまったけど、そのこともロバートが気に入らなかった原因の一つだとは思っている。

 結果は、ご存知の通り、そのパーティの席上、男爵令嬢を苛めていたとして糾弾され、婚約破棄されてしまったのだけど、ロバートは前から浮気をしていたのよ。わたくしという者がありながら、ロバートはいわゆるサディストで、わたくしが困るようなこと、恥じらうようなことをさせて喜ぶ変態なのよ。

 ロバートとの男女の関係?当然、あったわよ。第1王子と婚約して処女であるはずがないってものよ。でも、それは公然の秘密で、結婚式が終わるまでは、清い関係としてふるまっていた。

 ベッドの上でのロバートは、わたくしをオモチャのように扱い、とことん犯し尽くす。最初は、気持ちよかったけど、それがだんだんしつこくなってくると、もういい加減にして!と叫びたくなるぐらい永遠と愛撫が続く。

 全面鏡張りの部屋で両手を縛られ上からつるされることもあった。鞭でぶたれながら「このメス豚!」と罵られ、脚を全開させられ……思い出したくもない恥辱の数々。

 全裸にされて、ロープで全身を変な縛り方をされたこともあった。あそこが食い込んで妙に感じた。おっぱいだけはなぜか縄目が緩く、そこを何度も責められ、ぐったりとしたら今度は、ロバートのイチモツを舐めさせられ飲まされた。

 ロバートは満足がいかなかったら、わたくしの髪の毛を掴んで引きずり回し、カラダ中痣だらけになった。

 当然、名前を呼ばれることもなく、わたくしはロバートを満足させるための性奴隷に過ぎなかった。

 ところが婚約破棄の半年ほど前に、サデシストごっこは、急になりを潜めた。ちょうど、あの男爵令嬢が転校してきた頃合いだった。

 普通のノーマルセックスへと変わっていったのね。ノーマルと言っても、目隠しをされて、指でアソコを広げさせられ、「可愛がってください」と言わされていた。さらに後ろを舐め上げられ、てかてかになったところを突かれただけだけど。

 もうこの頃、わたくしもアブノーマルがノーマルになっていたから、一応、恥ずかしがって悶えている風を装っていただけのこと。

 ただ違うところがあるとすれば、ロバートがわたくしに自慰をさせるようになり、それを見ながらロバートも自慰に耽り満足するようになったことぐらい。

 きっと男爵令嬢を新しいオモチャとして狙っていたのだと思う。

 そこへ来ての婚約破棄の話に、正直なところホッとした自分もいた。これでもし、そのまま第1王子妃となった暁には、いったいどんな破廉恥なことをさせられるのかと身震いしていたのだもの。

 男爵令嬢様、今度はアナタの番よ。今は勝ち誇った顔をしているがそのうち恥辱と苦痛にまみれ涙さえも枯れはてる時が来る。

 そうなった時、アナタはいつまでその地位にしがみついていられるかしら?

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