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新しい出会い
14.婚約式
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「レディ・ジャクリーンは、エドモンド王太子殿下との婚約をお断りになったのだよね?どうして?と聞いたらダメな奴か?」
「ああいう苦労知らずな坊ちゃまは、苦手ですの。自分のことだけを考えている人は特に。」
「人知れず、苦労はあると思うよ。ところで、春から学園でしょ?学園で会えることを楽しみにしているよ。」
「わたくし、隣国のブルオード王立学園に留学するつもりでいます。」
「えっ!?それは寂しくなりますね。あの……、もし……いや、なんでもない。」
「何でございましょう?これからも度々お話しすることは可能でございましょうか?」
このまま別れるには、あまりにも惜しいいい男なので、思わず口走る。
「そ、それなら私と形だけでも、婚約していただきたいのですが、隣国へ行かれるとならば、私とでも、多少の虫よけ効果にはなると思うのです。」
「ええ。喜んで。」
「本当にっ!?あなたのような美人から快諾してもらえるなどと思ってもおりませんでした。大事にします。一生かけて、お守りします。いやぁ嬉しいな。明日にでも書類を届けさせましょう。」
「お茶会の日は、隣国から戻ってまいります。」
「えっ!?留学なさっている間でも会えるのですね?嬉しいな。ウチは、親父が宰相をやっているから、小さい時から本をよく読まされた。外へ出れば、剣術の稽古と、だから女性と親しく話すなんて、今回が初めてのことで。嬉しいです。どう接すればよいかわからなかったのですが、ジャクリーン様はとても話しやすい。」
「わたくしのことは、ジャッキーと呼んでください。シャルマン様のことは、シャル様でよろしいかしら?」
「はい。ジャッキー。大丈夫です。」
あ!これは、下手すると前々々世の二の舞になるかも?まさか童貞?の可能性があるわね。でも、この世界は貴族の令息には、閨教育があり、その経験はあるはずなのだが……?
この間、15歳になったエルモアにも、あった。オバサン相手だったから、それだけで萎えた。と言っていて、笑ったわ。
「だったら、隣国へ行く前まで、毎日お会いしましょう。場所は、図書館がいいですわ。わたくしも本を読むことが大好きですの。」
「ええっ!?本当にっ!ジャッキーと一緒なら、勉学にも身が入りそうだ。図書館へわざわざ行かなくても、我が家の蔵書がある図書室へ招待するよ。」
「では、デイドレスで伺ってもよろしいですか?」
「もちろんだよ。勉強するのに、着飾る必要なんてどこにある?そうだ。弟のアルフレッドがジャッキーと同い年だから、弟も呼んでいいか?」
「ええ。もちろんですわ。」
せっかく図書室で、シャルマン様とニャンニャンするつもりでしたのに。また機会を狙うことにするわ。
前世や前々世の記憶から、アルフレッドは読書家というより脳筋タイプだったように思う。
翌日、婚約の書類一式が届き、宰相閣下とシャルマン様が同行されたので、その場で婚約式が執り行われることになったのだが、ジャクリーンが帰宅して、両親にそのことを話すと驚いた様子だった。
「だって、あんないい男、他に取られるのが惜しいのですもの。」
「まぁ、本人が望んでいるのなら、それで構わない。」
宰相閣下は、書類の授受だけだと思っていたけど、将来的に嫁にもらうわけだからアナザーライト家に出向き、挨拶をと考えて、ついてこられたわけ。
それが話の流れで、いきなりの婚約式となって、正直驚かれている。
モタモタしていて、美人の気分を損ね、ブルオード国に嫁ぎでもされたら、国王陛下のことだから、どれだけご立腹されるか想像がつくだけに、婚約式を行うことに同意する。
それにしても、我が息子ながら、政略でも難しいとされる美女とデビュタントで会ったぐらいで婚約の申し入れをして、快諾してもらえるとは、宰相閣下は、シャルマンを見直すことにした。
ジャクリーン嬢の美女レベルは国宝級で、そのため国王陛下は、第1王子と婚約させようと画策なさったが、けんもほろろに断られたとこぼしておられたというのに。
まさかその美女を、愚息がモノにするとは願ってもないこと。
舅と嫁の立場になれば、大っぴらに美女を従えて、歩くことも可能な話で、その日が来るのを夢心地で期待している。
婚約式は、滞りなく終わり、その帰りに王城へ寄り婚約書類を提出するつもりでいる。
シャルマンは、これから公爵邸の蔵書がある図書室でジャクリーン嬢とデート?勉強するというから感心する。
これから毎日、二人で、図書室で勉強するということから、もろ手を挙げて賛成する。それに弟息子のアルフレッドも同席させるという愚息は、嫁次第でどんどん出世していくのだろう。
女の人生も婿次第のところがあるが、男の人生も嫁次第なところがある。男のやる気は、嫁さん次第で決まると言っても過言ではない。
だから本来は、政略などで生涯の伴侶を決めるべきではないというところが本音にあるが、計算づくと打算の妥協物ともはや成り下がっている現状がある。
「ああいう苦労知らずな坊ちゃまは、苦手ですの。自分のことだけを考えている人は特に。」
「人知れず、苦労はあると思うよ。ところで、春から学園でしょ?学園で会えることを楽しみにしているよ。」
「わたくし、隣国のブルオード王立学園に留学するつもりでいます。」
「えっ!?それは寂しくなりますね。あの……、もし……いや、なんでもない。」
「何でございましょう?これからも度々お話しすることは可能でございましょうか?」
このまま別れるには、あまりにも惜しいいい男なので、思わず口走る。
「そ、それなら私と形だけでも、婚約していただきたいのですが、隣国へ行かれるとならば、私とでも、多少の虫よけ効果にはなると思うのです。」
「ええ。喜んで。」
「本当にっ!?あなたのような美人から快諾してもらえるなどと思ってもおりませんでした。大事にします。一生かけて、お守りします。いやぁ嬉しいな。明日にでも書類を届けさせましょう。」
「お茶会の日は、隣国から戻ってまいります。」
「えっ!?留学なさっている間でも会えるのですね?嬉しいな。ウチは、親父が宰相をやっているから、小さい時から本をよく読まされた。外へ出れば、剣術の稽古と、だから女性と親しく話すなんて、今回が初めてのことで。嬉しいです。どう接すればよいかわからなかったのですが、ジャクリーン様はとても話しやすい。」
「わたくしのことは、ジャッキーと呼んでください。シャルマン様のことは、シャル様でよろしいかしら?」
「はい。ジャッキー。大丈夫です。」
あ!これは、下手すると前々々世の二の舞になるかも?まさか童貞?の可能性があるわね。でも、この世界は貴族の令息には、閨教育があり、その経験はあるはずなのだが……?
この間、15歳になったエルモアにも、あった。オバサン相手だったから、それだけで萎えた。と言っていて、笑ったわ。
「だったら、隣国へ行く前まで、毎日お会いしましょう。場所は、図書館がいいですわ。わたくしも本を読むことが大好きですの。」
「ええっ!?本当にっ!ジャッキーと一緒なら、勉学にも身が入りそうだ。図書館へわざわざ行かなくても、我が家の蔵書がある図書室へ招待するよ。」
「では、デイドレスで伺ってもよろしいですか?」
「もちろんだよ。勉強するのに、着飾る必要なんてどこにある?そうだ。弟のアルフレッドがジャッキーと同い年だから、弟も呼んでいいか?」
「ええ。もちろんですわ。」
せっかく図書室で、シャルマン様とニャンニャンするつもりでしたのに。また機会を狙うことにするわ。
前世や前々世の記憶から、アルフレッドは読書家というより脳筋タイプだったように思う。
翌日、婚約の書類一式が届き、宰相閣下とシャルマン様が同行されたので、その場で婚約式が執り行われることになったのだが、ジャクリーンが帰宅して、両親にそのことを話すと驚いた様子だった。
「だって、あんないい男、他に取られるのが惜しいのですもの。」
「まぁ、本人が望んでいるのなら、それで構わない。」
宰相閣下は、書類の授受だけだと思っていたけど、将来的に嫁にもらうわけだからアナザーライト家に出向き、挨拶をと考えて、ついてこられたわけ。
それが話の流れで、いきなりの婚約式となって、正直驚かれている。
モタモタしていて、美人の気分を損ね、ブルオード国に嫁ぎでもされたら、国王陛下のことだから、どれだけご立腹されるか想像がつくだけに、婚約式を行うことに同意する。
それにしても、我が息子ながら、政略でも難しいとされる美女とデビュタントで会ったぐらいで婚約の申し入れをして、快諾してもらえるとは、宰相閣下は、シャルマンを見直すことにした。
ジャクリーン嬢の美女レベルは国宝級で、そのため国王陛下は、第1王子と婚約させようと画策なさったが、けんもほろろに断られたとこぼしておられたというのに。
まさかその美女を、愚息がモノにするとは願ってもないこと。
舅と嫁の立場になれば、大っぴらに美女を従えて、歩くことも可能な話で、その日が来るのを夢心地で期待している。
婚約式は、滞りなく終わり、その帰りに王城へ寄り婚約書類を提出するつもりでいる。
シャルマンは、これから公爵邸の蔵書がある図書室でジャクリーン嬢とデート?勉強するというから感心する。
これから毎日、二人で、図書室で勉強するということから、もろ手を挙げて賛成する。それに弟息子のアルフレッドも同席させるという愚息は、嫁次第でどんどん出世していくのだろう。
女の人生も婿次第のところがあるが、男の人生も嫁次第なところがある。男のやる気は、嫁さん次第で決まると言っても過言ではない。
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