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第1章
11.ニッポン通販
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ニッポン通販のネットサーフィンをしていると、たまたま目にしたカメオのブローチの横顔の貴婦人がお母様にそっくりだということに気づいてしまう。
それでブローチにでもネックレスにでもなる2wayのものを試しに買ってみることにした。
プレゼント用にしますか?という欄が出てきたので、YESを選ぶとラッピングして、リボンまでかけてくれるというから嬉しいサービスがある。
チャリンの電子音とともに、出勤が完了し、空間の間に漂っている箱があるのに気づく。手を伸ばして、それをつかみ取り、箱のふたを開けるとお買い上げ明細書と共にリボンがかかった綺麗な包装紙に包まれた小箱が出てくる。
嬉しくなって、早速、お母様のところへそのカメオを持っていくことにする。
「お母様!」
「まあ!ルミアマリーゼちゃん、久しぶりね。今はローランド様と幸せそうでよかったわね」
「実はお母様にプレゼントがあって、お持ちしましたの」
「わたくしに?ありがとう。ずいぶん綺麗な箱ね。包装紙もリボンもツルツルピカピカしていて、綺麗だわ」
前世、麻里子は見慣れていたが、そういえば、この世界の包装紙もリボンも味気がないことに今更ながら気づいてしまう。今度の商売は、この線を狙ってもいいかもしれない。ラッピングを商売にすることなど、思いもよらなかったこと。
真理子は、学生時代夏休みと冬休みになるとデパートのお中元、お歳暮コーナーでラッピングをよくしていたので、綺麗に包むことなどお手のものなのだ。
お母様は嬉しそうにリボンを外し、包装紙を丁寧にほどいていかれる。喜んでくださる姿を期待していたのに、箱を開けられたお母様は、なぜか泣いていらっしゃるではないか?
あれ?なんかマズイことしちゃった?
「お母様……」
「うぅぅぅ……、ごめんなさい。このブローチを見ていたら亡き母そっくりで、思わず……ありがとう。とても美しいわ」
え!お祖母ちゃんって、こんなに美人だっけ?まぁ、いいけど……。ルミアマリーゼは、お母様の横顔と似ていると思って、買ったけど、お母様はそのまたお母様の姿を思い出していらっしゃったのね。
「これも聖女様の力で……?」
「ええ、そうよ」
本当は、ニッポン通販で買ったものだけど、説明がややこしくなるから聖女様の力にしといた方が何かと便利。
「すごいわ!これは、どうやって作ったのかしら?」
「貝殻の中を彫るのよ。彫刻の様に細かい刀のようなもので、後は、念力で、こんなデザインがいいのではないかな……というぐらいに、パパッと」
「ルミアマリーゼちゃんは、本当にすごいわね。レース編みも、よくあんなデザインが思いつくなぁといつも感心しているのよ。きっとルミアマリーゼちゃんには芸術の美の女神様がついていらっしゃるのだと思うわ。そうよ。そうに違いないわ」
そこまで言われるとなんかむずかゆい、居心地が悪くなったので、そろそろ退散しようと思っていたら、お隣に住んでいらっしゃるカサブランカ公爵夫人、つまり現王妃様の妹様が見えて、ルミアマリーゼが作ったとされているカメオのブローチをしきりに褒めてくださる。
早く帰れ。とは言えないので、愛想笑いしていたけど、なかなか帰ってくれそうにない。これは、アレだな?自分にも同じようなものかそれ以上のものを何か寄越せという意味かな?と思い、いったん部屋を出て、自室に戻るように見せかけ、アクリル板をすぐその場で出す。幸いなことにアクリル板は、この世界の人には見えないらしい。
アクセサリー系がいいわよね?ここで花見団子などを出しても、引かれるだけかもしれない。
光物でこの世界にはないものと言えば……、あった!これにしよう。値段も15000ポイントだから、カメオよりは高価、でもルミアマリーゼがもらうのだったら、カメオの方がいいけど、これでも値段よりはずっと高価な品物に見えるはず。
それはダイヤモンドに似せたジルコニアのネックレス、ブリリアンカットが施されている。エンゲージリングにでもなりそうなダイヤモンドもどきがセンターに3個ついているものでその両側には、さらにクズダイヤもどきのジルコニアがあしらわれているおしゃれなデザインなのだ。
これなら文句は言われまい。
早速、お母様のお部屋に戻ると、カサブランカ夫人とお茶を飲みながら、まだカメオの自慢話に花が咲いている。
「カサブランカ公爵夫人、これなんていかがでしょうか?まだ試作品の段階のもので、お気に召していただけるのなら、差し上げますわ」
そう言いながら、プレゼント用にラッピングされた包装紙の細長い箱を手渡す。
「えっ!わたくしにも、用意していただいたの?」
「ええ。カメオは時間がかかるので、お時間を頂けないとなかなか作れないのですが……」
「そうよね……。わぁ!なんとステキな~姉のティアラより、立派なものだわ。これ、おいくら?」
「白金貨で……、いえいえ、ジェームズのお母様からお金を頂戴しようなんて、思っておりませんわ。どうぞ、お気に召されたのなら、そのまま着けてくだされば、嬉しい限りでございます」
白金貨1枚は日本円換算で1億円を意味する。ずいぶん、吹っかけたけど、こういうニセモノほど、高い値段をつけなければ、バレるのも時間の問題だから。本当の値段を言えば、「安い!」と言って、そこらへんで喋りまくられるのがオチで、すると鑑定士なる職業人が出しゃばってくることになるが、高価な品物だと思わせておけば、家宝として秘匿するから、表には出にくい。
「おそろいで、ブレスレットも作ってみましたのよ。良かったら、こちらもどうぞ」
ブレスレット込みの通販価格20000ポイントを2億円で売りさばこうとしている。
「おぬしも悪よのぉ」
それでブローチにでもネックレスにでもなる2wayのものを試しに買ってみることにした。
プレゼント用にしますか?という欄が出てきたので、YESを選ぶとラッピングして、リボンまでかけてくれるというから嬉しいサービスがある。
チャリンの電子音とともに、出勤が完了し、空間の間に漂っている箱があるのに気づく。手を伸ばして、それをつかみ取り、箱のふたを開けるとお買い上げ明細書と共にリボンがかかった綺麗な包装紙に包まれた小箱が出てくる。
嬉しくなって、早速、お母様のところへそのカメオを持っていくことにする。
「お母様!」
「まあ!ルミアマリーゼちゃん、久しぶりね。今はローランド様と幸せそうでよかったわね」
「実はお母様にプレゼントがあって、お持ちしましたの」
「わたくしに?ありがとう。ずいぶん綺麗な箱ね。包装紙もリボンもツルツルピカピカしていて、綺麗だわ」
前世、麻里子は見慣れていたが、そういえば、この世界の包装紙もリボンも味気がないことに今更ながら気づいてしまう。今度の商売は、この線を狙ってもいいかもしれない。ラッピングを商売にすることなど、思いもよらなかったこと。
真理子は、学生時代夏休みと冬休みになるとデパートのお中元、お歳暮コーナーでラッピングをよくしていたので、綺麗に包むことなどお手のものなのだ。
お母様は嬉しそうにリボンを外し、包装紙を丁寧にほどいていかれる。喜んでくださる姿を期待していたのに、箱を開けられたお母様は、なぜか泣いていらっしゃるではないか?
あれ?なんかマズイことしちゃった?
「お母様……」
「うぅぅぅ……、ごめんなさい。このブローチを見ていたら亡き母そっくりで、思わず……ありがとう。とても美しいわ」
え!お祖母ちゃんって、こんなに美人だっけ?まぁ、いいけど……。ルミアマリーゼは、お母様の横顔と似ていると思って、買ったけど、お母様はそのまたお母様の姿を思い出していらっしゃったのね。
「これも聖女様の力で……?」
「ええ、そうよ」
本当は、ニッポン通販で買ったものだけど、説明がややこしくなるから聖女様の力にしといた方が何かと便利。
「すごいわ!これは、どうやって作ったのかしら?」
「貝殻の中を彫るのよ。彫刻の様に細かい刀のようなもので、後は、念力で、こんなデザインがいいのではないかな……というぐらいに、パパッと」
「ルミアマリーゼちゃんは、本当にすごいわね。レース編みも、よくあんなデザインが思いつくなぁといつも感心しているのよ。きっとルミアマリーゼちゃんには芸術の美の女神様がついていらっしゃるのだと思うわ。そうよ。そうに違いないわ」
そこまで言われるとなんかむずかゆい、居心地が悪くなったので、そろそろ退散しようと思っていたら、お隣に住んでいらっしゃるカサブランカ公爵夫人、つまり現王妃様の妹様が見えて、ルミアマリーゼが作ったとされているカメオのブローチをしきりに褒めてくださる。
早く帰れ。とは言えないので、愛想笑いしていたけど、なかなか帰ってくれそうにない。これは、アレだな?自分にも同じようなものかそれ以上のものを何か寄越せという意味かな?と思い、いったん部屋を出て、自室に戻るように見せかけ、アクリル板をすぐその場で出す。幸いなことにアクリル板は、この世界の人には見えないらしい。
アクセサリー系がいいわよね?ここで花見団子などを出しても、引かれるだけかもしれない。
光物でこの世界にはないものと言えば……、あった!これにしよう。値段も15000ポイントだから、カメオよりは高価、でもルミアマリーゼがもらうのだったら、カメオの方がいいけど、これでも値段よりはずっと高価な品物に見えるはず。
それはダイヤモンドに似せたジルコニアのネックレス、ブリリアンカットが施されている。エンゲージリングにでもなりそうなダイヤモンドもどきがセンターに3個ついているものでその両側には、さらにクズダイヤもどきのジルコニアがあしらわれているおしゃれなデザインなのだ。
これなら文句は言われまい。
早速、お母様のお部屋に戻ると、カサブランカ夫人とお茶を飲みながら、まだカメオの自慢話に花が咲いている。
「カサブランカ公爵夫人、これなんていかがでしょうか?まだ試作品の段階のもので、お気に召していただけるのなら、差し上げますわ」
そう言いながら、プレゼント用にラッピングされた包装紙の細長い箱を手渡す。
「えっ!わたくしにも、用意していただいたの?」
「ええ。カメオは時間がかかるので、お時間を頂けないとなかなか作れないのですが……」
「そうよね……。わぁ!なんとステキな~姉のティアラより、立派なものだわ。これ、おいくら?」
「白金貨で……、いえいえ、ジェームズのお母様からお金を頂戴しようなんて、思っておりませんわ。どうぞ、お気に召されたのなら、そのまま着けてくだされば、嬉しい限りでございます」
白金貨1枚は日本円換算で1億円を意味する。ずいぶん、吹っかけたけど、こういうニセモノほど、高い値段をつけなければ、バレるのも時間の問題だから。本当の値段を言えば、「安い!」と言って、そこらへんで喋りまくられるのがオチで、すると鑑定士なる職業人が出しゃばってくることになるが、高価な品物だと思わせておけば、家宝として秘匿するから、表には出にくい。
「おそろいで、ブレスレットも作ってみましたのよ。良かったら、こちらもどうぞ」
ブレスレット込みの通販価格20000ポイントを2億円で売りさばこうとしている。
「おぬしも悪よのぉ」
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