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十二話
「誰?」
「俺だよ、紫苑。」
真っ暗な部屋の中、ぼやける頭の中で、体が浮上するのを感じた。
「あ~こんなに不安定だったなんて。気づかなくてごめん、もう大丈夫。」
「なん、で…?」
「なに?俺がここに来た理由?それはね、彩芽ちゃんが心配だったからだよ。電話で話したときもメールも体が疲れてるだけじゃなさそうだったしね、来てよかった、ヒートが来て、終わるまで俺の家に一緒にいよう。」
車の振動がまた、眠気を誘う。
「寝てていいよ、俺がいるから。」
「ここ、何処?」
ぼんやりとした頭の中で、徐々にクリアになっていく思考を受け止める。
広いベットの上にいるみたい。
周りを見渡していると
「彩芽ちゃん、おはよう。」
肩をとんとんと優しく叩かれた。
「あ、おはよう、ございます…?」
素早くベットの上に上がり、私の隣に身を寄せてきた紫苑さんと目を合わせる。
やっぱり紫苑さんってかっこいい、私じゃ、釣り合わないかも…。
いつもなら顔合わせられて嬉しいのに、そんな気は全然しなかった。
「なんかだるいとか、体調に変化はない?」
「多分。」
「ん~?でもちょっと顔あかいからな~。おでここっつんこ。」
前髪を避けられて紫苑さんとおでこを合わせる。
「やっぱりちょっと熱いね…」
「ヒート…?」
「かもしれないね…でも、まだなりかけてもいない感じ、近づいてきたね。」
ゆっくりと優しく、それでも力強く抱きしめられる。
「ヒート、怖い?」
自分が、自分じゃなくなるみたいな不安はある。
「この前、辛かった?」
それは、もちろん。
「大丈夫だよ、今度は俺がいるから。一人じゃないから。俺のことも、頼って。」
「…ありがとう。でも、紫苑さん、おやすみ取らなきゃいけなくなる…」
「彩芽ちゃんのこと好きだし、こっちにしたら当たり前のことだから、迷惑とか考えたら駄目だよ?今は番制度もしっかりしてるしこのくらいなんてことないんだから。」
「本当?」
「本当。だから、今回のヒートは一人じゃなくて二人で迎えよ?来たときも終わるときも二人一緒。」
「二人、一緒?」
「そう。それと…ここ、噛ませて。」
「項…?」
「そう、俺もそろそろここを晒しておくのは不安なんだ。彩芽ちゃんが不安なように、俺も実は不安。彩芽ちゃんが他の誰かのものになっちゃうんじゃないかって、ね。……………………俺と一緒になって?」
思わぬ紫苑さんの本音に嬉しくなる。
ちゅって鳴らす予定じゃなかったのに鳴ってしまったのを、少し後悔しながら返事をした。
「いいよ。」
またぎゅっと抱きしめられた。
「ありがとう…嬉しい。俺、絶対後悔させない…………………彩芽。」
「紫苑さん?」
「俺、いいよって言ってもらったし、ここ、今すぐ噛みたくなっちゃった。」
ペロッと項をなめ上げられた。
「ひゃっ。」
自分の声だとは思えない声が出て、思わず手で口を抑える。
「もっと聞かせてよ、可愛い声してるんだから。」
項から紫苑さんの口が降りてきて首の付け根あたりをチロチロとなめられる。舐められているのは体の表面だけなのに中にまで刺激が伝わって体中を支配し始めた。
「んっ、ん、」
声は抑えられても下半身が疼くのが止められない。なんか、気持ち悪い、すぐに下着に何かを濡らしてしまった感じ。
体が熱くなってきた。
紫苑さんも興奮してる…フェロモンがゾワゾワッと不快ではないざわめきを与えていった。
「俺だよ、紫苑。」
真っ暗な部屋の中、ぼやける頭の中で、体が浮上するのを感じた。
「あ~こんなに不安定だったなんて。気づかなくてごめん、もう大丈夫。」
「なん、で…?」
「なに?俺がここに来た理由?それはね、彩芽ちゃんが心配だったからだよ。電話で話したときもメールも体が疲れてるだけじゃなさそうだったしね、来てよかった、ヒートが来て、終わるまで俺の家に一緒にいよう。」
車の振動がまた、眠気を誘う。
「寝てていいよ、俺がいるから。」
「ここ、何処?」
ぼんやりとした頭の中で、徐々にクリアになっていく思考を受け止める。
広いベットの上にいるみたい。
周りを見渡していると
「彩芽ちゃん、おはよう。」
肩をとんとんと優しく叩かれた。
「あ、おはよう、ございます…?」
素早くベットの上に上がり、私の隣に身を寄せてきた紫苑さんと目を合わせる。
やっぱり紫苑さんってかっこいい、私じゃ、釣り合わないかも…。
いつもなら顔合わせられて嬉しいのに、そんな気は全然しなかった。
「なんかだるいとか、体調に変化はない?」
「多分。」
「ん~?でもちょっと顔あかいからな~。おでここっつんこ。」
前髪を避けられて紫苑さんとおでこを合わせる。
「やっぱりちょっと熱いね…」
「ヒート…?」
「かもしれないね…でも、まだなりかけてもいない感じ、近づいてきたね。」
ゆっくりと優しく、それでも力強く抱きしめられる。
「ヒート、怖い?」
自分が、自分じゃなくなるみたいな不安はある。
「この前、辛かった?」
それは、もちろん。
「大丈夫だよ、今度は俺がいるから。一人じゃないから。俺のことも、頼って。」
「…ありがとう。でも、紫苑さん、おやすみ取らなきゃいけなくなる…」
「彩芽ちゃんのこと好きだし、こっちにしたら当たり前のことだから、迷惑とか考えたら駄目だよ?今は番制度もしっかりしてるしこのくらいなんてことないんだから。」
「本当?」
「本当。だから、今回のヒートは一人じゃなくて二人で迎えよ?来たときも終わるときも二人一緒。」
「二人、一緒?」
「そう。それと…ここ、噛ませて。」
「項…?」
「そう、俺もそろそろここを晒しておくのは不安なんだ。彩芽ちゃんが不安なように、俺も実は不安。彩芽ちゃんが他の誰かのものになっちゃうんじゃないかって、ね。……………………俺と一緒になって?」
思わぬ紫苑さんの本音に嬉しくなる。
ちゅって鳴らす予定じゃなかったのに鳴ってしまったのを、少し後悔しながら返事をした。
「いいよ。」
またぎゅっと抱きしめられた。
「ありがとう…嬉しい。俺、絶対後悔させない…………………彩芽。」
「紫苑さん?」
「俺、いいよって言ってもらったし、ここ、今すぐ噛みたくなっちゃった。」
ペロッと項をなめ上げられた。
「ひゃっ。」
自分の声だとは思えない声が出て、思わず手で口を抑える。
「もっと聞かせてよ、可愛い声してるんだから。」
項から紫苑さんの口が降りてきて首の付け根あたりをチロチロとなめられる。舐められているのは体の表面だけなのに中にまで刺激が伝わって体中を支配し始めた。
「んっ、ん、」
声は抑えられても下半身が疼くのが止められない。なんか、気持ち悪い、すぐに下着に何かを濡らしてしまった感じ。
体が熱くなってきた。
紫苑さんも興奮してる…フェロモンがゾワゾワッと不快ではないざわめきを与えていった。
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