お世話したいαしか勝たん!

沙耶

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二人共、昼頃に、同じくらいの時間に目を覚ました。

同じ病院で、ほぼ似たような生活を送っている二人だからこそ、起きる時間も似通ったのだと思うとそれさえも嬉しい。


目を覚ました神崎くんは、いつも通り、いやいつも以上に可愛くて、俺がどうにかなってしまいそうだ。

ヒート前だからだろう、いつもより体温が高い。
フェロモンも少しえっちなものに変わってきてる。

そろそろだ…!!

嬉しさを隠しきれずにニコニコしていれば、それにつられて神崎くんもにこにこ。あーもうっ、可愛過ぎるよ。






朝起きて、立花さんにおはようってした。

そのまま抱っこしてもらって、二人でリビングへ。

「作ってみたんだ。」

そう言いながらよそって来てくれたのは、美味しそうな炊き込みご飯と、ホカホカと、湯気をあげるいい匂いのお味噌汁。


「お箸どうぞ」

「ありがとうございます」


「「いただきます」」


立花さんが作ってくれた美味しそうなご飯を食べたくて、箸で炊き込みご飯を摘もうとするが、何故か上手くできない。

「あれー、なんか、難しいです…」

難しいなあ、今日は。

そう思っていると、立花さんがスプーンを渡してくれる。

「スプーンのほうが食べやすいかも。食べてごらん?」


「ありがとうございます」


立花さんが、自分の炊き込みご飯をスプーンですくっているのをみて、自分も真似してすくってみる。


「おいしい?」

「美味しいです」


いつもよりゆっくりのペースになっちゃうけど、美味しいからもぐもぐ食べられる。
いつもは食欲無くなっちゃうのに、不思議だ。


「お味噌汁は俺がやるね。」

お椀を手に持った立花さんが、隣に移動してきてくれて、スプーンを口に差し出してくれる。
ぱくっと加えて、お味噌汁を飲み込めば、これもまたとても美味しかった。

「美味しいです、立花さん、お料理上手なんですね」


「神崎くんのお口にあってよかったよ、ありがとう。」


立花さんがニコッと笑えば、僕もニコって笑いたくなる。

へへ。大好きだよ。立花さん。





ご飯を食べて、立花さんとまたベットに逆戻り。

「今のうちに避妊薬を飲んでおこうね。」

と言われて、お薬を飲まされる。

「…避妊薬…?」

「そうだよ?俺たち、番にはならない約束だから、赤ちゃんできちゃったら、神崎くん困っちゃうでしょ?」

そうだ、確かに飲まないと困ってしまう。


「はい…飲めました…!」


「偉い!よし、じゃあ、次に項の保護テープだね。ちょっと嫌かもしれないけど、我慢してね。」


立花さんに背を向けて、頭を下げて、項が良く見えるようにする。緊張と、立花さんがシート越しとはいえ項に触れてくれるという期待で、鼓動が頭に響く。


つん…

「へ?」

「あっ。ごめんねっ…こんなふうに神崎くんの項を直接見ると、ちょっと触りたくなっちゃって。ごめんね、すぐに貼るから…」

「あ、いえ…気にしないでください、立花さんなら、別に…嫌じゃないので…」

立花さんも、ラットが近くなってる。
テープを貼り終わったあと、どんどんいい匂いになるフェロモンをもっと嗅いで見たくなって、立花さんの首元に、顔を寄せる。


「…いい匂いです…」


「…神崎くんも、素敵な香りだよ」



広いベッドの中にいるのに、すごく近くにいる。
嬉しい。
大好き。
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