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第1話 女性騎士団長のたくらみ★
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夜の寝室に、ぐちゅ、ぬちゅ、という淫靡な音が響いている……。
「あっ、あっ、んっ」
「僕だけのメリア」
「あっ、あああっ、あんっ」
「メリア、メリア……!」
金髪碧眼のイケメン騎士にぎゅっと強く抱きしめられ、何度も名前を呼ばれ、突き上げられる。
「んっ、あ、ね、ねぇ、これって、下着のためのデータ取りなのよね!?」
身体の奥深くでキュンキュンと疼くような快感を覚えながら、メリアは喘ぐのだった。
「そうですよ、メリアっ」
「で、でも、こんなのって、こんなのって……」
(こんなのって、まるで恋人同士でしてるみたいじゃないの……!)
時は、半日前にさかのぼる――。
*****
――半日前。
王立騎士団、団長室。
公爵令嬢にして剣姫と名高き王立騎士団・団長メリア・シュトルヴィン……彼女は団長室から外を眺め、背後の部下に用件を伝えていた。
「と、いうわけで、リリアーヌ。私の寝室にトラップを仕掛けなさい」
「なんですか団長、突然呼び出してきたと思ったら藪から棒にそんなこと言い出して」
「藪からスティック! そういうトラップを仕掛けるのね!」
「いえ、なにが『と、いうわけで』なのかさっぱり分からないって意味です」
やはり内容も言わずにいきなり『と、いうわけで』から話を始めるのは無理があったようだ。だがここで引いたら騎士団長の威厳がなくなる気がしたメリアはこれで押し通してみることにした。
「さっぱり分からなくてもトラップくらい仕掛けられるでしょ? あなたは王立騎士団一のトラップの名手なのよ」
「……目的が分からないとどんなトラップを仕掛けたらいいのかも分かりませんので……」
なるほどね、とメリアは頷いた。リリアーヌの言には一理ある。騎士団長の威厳とかいっていられない状況なようだ。
とはいえ黒い長髪に蒼い瞳のメリアはあくまでも冷静である。
「そうね……では教えましょう。実は私の寝室に数日前から下着がデリバリーされるようになってね……」
「は? なんですか、それは?」
「仕事が終わって、さぁ寝ようって寝室に帰るとするじゃない?」
「はい」
「そうしたらベッドの上にね、見知らぬ下着のセットアップが綺麗に並べられてるのよ」
「うわぁ……」
リリアーヌ情景を想像したのだろう。リリアーヌの顔がひきつった。
「変態の所行ですね」
「ただの変態じゃないわ。完璧な変態よ」
「完璧な変態……?」
「ええ。その根拠は三つあるわ。一つめはピッキングの才能。私、寝室にはいつも鍵を掛けて出ているの。夜だって部屋に入ろうとしたら鍵がかかっているし……」
「え? でもそれだとおかしいですよ。変態が鍵を開けて部屋に侵入したのなら鍵は開いているはずです」
「そうなのよ。つまり変態は鍵を開けて入り、出るときにわざわざ鍵を閉めて行っているのよ。ピッキングで」
「そんな手間なことを……!?」
「しかもピッキングでね。寝室の鍵を持っているのは私だけだからピッキングしか考えられないのよ」
一度開けた鍵を、出るときに閉める。ピッキング犯にしては妙に礼儀正しいその行動はまさに変態の所行といえよう。
「第二は、ターゲットが私だけということね。寝室に下着を置いていくなんて、私の他にされている人は聞いていないわ」
「まあ確かに……」
「つまり私を個人的にターゲットにした変態ということよ。ストーカーといっていいわね」
「なるほど。それで、第三の根拠は?」
「下着の質が異様に良い」
「は?」
「下着の質が異様に良いのよ。この下着ってどうやら下着置き犯の手作りらしくて」
「うわぁ。手作り下着を団長に送りつけてるってことですか。ほんとに変態なんですね……」
「確かに気持ち悪いわ。でもこれめちゃくちゃ着心地がいいの。デザインも可愛いのからセクシーなのまで全部品が滅茶苦茶いいのよ」
「は? え、団長、まさかその下着、身につけてるんですか!?」
「そりゃ私だって最初は気持ち悪かったけどね……。けど捨てようとその下着を手に取ったとき、そのあまりの手触りの良さに『えっ!?』ってなっちゃって」
「そ、それで身につけたと!?」
「もちろん一回ちゃんと洗濯したわよ。それで着てみたら今まで身につけたことがないくらいのすごい感触で! そのまま騎士訓練をしたら、まあ身体が動くこと動くこと。ほんとに思った通りに動けるの。ただひたすらにフィット感と布の肌辺りがいいのよ……! もちろん今も身につけているわ」
「は、はあ……そうですか……」
「というわけで、もうこれは手放せないな、と思ったのよ。それがここのところ毎日毎日届けられる。これもう……、捕まえて私専属の下着職人にしたら全てが丸く収まるやつじゃない?」
「え、じゃあ……寝室にトラップをしかけるのって……」
「そう、下着をデリバリーする変態を捕まえるの。そしてもっと下着を作らせる。私はもっと強くなる。ついでにそのピッキングの能力を私がもっと上手に使ってあげる。これは王立騎士団の戦力状況にも繋がる立派な作戦だわ……」
ちらり、と背後に視線を送るメリア。
「やってくれるわね、リリアーヌ」
「……かしこまりました。団長のご命令ですし」
「さすがリリアーヌ! じゃあ悪いけど今すぐ仕事に取りかかってくれる? 変態は待ってくれないわよ。はいこれ私の寝室の鍵」
「はいはい。それでは失礼します」
少し呆れ気味なリリアーヌが団長室を出て行き一人になったメリアは、すぐに窓の外に注目した。
今年入ってきた騎士達がランニングをはじめたのだ。
ふと騎士の誰かと目が合う――新騎士グラーツ・ファツィオである。最近、ここから外を眺めるていると彼と目がよく合うのだ。たいそうな美男子なのでメリアも名前を覚えていた。が、グラーツは視線をそらし走り去って行った。
(グラーツ……)
面識があるだけで大して親しくもないイケメン騎士に、メリアは心の中で語りかける。
(くっくっくっ、怖いか、グラーツ。私はもっと強くなる……)
実際にグラーツが聞いたら『なに言ってんだこいつ』という反応をするだろう感情を、よく知らないイケメン騎士グラーツ心の中でぶつけるメリア。
これは、メリアの儀式みたいなものであった。
こうして心の中で勝手にライバルを作り上げ、それに勝つことで強くなり、26歳という異例の若さで王立騎士団団長にまでなったのだ。
その『仮想ライバル』の座に、今は何故かグラーツがいた。メリア自身、なんで彼のことがこんなに気になるのかは分からない。
だが、彼はメリアの心の何かを刺激してくる。
だからつい、こう思ってしまうのだ。
(私はもっと強くなるわよ、グラーツ……強くなった私を見て……あなたは驚きおののくがいい……くっくっくっ……)
と。
「あっ、あっ、んっ」
「僕だけのメリア」
「あっ、あああっ、あんっ」
「メリア、メリア……!」
金髪碧眼のイケメン騎士にぎゅっと強く抱きしめられ、何度も名前を呼ばれ、突き上げられる。
「んっ、あ、ね、ねぇ、これって、下着のためのデータ取りなのよね!?」
身体の奥深くでキュンキュンと疼くような快感を覚えながら、メリアは喘ぐのだった。
「そうですよ、メリアっ」
「で、でも、こんなのって、こんなのって……」
(こんなのって、まるで恋人同士でしてるみたいじゃないの……!)
時は、半日前にさかのぼる――。
*****
――半日前。
王立騎士団、団長室。
公爵令嬢にして剣姫と名高き王立騎士団・団長メリア・シュトルヴィン……彼女は団長室から外を眺め、背後の部下に用件を伝えていた。
「と、いうわけで、リリアーヌ。私の寝室にトラップを仕掛けなさい」
「なんですか団長、突然呼び出してきたと思ったら藪から棒にそんなこと言い出して」
「藪からスティック! そういうトラップを仕掛けるのね!」
「いえ、なにが『と、いうわけで』なのかさっぱり分からないって意味です」
やはり内容も言わずにいきなり『と、いうわけで』から話を始めるのは無理があったようだ。だがここで引いたら騎士団長の威厳がなくなる気がしたメリアはこれで押し通してみることにした。
「さっぱり分からなくてもトラップくらい仕掛けられるでしょ? あなたは王立騎士団一のトラップの名手なのよ」
「……目的が分からないとどんなトラップを仕掛けたらいいのかも分かりませんので……」
なるほどね、とメリアは頷いた。リリアーヌの言には一理ある。騎士団長の威厳とかいっていられない状況なようだ。
とはいえ黒い長髪に蒼い瞳のメリアはあくまでも冷静である。
「そうね……では教えましょう。実は私の寝室に数日前から下着がデリバリーされるようになってね……」
「は? なんですか、それは?」
「仕事が終わって、さぁ寝ようって寝室に帰るとするじゃない?」
「はい」
「そうしたらベッドの上にね、見知らぬ下着のセットアップが綺麗に並べられてるのよ」
「うわぁ……」
リリアーヌ情景を想像したのだろう。リリアーヌの顔がひきつった。
「変態の所行ですね」
「ただの変態じゃないわ。完璧な変態よ」
「完璧な変態……?」
「ええ。その根拠は三つあるわ。一つめはピッキングの才能。私、寝室にはいつも鍵を掛けて出ているの。夜だって部屋に入ろうとしたら鍵がかかっているし……」
「え? でもそれだとおかしいですよ。変態が鍵を開けて部屋に侵入したのなら鍵は開いているはずです」
「そうなのよ。つまり変態は鍵を開けて入り、出るときにわざわざ鍵を閉めて行っているのよ。ピッキングで」
「そんな手間なことを……!?」
「しかもピッキングでね。寝室の鍵を持っているのは私だけだからピッキングしか考えられないのよ」
一度開けた鍵を、出るときに閉める。ピッキング犯にしては妙に礼儀正しいその行動はまさに変態の所行といえよう。
「第二は、ターゲットが私だけということね。寝室に下着を置いていくなんて、私の他にされている人は聞いていないわ」
「まあ確かに……」
「つまり私を個人的にターゲットにした変態ということよ。ストーカーといっていいわね」
「なるほど。それで、第三の根拠は?」
「下着の質が異様に良い」
「は?」
「下着の質が異様に良いのよ。この下着ってどうやら下着置き犯の手作りらしくて」
「うわぁ。手作り下着を団長に送りつけてるってことですか。ほんとに変態なんですね……」
「確かに気持ち悪いわ。でもこれめちゃくちゃ着心地がいいの。デザインも可愛いのからセクシーなのまで全部品が滅茶苦茶いいのよ」
「は? え、団長、まさかその下着、身につけてるんですか!?」
「そりゃ私だって最初は気持ち悪かったけどね……。けど捨てようとその下着を手に取ったとき、そのあまりの手触りの良さに『えっ!?』ってなっちゃって」
「そ、それで身につけたと!?」
「もちろん一回ちゃんと洗濯したわよ。それで着てみたら今まで身につけたことがないくらいのすごい感触で! そのまま騎士訓練をしたら、まあ身体が動くこと動くこと。ほんとに思った通りに動けるの。ただひたすらにフィット感と布の肌辺りがいいのよ……! もちろん今も身につけているわ」
「は、はあ……そうですか……」
「というわけで、もうこれは手放せないな、と思ったのよ。それがここのところ毎日毎日届けられる。これもう……、捕まえて私専属の下着職人にしたら全てが丸く収まるやつじゃない?」
「え、じゃあ……寝室にトラップをしかけるのって……」
「そう、下着をデリバリーする変態を捕まえるの。そしてもっと下着を作らせる。私はもっと強くなる。ついでにそのピッキングの能力を私がもっと上手に使ってあげる。これは王立騎士団の戦力状況にも繋がる立派な作戦だわ……」
ちらり、と背後に視線を送るメリア。
「やってくれるわね、リリアーヌ」
「……かしこまりました。団長のご命令ですし」
「さすがリリアーヌ! じゃあ悪いけど今すぐ仕事に取りかかってくれる? 変態は待ってくれないわよ。はいこれ私の寝室の鍵」
「はいはい。それでは失礼します」
少し呆れ気味なリリアーヌが団長室を出て行き一人になったメリアは、すぐに窓の外に注目した。
今年入ってきた騎士達がランニングをはじめたのだ。
ふと騎士の誰かと目が合う――新騎士グラーツ・ファツィオである。最近、ここから外を眺めるていると彼と目がよく合うのだ。たいそうな美男子なのでメリアも名前を覚えていた。が、グラーツは視線をそらし走り去って行った。
(グラーツ……)
面識があるだけで大して親しくもないイケメン騎士に、メリアは心の中で語りかける。
(くっくっくっ、怖いか、グラーツ。私はもっと強くなる……)
実際にグラーツが聞いたら『なに言ってんだこいつ』という反応をするだろう感情を、よく知らないイケメン騎士グラーツ心の中でぶつけるメリア。
これは、メリアの儀式みたいなものであった。
こうして心の中で勝手にライバルを作り上げ、それに勝つことで強くなり、26歳という異例の若さで王立騎士団団長にまでなったのだ。
その『仮想ライバル』の座に、今は何故かグラーツがいた。メリア自身、なんで彼のことがこんなに気になるのかは分からない。
だが、彼はメリアの心の何かを刺激してくる。
だからつい、こう思ってしまうのだ。
(私はもっと強くなるわよ、グラーツ……強くなった私を見て……あなたは驚きおののくがいい……くっくっくっ……)
と。
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