【R18】下着フェチの夫、捕まえました!~最高の下着作りのためにデータをとることになりました~

卯月ミント

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第9話 穿いたままプロポーズ★

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「……駄目ですか?」

「…………いいわよ」

「ありがとうございます、団長」

 グラーツはにっこり笑うとごそごそとショーツの前をいじりはじめた。

(え……?)

 ショーツの前から、それは生えてきた。おそらくショーツにアレを通す穴があるのだろう。
 ていうか脱がないのか。徹底している。グラーツ・ファツィオ、こいつもしかしなくても本物の女性下着フェチだ。

 とにもかくにも、グラーツのそれはすでに天を向いて反り返っていた。

(これが……私に入るのかしら……?)

 ちょっと不安になるくらいの大きさだ。

「団長……」

 熱っぽい声で呼ばれ、メリアはびくりとする。

 寝ているメリアの足をくつろげさせると、彼は秘裂を隠す布を横にずらした。現れたメリアの秘裂に猛る己をあてがい――。

「ちょ、待て。これショーツが汚れちゃわない?」

「データのためです。このままします。あとで洗います」

 そしてゆっくりと押し込んできた。

「うぅっ」

「団長、力を抜いて」

「無理っ」

 痛いし苦しいしで、うまく力が抜けない。

「団長……」

 優しく口づけられ、舌を絡め取られる。

「ん……」

 キスに気を取られているうちに、少しずつ、だが確実にそれが入ってきて――。

「入った……。全部入りましたよ」

「嘘」

「本当です」

 そう言ってグラーツは腰を前後に揺らし始めた。

「はっ、あ、ん……」

「団長の中、温かくてきつくて気持ち良いです」

「あっ、んっ」

 最初は苦しかったものの次第に慣れてきて、それどころかじんじんとした痺れのようなものを感じ始めてきた。

「どうですか、団長? 気持ち良いですか?」

 気持ち良くなってきたかも、なんて言えるわけもなく。

「うう、ちょっと、まだ痛いかも……」

「……団長が慣れるまで、しばらくじっとしていますね」

 グラーツはそう言うと、メリアの首筋や胸に吸い付き始めた。

「はあ……、はあ……」

「……そろそろいいですか?」

 ぼそりと呟いたかと思うと、

「団長も気持ち良くなってくださいね」

 グラーツは腰を使い始めた。

 夜の寝室に、ぐちゅ、ぬちゅ、という淫靡な音が響き始める……。

「あっ、あっ、ああぁぁんっ」

 いつしかメリアの声は甘く蕩けていた。

「団長……可愛い……!」

「あんっ、グラーツ……も、もっと、もっとしていいから、もっとぉっ」

「好きです……! 団長のことずっと好きだったんです……!」

「あんっ、グラーツぅ……! 名前で呼んで!」

「……メリア」

 真剣な水色の瞳でそんなことを言われれば、メリアもドキッとしてしまう。

「んんっ」

「あ、メリアのなか、キュンってしましたよ」

「言っちゃダメぇ……!」

「嬉しいんですね」

「う、嬉しいけど、嬉しいけどぉ……!」

「ふふ……可愛すぎますよ、メリア。好き、大好きです。ずっと傍に居て僕の作った下着を着てくださいね、僕以外の下着なんて着ちゃだめですからね」

「あっ、あっ、んっ」

「僕だけのメリア」

「あっ、あああっ、あんっ」

「メリア、メリア……!」

 ぎゅっと強く抱きしめられ、何度も名前を呼ばれ、突き上げられる。

「んっ、あ、ね、ねぇ、これって、下着のデータ取りなのよね!?」

 身体の奥深くでキュンキュンと疼くような快感をグラーツのモノで的確に突かれながら、メリアは喘いだ。

「そうですよ、メリアっ」

「で、でも、こんなのって、こんなのって……」

(こんなの、まるで恋人同士でしてるみたいじゃない……!)

「下着は愛なんです! それに僕はあなたが好きだ!」

「ひゃうんっ」

 最奥まで貫かれ、ビクビクッと身体が跳ねる。

「うっ、凄い締め付け……! で、出そうですメリア!」

「でる……?」

「僕の精液がメリアのなかに出てっ、赤ちゃんができてしまうかもしれないですっ……」

「そ、そうなったら……、どうなっちゃうの……?」

「結婚しましょう、メリア。それで一緒にお風呂に入ったり、寝たり、キスしたり、エッチなことをしたり……」

 その言葉に、メリアの奥深くはキュンとしてしまう。

「あっ、あっ、あっ、あんっ」

「毎日僕が作った下着を身に着けたあなたは日に日に美しくなっていって……」

「やっ、あっ、あっ、あんっ」

「毎日こうして僕が気持ち良くしてあげて……。だからっ」

 腰の動きが速くなる。

「んっ、あっ、ああっ、あっ」

「赤ちゃんできてなくても結婚してください! 出る……ああっ、メリア、メリア……!!」

 一際激しく突かれたと思った瞬間、熱いものが中で弾けるのを感じた。

「あっ、ああぁぁぁぁっ!!」

「くっ……」

 びくんっ、と身体を震わせてグラーツが達した瞬間、メリアのなかに熱いものが注がれる。

「あ、出てる……いっぱい……出てる……!」

「はあ……はあ……」

 すべてを出し切ったグラーツはゆっくりとメリアから離れていった。

「メリア……」

「グラーツ……」

 見つめ合うとまた自然と口づけを交わす。

「ああ、幸せすぎて死んじゃいそうです……」

「わ、私も……。データとりって、すごいのね……」

「データは……愛……です……から……」

 二人はそのまましばらく動かず、お互いの体温を確かめ合っていたのであった。





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