僕の家族の執着がすごい件について【不定期更新⠀】

矢崎 恵美

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おかしい……

「俺も本気で行くからお前も本気で来いよ!」

 そうイーサン兄上から言われたが


「セラ、イーサン殿下もこう仰っているから安心してぶつかってこい。お前なら大丈夫だ」

 団長……そんなこと言われても

 そして頭撫で回さないでください

 ボサボサになる

「君が怪我を追う前に止めるから安心して大丈夫だよ!」

 副団長……そんな呑気に

 さらにその後ろではノア以外にディラン、ウィリアム先輩、ジャック先輩も来ていており

「頑張れ!」

「お前なら行ける!」

「骨は拾うからな!」

「死んじゃダメだよ!」

 団長は怪我させる前に止める言ってたけど本気出さないと多分本気で死ぬ。

 十歳迎える前に死ぬ

 そして団長がそろそろ合図を出す準備をした

「両者構え!」



                                「よーい始め!」


 それからは両者ガキィンッと剣を交えて戦っている

 魔法は殿下になにか当たったら危ないため身体強化以外使うことは禁止されている

 正直戦うことで実の兄弟になにか思うことがあるんじゃないかなと思った

 怪我させてしまったらどうしよう……

 そう思っていた

 (おかしい……何も思わない)

 むしろどうでも良く俺は兄弟だから自分の中で兄上と呼んではいる

 けれど家族と思ったことは無い


「おお!お前なかなかやるじゃねぇか!けど俺はまだ本気を出しちゃいねぇ!」

 ガキィンッ

「…」

 俺はもっと行ける

 俺はもっと本気を出せる

 なのに…

 俺ノ身体が自分の意志とは逆の行動を取ろうとしているせいで身体が言うこと聞かない

 身体が本能的にこの人……この皇族達を拒否している

 少なくとも俺は彼らにはなんの感情も抱いてはいない

 けれど身体は恐怖を感じ取っている

 もしかしたら俺の中できっと無意識に皇族の者は皆敵であると思い込んでしまっているのか…?

 けれど戦わなければならない


 なのにどうして……

 脳内で声が聞こえる

 自分の声なのに

 まるで俺の中にもう一人の自分がいるみたい

『君は充分だ!この人達はきっと危ない!あの人達のように僕達に酷いことをするんだ!』


 俺の中にはもう一人存在しているかのような
   
 お前は誰だ?

 たけどお願いだ

 今は邪魔しないでくれ…君のためにも

 俺は無意識に脳内で誰かと会話をしていた

 誰かは分からないけどよく知っている声だった

俺は倒れるわけには行かない

さあ、セーラスいつものように心を殺そう

脳に叩き込め

目の前にいるのは恐怖でもなんにでもない

ただの石ころだ

石ころはお前を倒せない

お前は強い

邪魔な石は蹴り飛ばせ

それから俺は体が軽くなるような感覚がした

「…さて、反撃開始と行きましょうか」

とにかく今この状況を早く片付けて早くお帰りいただきたい






























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