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1話

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 少数者《マジョリティ》と呼ばれる毎日
 非日常を感じたいので…


 [俺、異世界に逃げようと思います]


 東京都世田谷区…あっ、個人情報ってやつか…
 ████の████区の高校生
 学校近くのカフェ屋『Re:enpremりー えんぷれむ』の1人息子で、
 文武両道。優秀知能。


 そして…


「お前、ひとりでないってんの?」
「ちょ、西園寺邪魔するなよ!!」

 俺が必死になって書いていた
 ノートを取り上げる。

 こいつは西園寺 さいおんじ輝彦あるたいる。唯一、俺を少数者と呼ばないもの。

「相変わらずの現実逃避か?」
「いいじゃねぇかよ…」
「お前さぁ…少数者だからって…」

「おはようっ少数者くん。」

こいつは…廻澄 叶かいの ろと
大人しい見た目で、よくある見た目陰キャなのに、裏ではボスでしたー的な人。

実質。廻澄組の最年少取締役でもある。

「…叶か、、」



<ねえ、僕の代わりに異世界行かない??>


「へっ?」


これが俺の異世界の初めなのである…、






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