上 下
85 / 94
第三章 ゲームの世界の再現?いえ、リアルです。

当日の夜、それぞれは

しおりを挟む
特訓の成果を見せる時、というのか。

そんな夜がやってきた。

なぜか体育祭で順位が上だった3人がトップバッターで踊らないといけないらしく、お察しの人もいると思うけど、僕は2位でした。

3位はウェルシュタン男爵令息、1位は先輩の、えーと、モブさんでした。

モブって言い方酷いと思うだろうけど、名前全員覚えられるわけないよね?

「モードリウス・ベリアル先輩だ」

さすがカヅサ。って、ん?

Mordrius Berial? そのまま頭文字とか合わせたら・・・MoB?

まさかの本当にモブ先輩でした!

「ごきげんよう、マレットス公爵令息」

「あれ、ディオスハイド男爵令嬢?まさかうぇウェルシュタン男爵令息に誘われて?」

「ご名答ですわ。私がいいと言ってくれたのよ?」

などと話していた時、相手であるウェルシュタン男爵令息がこっちに来た。

そこからはまさにゲームさながらの光景が広がった。

コネリーがヒロインに向けてお辞儀して、手を差し出す。

それに笑顔で応えて、2人は会場のグラウンドへと足を向ける。

思わず見つめていると、すぐ次が僕の番だってことを忘れそうになった。

慌てて、でもそれを隠して、僕も彼にならってお辞儀をする。

「今日はよろしく」

「ジョーンなら本番も大丈夫ですよ」

自然体で僕らは会場へと歩いて行った。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

死んだと思ったら異世界に

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:372

初恋の公爵様は僕を愛していない

BL / 完結 24h.ポイント:738pt お気に入り:4,353

異世界迷宮のスナイパー《転生弓士》アルファ版

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:584

貴族の家に転生した俺は、やり過ぎチートで異世界を自由に生きる

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:187

異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:5,986pt お気に入り:1,505

異世界転移!?~俺だけかと思ったら廃村寸前の俺の田舎の村ごとだったやつ

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:6,547pt お気に入り:216

俺のチートが凄すぎて、異世界の経済が破綻するかもしれません。

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:252

処理中です...