転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~

深郷由希菜

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第三章 ゲームの世界の再現?いえ、リアルです。

性能確認

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「これで大丈夫なはずだけど、一回出てみようか」

変化がないと思ったのか、かわいく首をかしげるアリス。

そこに声を掛けると、はい。と返事をくれた。



自分に掛けていた魔法を解除し、どれくらいの効果があるか実験してみる。

こっちを見て、ざわざわと盛り上がっているみたい。

そして、1人こっそり走りに近い速度で僕らから逃げていく人を見つけた。

まぁそれはいいかな。

そしてもう一度僕に掛ける。

しっかりと周囲の声が遮断されていて安心した。

僕が頷くと、ほっとしたように笑うアリス。

「これで安心していられますわぁ」

これで75日、平和にいられたらいいんだけど。

何もしていなかったら、これ以上の噂は立たないよね?

というか、同じように騒がれてもいいのに、ヒロインたちのことは一切聞かないな。

あっちが盛り上がれば僕たちのこと、忘れてくれないかな?

ちょっと様子を見てみよう。

あれ、クリスティーナ真希、顔赤くして何してるんだろう?

「ディオスハイド男爵令嬢?どうしたの?顔赤いよ?」

「あぁ、ごきげんようマレットス公爵令息。いえ、個人的なことですわ・・・」

??わからないんだけど。

どうしたんだろう??
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