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話2
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「ねぇ大ばあ様。私の髪も瞳もお父さんお母さんと一緒だよ?」
首をかしげる私に、大ばあ様は片目を開けてこちらを見た。
「何を言う、あんたの髪も瞳も、一緒なわけがないだろう。他のものは誤魔化せても、儂は誤魔化されんわい」
どうやら、大ばあ様の話だと、生まれてすぐに認識阻害というか要するに認識をすり替える魔術を使ったらしい。
大ばあ様だけがそれに抵抗し、みんなは私の本来の色を濃い茶色であると認識している状態であると。
私自身にはそんな魔力無いけどなぁ?
それはともかく、私が聖女様なのは確定なので、勇者が迎えに来ることになってるらしい。
勇者、変な人じゃなきゃいいけど。
そしてその日の夜、その勇者様とやらが来た。早い。
「ルルーナ、と言ったか。齢10にして神聖魔法を使いこなすと聞くが、真か?」
スキンヘッドなんだけど、騎士だったら完璧なイケメンが堅苦しくそう言った。
でもよく話を聞くと、どうも彼が勇者様ではないようだ。
「あぁ、勇者はあちらに」
そう言って藍色の瞳の彼が手のひらを向けたのは、一緒に入ってきた男の方だった。
家の壁にもたれかかって腕を組み、瞳を閉じている姿はまあイケメンと言っても差し支えないんだけど。
「本当にお前は聖女か?」
最初の発言で私はこいつの仲間になるのすぐにでも断ろうか考えてしまった。
彼らには私の認識阻害が通じているようで、どこにでもいるような地味な私を疑っている。
「魔力も、並だ」
さらっと気にしていることを言われ、言葉に詰まる。
聖女なら、もっとこう、チートなくらいの魔力があって然るべきなんだろうけど、私のはせいぜいがヒール(初級回復)、範囲が狭くて普通に会話するくらいのスペースしか効果がないエリアヒールくらい。
でも、それでも回復手段を持っているのは白魔法使いのような扱いの神官か、それこそ聖女様くらいらしい。
「神の導きで来たが、ここではないとすると、他の村かもしれぬ?」
「ここは端だからもうここから先は別の国よ。その証拠に壁がそびえ立っているでしょう?」
そう、ここの村のすぐそばには壁が出来ている。
ウォールなんちゃらって名前はない。
その言葉に2人は納得した。
「なら、聖女だと言う証拠を我らに見せてくだされ」
「証拠、かぁ。なにがあるかな・・・」
首をかしげる私に、勇者が言った。
「ステータス画面、見せて」
首をかしげる私に、大ばあ様は片目を開けてこちらを見た。
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どうやら、大ばあ様の話だと、生まれてすぐに認識阻害というか要するに認識をすり替える魔術を使ったらしい。
大ばあ様だけがそれに抵抗し、みんなは私の本来の色を濃い茶色であると認識している状態であると。
私自身にはそんな魔力無いけどなぁ?
それはともかく、私が聖女様なのは確定なので、勇者が迎えに来ることになってるらしい。
勇者、変な人じゃなきゃいいけど。
そしてその日の夜、その勇者様とやらが来た。早い。
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スキンヘッドなんだけど、騎士だったら完璧なイケメンが堅苦しくそう言った。
でもよく話を聞くと、どうも彼が勇者様ではないようだ。
「あぁ、勇者はあちらに」
そう言って藍色の瞳の彼が手のひらを向けたのは、一緒に入ってきた男の方だった。
家の壁にもたれかかって腕を組み、瞳を閉じている姿はまあイケメンと言っても差し支えないんだけど。
「本当にお前は聖女か?」
最初の発言で私はこいつの仲間になるのすぐにでも断ろうか考えてしまった。
彼らには私の認識阻害が通じているようで、どこにでもいるような地味な私を疑っている。
「魔力も、並だ」
さらっと気にしていることを言われ、言葉に詰まる。
聖女なら、もっとこう、チートなくらいの魔力があって然るべきなんだろうけど、私のはせいぜいがヒール(初級回復)、範囲が狭くて普通に会話するくらいのスペースしか効果がないエリアヒールくらい。
でも、それでも回復手段を持っているのは白魔法使いのような扱いの神官か、それこそ聖女様くらいらしい。
「神の導きで来たが、ここではないとすると、他の村かもしれぬ?」
「ここは端だからもうここから先は別の国よ。その証拠に壁がそびえ立っているでしょう?」
そう、ここの村のすぐそばには壁が出来ている。
ウォールなんちゃらって名前はない。
その言葉に2人は納得した。
「なら、聖女だと言う証拠を我らに見せてくだされ」
「証拠、かぁ。なにがあるかな・・・」
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「ステータス画面、見せて」
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