3 / 48
1章
3 どうしようもない道中と不意打ち
しおりを挟む
オレは新たに【武器ドロップ1】【防具ドロップ1】【食料ドロップ1】【殴る1】【刺す1】を新規取得し、【数量増加】を2に上げた。
地面には小さな小瓶が一つ転がっていた。
外傷ポーションといって、傷を治すものらしい。どうやら低級のようだ。上位のものになればなるほど効果が高いらしい。低級ではちょっとした擦り剥き程度までならば瞬時に治せると【鑑定】では語られている。
外傷ポーションを【空間収納】に片すと、また奥からこちらを覗く目が見える。
オレは先程のゴブリンのように口元をゆがめた。
「来いよ!」
盾を突き出し、そのまま駆け出した。
ゴブリンが振り下ろす間もなく、そのゴブリンの振り上げた右ひじに盾でストッパーをしてそのまま押し倒す。直前で一段階速さを上げるのがコツだ。流れるままショートソードを心臓の位置に突き刺した。
よし、一体……。
ゴンっ!!
気を抜きかけた瞬間、頭に強い衝撃を受けた。
衝撃と痛みに目がちらつく。
ショートソードから手が離れ、何とか横に転がり、盾を衝撃のあった方に向ける。
そこにはしてやったりと言いたげな声をあげて歪にどこまでも醜悪に笑うゴブリンの顔があった。
「くそっ! 最初から囮だったのか」
左ひざを立てて、盾を構えつつショートソードを回収。盾の後ろにショートソードを構える。
無策にもゴブリンが突っ込んできたのでギリギリまで引き寄せる。
ゴブリンが振り上げる瞬間、ショートソードで貫く。
緊張からの解放に吐息を吐く。
何とかなった。
オレにのしかかる重さを下ろし、ショートソードを引き抜く。ゴブリンは消えていった。
あとには何も残らなかった。最初のゴブリンも見てみるが消えた後には何もない。運が悪かったのだろう。
仕方ないと思い、【空間収納】から低級外傷ポーションを取り出して飲む。飲んだ感じは片栗粉を解いたような液体だった。味はしない。飲み終えるとその瓶は消えた。
「謎の仕様だ……。」
オレは痛みが消えたのでリフレッシュし、水を一口飲んだ。
この時初めて自分の喉が渇いていたことを自覚した。
先程のも目の前の敵に集中し過ぎたのが原因だ。
広く全体を見られるように改善しよう。意識新たに大きな深呼吸をして先に進む。
相変わらの黒色気味の地面は歩くだけでその部分が砂になるほどだ。かなり滑りやすい。某考古学者がアドベンチャーする映画のように壁を破って出てくる敵がいたら厄介でしかない。
最早警戒のしようがないではないか。
オレは幾度かショートソードで壁を叩いてその脆さを確認する。多少は前兆があることを期待したい。
「さて、大部屋だな」
暫くするうちに左手の方向に大部屋があった。
部屋の外から見た限り中学校の教室4部屋分くらいだろうか。
持ってきた懐中電灯で照らすと部屋の中の壁の色が所々違うことがわかる。
部屋の外で待っていても仕方がないか。オレはその一歩を踏み出した。
地面には小さな小瓶が一つ転がっていた。
外傷ポーションといって、傷を治すものらしい。どうやら低級のようだ。上位のものになればなるほど効果が高いらしい。低級ではちょっとした擦り剥き程度までならば瞬時に治せると【鑑定】では語られている。
外傷ポーションを【空間収納】に片すと、また奥からこちらを覗く目が見える。
オレは先程のゴブリンのように口元をゆがめた。
「来いよ!」
盾を突き出し、そのまま駆け出した。
ゴブリンが振り下ろす間もなく、そのゴブリンの振り上げた右ひじに盾でストッパーをしてそのまま押し倒す。直前で一段階速さを上げるのがコツだ。流れるままショートソードを心臓の位置に突き刺した。
よし、一体……。
ゴンっ!!
気を抜きかけた瞬間、頭に強い衝撃を受けた。
衝撃と痛みに目がちらつく。
ショートソードから手が離れ、何とか横に転がり、盾を衝撃のあった方に向ける。
そこにはしてやったりと言いたげな声をあげて歪にどこまでも醜悪に笑うゴブリンの顔があった。
「くそっ! 最初から囮だったのか」
左ひざを立てて、盾を構えつつショートソードを回収。盾の後ろにショートソードを構える。
無策にもゴブリンが突っ込んできたのでギリギリまで引き寄せる。
ゴブリンが振り上げる瞬間、ショートソードで貫く。
緊張からの解放に吐息を吐く。
何とかなった。
オレにのしかかる重さを下ろし、ショートソードを引き抜く。ゴブリンは消えていった。
あとには何も残らなかった。最初のゴブリンも見てみるが消えた後には何もない。運が悪かったのだろう。
仕方ないと思い、【空間収納】から低級外傷ポーションを取り出して飲む。飲んだ感じは片栗粉を解いたような液体だった。味はしない。飲み終えるとその瓶は消えた。
「謎の仕様だ……。」
オレは痛みが消えたのでリフレッシュし、水を一口飲んだ。
この時初めて自分の喉が渇いていたことを自覚した。
先程のも目の前の敵に集中し過ぎたのが原因だ。
広く全体を見られるように改善しよう。意識新たに大きな深呼吸をして先に進む。
相変わらの黒色気味の地面は歩くだけでその部分が砂になるほどだ。かなり滑りやすい。某考古学者がアドベンチャーする映画のように壁を破って出てくる敵がいたら厄介でしかない。
最早警戒のしようがないではないか。
オレは幾度かショートソードで壁を叩いてその脆さを確認する。多少は前兆があることを期待したい。
「さて、大部屋だな」
暫くするうちに左手の方向に大部屋があった。
部屋の外から見た限り中学校の教室4部屋分くらいだろうか。
持ってきた懐中電灯で照らすと部屋の中の壁の色が所々違うことがわかる。
部屋の外で待っていても仕方がないか。オレはその一歩を踏み出した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる