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1章 日常と冒険者の少女
9話 空飛ぶ蜈蚣と冒険者の少女2
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さて、蜈蚣の弱点を見つけられたけど、その弱点を突くことは難しいと思う。
なぜなら魔力は2割を切っていて、1割以下になってしまうと体調が悪くなる。そして、蜈蚣が近くにい過ぎるからだ。
ちなみに、魔力は全て使い切ってしまうと気持ち悪くなるし、頭痛も凄い。例えを出すと酸欠のようなもの。
今更ながらに思う。ブロックを使うなら下から攻撃するアースニードルでやればよかった。今更後悔しても遅いけど。
――と、身体の裏側をこちらに向けながら足で攻撃してくる蜈蚣から必至になって逃げている今現在。
「はぁ、はぁ、というか体力の限界!!」
流石に私も体力の限界が近づいて来ている。
それに、ダガーで先ほど攻撃しようとしたけど毒を噴射されてダガーは溶けて地面に落ちてる。攻撃手段は今も必至になって空からブレスを撃っているリューくんだけだ。
蜈蚣が足をうじゃうじゃ動かしながら飛んでくると木を身代わりにして逃れる。
蜈蚣が毒を噴射すると手の中にある砂を投げつけて粘着性の高い毒を地面へ落とす。
攻撃手段はその二つしかないからその対処だけで終わっているけど、枝とか踏んで転んだらその時点で私はおしまいだろう。
作戦ももう思いつかない。
――終わった
「ああ!!もう死んでやるわよ!!アースニードル!!」
私は死を覚悟で魔法を使い始めた。といってもMPがゼロになると死ぬわけではない。MPがゼロになった時に起こるのは体調不良だ。
だけど、魔物いる森で気絶になるのは襲ってくださいと言っているようなもの。だから覚悟しているのだ。
アースニードルを蜈蚣に向かって唱え、それを腹に受けてひっくりかえらせた所で私はファイアを使いまくる。
「ファイアファイアファイアファイア――――――!!」
私の放ったファイアは蜈蚣に向かって飛んで行って、何発かは尻に当たったけどほとんどが腹に当たって燃え始めた。
私がもうファイアを撃てないと判断したときには、目の前にはファイアを連発したのと、リューくんのブレスによって香ばしい匂いを醸し出している蜈蚣が煙を立てていた。
流石に頭が痛くて気持ち悪い。そして良い匂い。
「ん~良いに……」
ふと思った。
デジャヴだと。
それを思ったと同時に煙の中から紫色の液体が飛んできた。
頭痛で避けられそうに無かった私は死ぬかと思ったけど、それはリューくんがブレスで凍らして落としてくれた。
香ばしい煙の中から這い出してきたのはまだ生きている、空飛ぶ蜈蚣だ。
表面にある毒は沸騰して音を立てて泡が弾けており、じゅ~という肉の焼ける良い匂いが周囲に漂う。
そして……
「美味しそう……って、あ!」
今、足が全く動かなくなった。
「死んだ」
それから私はこの蜈蚣の焼ける香ばしい匂いで他の魔物が寄ってくるを警戒してけど、それらはリューくんが一人で倒して魔石だけを持ってきてくれた。
その光景を見ていると狩りで私がいる意味を考えたけど、考えない方がいい事もあると思って思考を放棄。
結局今日は休日にはならなかったから明日一日を全て休日にすることに決めた。
「あ、この蜈蚣売りにギルドに行かないと」
街に入った所で、私は腕の中の蜈蚣の存在を思い出す。
太陽は夕日となっているけど、まだ日が続きそうだと、私は頭痛を思い出しながら溜息を吐いた。
なぜなら魔力は2割を切っていて、1割以下になってしまうと体調が悪くなる。そして、蜈蚣が近くにい過ぎるからだ。
ちなみに、魔力は全て使い切ってしまうと気持ち悪くなるし、頭痛も凄い。例えを出すと酸欠のようなもの。
今更ながらに思う。ブロックを使うなら下から攻撃するアースニードルでやればよかった。今更後悔しても遅いけど。
――と、身体の裏側をこちらに向けながら足で攻撃してくる蜈蚣から必至になって逃げている今現在。
「はぁ、はぁ、というか体力の限界!!」
流石に私も体力の限界が近づいて来ている。
それに、ダガーで先ほど攻撃しようとしたけど毒を噴射されてダガーは溶けて地面に落ちてる。攻撃手段は今も必至になって空からブレスを撃っているリューくんだけだ。
蜈蚣が足をうじゃうじゃ動かしながら飛んでくると木を身代わりにして逃れる。
蜈蚣が毒を噴射すると手の中にある砂を投げつけて粘着性の高い毒を地面へ落とす。
攻撃手段はその二つしかないからその対処だけで終わっているけど、枝とか踏んで転んだらその時点で私はおしまいだろう。
作戦ももう思いつかない。
――終わった
「ああ!!もう死んでやるわよ!!アースニードル!!」
私は死を覚悟で魔法を使い始めた。といってもMPがゼロになると死ぬわけではない。MPがゼロになった時に起こるのは体調不良だ。
だけど、魔物いる森で気絶になるのは襲ってくださいと言っているようなもの。だから覚悟しているのだ。
アースニードルを蜈蚣に向かって唱え、それを腹に受けてひっくりかえらせた所で私はファイアを使いまくる。
「ファイアファイアファイアファイア――――――!!」
私の放ったファイアは蜈蚣に向かって飛んで行って、何発かは尻に当たったけどほとんどが腹に当たって燃え始めた。
私がもうファイアを撃てないと判断したときには、目の前にはファイアを連発したのと、リューくんのブレスによって香ばしい匂いを醸し出している蜈蚣が煙を立てていた。
流石に頭が痛くて気持ち悪い。そして良い匂い。
「ん~良いに……」
ふと思った。
デジャヴだと。
それを思ったと同時に煙の中から紫色の液体が飛んできた。
頭痛で避けられそうに無かった私は死ぬかと思ったけど、それはリューくんがブレスで凍らして落としてくれた。
香ばしい煙の中から這い出してきたのはまだ生きている、空飛ぶ蜈蚣だ。
表面にある毒は沸騰して音を立てて泡が弾けており、じゅ~という肉の焼ける良い匂いが周囲に漂う。
そして……
「美味しそう……って、あ!」
今、足が全く動かなくなった。
「死んだ」
それから私はこの蜈蚣の焼ける香ばしい匂いで他の魔物が寄ってくるを警戒してけど、それらはリューくんが一人で倒して魔石だけを持ってきてくれた。
その光景を見ていると狩りで私がいる意味を考えたけど、考えない方がいい事もあると思って思考を放棄。
結局今日は休日にはならなかったから明日一日を全て休日にすることに決めた。
「あ、この蜈蚣売りにギルドに行かないと」
街に入った所で、私は腕の中の蜈蚣の存在を思い出す。
太陽は夕日となっているけど、まだ日が続きそうだと、私は頭痛を思い出しながら溜息を吐いた。
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