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八尾路木√
軟禁
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足枷が付き軟禁されてもう1ヶ月が経つが一向に解放される気配がない。もうそろそろ帰らないと進級に関わるんだけどね。
「ただいま、仁奈」
「おかえりなさい、竜くん」
「仁奈、今日のお土産だよ。外に出せなくてごめんね」
「そう思うんなら学校に返して欲しいな」
「まだ無理かな。一掃するまではね」
一掃するって何が起こってるのだろう。このゲームほとんど情報をくれてないし、竜くんさえ外に出そうとしないから外界と隔たれてしまっている。もしかして、バットエンド√に進んでる?
「お掃除し終わったら一緒に通おうね。仁奈」
「何が起こってるの?ねえ、竜くん?」
「知らなくていいことだよ。だからいい子にしてて?じゃないと……」
グッズグズにしてベッドから立てなくしちゃうよ?と悪魔の様に囁く彼に背筋が凍る。そこだけはちゃんとエロゲーだな!!乙女ゲーのはずだけれども!!!!
「だぁいじょうぶ。すぐに片付けるから待っててね」
そう私を撫でると彼は出ていってまた1人になる。
「暇を持て余してしまって仕方ないわ」
暇なのは嫌なことを考えてしまうから怖い。楽しいことを考えないと。
積み木、パズル、絵本等幼い子が遊ぶものと学術書しかないこのアンバランスな部屋では退屈をもてあましてしまう。
「まあ、嘆いていても仕方が無いのだけれども」
片っ端から学術書に手をかけていった。
「ただいま、仁奈」
「おかえりなさい、竜くん」
「仁奈、今日のお土産だよ。外に出せなくてごめんね」
「そう思うんなら学校に返して欲しいな」
「まだ無理かな。一掃するまではね」
一掃するって何が起こってるのだろう。このゲームほとんど情報をくれてないし、竜くんさえ外に出そうとしないから外界と隔たれてしまっている。もしかして、バットエンド√に進んでる?
「お掃除し終わったら一緒に通おうね。仁奈」
「何が起こってるの?ねえ、竜くん?」
「知らなくていいことだよ。だからいい子にしてて?じゃないと……」
グッズグズにしてベッドから立てなくしちゃうよ?と悪魔の様に囁く彼に背筋が凍る。そこだけはちゃんとエロゲーだな!!乙女ゲーのはずだけれども!!!!
「だぁいじょうぶ。すぐに片付けるから待っててね」
そう私を撫でると彼は出ていってまた1人になる。
「暇を持て余してしまって仕方ないわ」
暇なのは嫌なことを考えてしまうから怖い。楽しいことを考えないと。
積み木、パズル、絵本等幼い子が遊ぶものと学術書しかないこのアンバランスな部屋では退屈をもてあましてしまう。
「まあ、嘆いていても仕方が無いのだけれども」
片っ端から学術書に手をかけていった。
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