恋愛ゲームはAVじゃありません!!

スタッフside

人選を間違っている

困った事に乙女ゲーの限界腐女子に教えを乞うものの、完全に部署から締め出しをくらったようである。それ見たことかと口々に愚痴を吐き出し、昼食へと向かう。

「乙女ゲーの何たるかを知るは腐女子かと思ったけど夢女子と似て非なるものだったとはな」
「そこが理解できなかった部長は締め出しをくらったと……」
「棲み分けは大事」

腐女子とは男性同士の恋愛を好み自分自身の存在は消す者。一方夢女子は、そのキャラクターに自分自身を美化したり色々手を加え投影したオリジナルキャラクターと恋愛をさせる者であると俺は解釈してる。

まだ棲み分けがされきれてない頃、過去幾度ともなくこの2つの派閥は凄惨な戦争となった。腐海も色々な海があるわけだし、夢にも色々な夢があるが混ぜるな危険。二次創作者、出版社、原作者を巻き込んだ戦争が起こり規制ができたことを俺達クリエイター側も創作側も忘れてはならないと思う。

「とりあえずは予算も下りていることだし、どうにか骨組みだけでも作らないとな……」
「チーフ……」

俺達の着地点は一体どこにあるんだろうか?