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最悪な人生
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※注意:この内容はノンフィクションです。ガンアレルギーや不幸の序列をつけたい方は
ブラウザバックして下さい。
まずは私の家族について少し紹介しよう。
4人家族で父と母、弟が1人そして私だ。
突然だか、先月父がすい臓がんと診断された。それも末期ガンだ。
やっと2年前に父の借金が終わり、これからとういう時期に最悪な知らせが届いた。
その知らせを聞いた時わたしは一瞬目の前が真っ暗になった。
父は70代で、母はまだ50代だ。弟はつい最近新しい会社に入ったばかりで軌道に乗ったばかりで、私も同じような状態だった。
そんなさなかで、父のガン。
なんの冗談かと思った。
冗談であって欲しかった。
ガンと発覚する数ヵ月前に親のためにマンションを買ったばかりなのに。
これからなのに。と頭の中で色んなものが駆け巡った。
そして今に至る。
頭の中で整理の出来ない悩み、重くのしかかる心配事を吐き出したく、私は文字を打ち始めた。
まずは不幸の波について吐き出したい。
私が小学生だった頃、父は呉服屋の社長だった。
幼い私でも覚えてるほど、当時は裕福な生活を送っていた覚えがある。
ただ、世の中の流れが変わり、呉服屋の経営も難しくなった。
考えの末、呉服屋の経営を辞めることになった。
そこから、うちは裕福な生活から逆転し細々とした生活に切り替わった。
なんだかんだと、細々と生きていき私が小学5年生になる頃に父は絵を売る大きな会社に勤めることになった。
父が務めていた会社は当時だいぶ大きな会社で、確か黒柳徹子さんやビートタケシさんが会社の何かの祝いに来るぐらい大きな会社だった覚えがある。
そんな会社に父は勤め、少し経ったあと元々商売人として才があったのか、めきめきと実践を上げ店の店長となった。
そこから、転勤族となり家族と一緒に各県を転勤するようになった。
会社の勢いも凄く、父も都会の1店舗の店長となり、社長自体までとはいかないが生活は大分潤っていた。
そう、高校生になるまでは。
そこから、勤めていた会社の経営が曇り始めた。最終的にはその会社は確か倒産だったか、事業縮小をしたのか、ともかく父はその会社を辞めることになった。
そこから、また2度目の細々とした生活に戻った。
ここで今更ながら父の性格を少し説明しようと思う。
端的に言えば昭和の親父だ。
当時は子の躾にとても厳しく、家に居るだけで恐怖の対象だった。
体罰は普通にあり、夜に暗い山に置いてけぼりにされたことだってある。
そんな父が私はとても嫌いだった。
嫌いで苦手で大嫌いだった。
でも、高校生に行かせるためにちゃんとした次の仕事が見つかるまで、深夜遅くまでバイトをして働いていた。
そして、2年間程だがとんでもないブラックな会社で働いていたこともあった。
灰皿を投げられて青あざになった足を見たことだってある。
そんな状態になってまで、家族を支えようと頑張ってくれた。
厳しい反面家族の為に身を削って働くそんな父を尊敬出来るようになったのは
自分も成長して大人になってからである。
ただそれでも、当時の躾はやりすぎだと思うし父本人も当時はやりすぎたと反省していた。
日が過ぎ私が高校3年生を迎える頃には父はタクシー会社に勤め始めた。
そこからは生活も落ち着き、何もない普通の日常を送るはずだった矢先に、次の問題が起こる。
遅めの私の反抗期だ。
これに関しては父と母には一生頭が上がらない。
恥ずかしい話しのため割愛はするが、当日変な大人と付き合ったことで家出をし警察沙汰になるまで迷惑をかけたのだ。
私のことが解決した後、次は弟が反抗期になっていた。家出をしている間不良になっていたのだ。
不良軍団から抜けるために、高校を中退し通信学校に通い、地方の大学に行けるぐらい頑張っていた。
子どもの問題ごとが解決し終わったあと10年間ほぼ問題もなく過ごしていた。
筈だった。
隠れていた問題が浮き出てきた。
この問題というのは冒頭で話をした借金だ。
弟のために父は借金を内緒にしていたのだ。
そして今度は多額の借金を返済するために、住んでいた分譲マンションを手放すことになった。
幸い住んでいた家が価値があった為、売ったお金で借金を完済する事が出来た。
完済した2年後、私も何か恩返ししようと親のために中古だがマンションを買った。
これから、セカンドライフをゆっくり過ごすためにと、もっと親孝行が出来るようにと。
それが。
このタイミングで。
一番大事なタイミングで。
父がガンと診断された。
散々、大変なことがあった。
うちはその度に最悪な状況では無い。
だからなんとかなる。
そう言って乗り越えてきた。
乗り越えてきた。
乗り越えた先が。
これか。
この仕打ちか。
ふざけるな。と思った。
なんで私の家族がこんな目に合わないといけないのか。
少しでも前向きに考えようと思う事もあった。
うちよりもっと大変な所があるから。と考えた事もあった。
でも、そんな事は知った事かと思う。
他所は他所。
うちはうちだ。
憤って何が悪い。ふざけるなと。
なんで私達がこんなに大変な目に合わないといけないのかと。
でも………。
でも、父は母は何とか気丈に振る舞っている。
まだ、すい臓がんで良かったかもと。
心筋梗塞とかじゃなくて、まだ気持ちを整理をする時間をくれたのだと。
肝心の父が。
一番大変な父がそう言うのだ。
家族の前だから強がっているのかもしれない。
家族を悲しませないように。
本人が一番キツくて辛いハズなのに。
だから、何とか私もポジティブに考えるようにはしている。
しているが、やはり吐き出したいと思った。
今まで苦労した数の方が多いのだから、もう少し幸せな事が起きてもいいのではないかと。
父はまだ生きている。
抗がん剤治療もこれから受け始める。
私は願う。少しでも長く生きてくれるようにと。
少しでも家族との日々を。
大切に生きれるようにと。
どうか父の命をあと数年くださいと。
祈るために。
この文を綴る。
「うちの家族」に起きた不幸せがどうか少しでも報われますように。
締めくくり
父の最期が
「最悪の人生」で終わらないように、
「悪くない人生」だったと思えるように、少しでも私に出来ることを頑張りたいと思う。
そして、どうか。
気休めかもしれないが、同じようにガンを患っているご家族、それ以外の不幸が起きている方たちが、少しでも良い人生を迎えられるよう祈っております。
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まずは私の家族について少し紹介しよう。
4人家族で父と母、弟が1人そして私だ。
突然だか、先月父がすい臓がんと診断された。それも末期ガンだ。
やっと2年前に父の借金が終わり、これからとういう時期に最悪な知らせが届いた。
その知らせを聞いた時わたしは一瞬目の前が真っ暗になった。
父は70代で、母はまだ50代だ。弟はつい最近新しい会社に入ったばかりで軌道に乗ったばかりで、私も同じような状態だった。
そんなさなかで、父のガン。
なんの冗談かと思った。
冗談であって欲しかった。
ガンと発覚する数ヵ月前に親のためにマンションを買ったばかりなのに。
これからなのに。と頭の中で色んなものが駆け巡った。
そして今に至る。
頭の中で整理の出来ない悩み、重くのしかかる心配事を吐き出したく、私は文字を打ち始めた。
まずは不幸の波について吐き出したい。
私が小学生だった頃、父は呉服屋の社長だった。
幼い私でも覚えてるほど、当時は裕福な生活を送っていた覚えがある。
ただ、世の中の流れが変わり、呉服屋の経営も難しくなった。
考えの末、呉服屋の経営を辞めることになった。
そこから、うちは裕福な生活から逆転し細々とした生活に切り替わった。
なんだかんだと、細々と生きていき私が小学5年生になる頃に父は絵を売る大きな会社に勤めることになった。
父が務めていた会社は当時だいぶ大きな会社で、確か黒柳徹子さんやビートタケシさんが会社の何かの祝いに来るぐらい大きな会社だった覚えがある。
そんな会社に父は勤め、少し経ったあと元々商売人として才があったのか、めきめきと実践を上げ店の店長となった。
そこから、転勤族となり家族と一緒に各県を転勤するようになった。
会社の勢いも凄く、父も都会の1店舗の店長となり、社長自体までとはいかないが生活は大分潤っていた。
そう、高校生になるまでは。
そこから、勤めていた会社の経営が曇り始めた。最終的にはその会社は確か倒産だったか、事業縮小をしたのか、ともかく父はその会社を辞めることになった。
そこから、また2度目の細々とした生活に戻った。
ここで今更ながら父の性格を少し説明しようと思う。
端的に言えば昭和の親父だ。
当時は子の躾にとても厳しく、家に居るだけで恐怖の対象だった。
体罰は普通にあり、夜に暗い山に置いてけぼりにされたことだってある。
そんな父が私はとても嫌いだった。
嫌いで苦手で大嫌いだった。
でも、高校生に行かせるためにちゃんとした次の仕事が見つかるまで、深夜遅くまでバイトをして働いていた。
そして、2年間程だがとんでもないブラックな会社で働いていたこともあった。
灰皿を投げられて青あざになった足を見たことだってある。
そんな状態になってまで、家族を支えようと頑張ってくれた。
厳しい反面家族の為に身を削って働くそんな父を尊敬出来るようになったのは
自分も成長して大人になってからである。
ただそれでも、当時の躾はやりすぎだと思うし父本人も当時はやりすぎたと反省していた。
日が過ぎ私が高校3年生を迎える頃には父はタクシー会社に勤め始めた。
そこからは生活も落ち着き、何もない普通の日常を送るはずだった矢先に、次の問題が起こる。
遅めの私の反抗期だ。
これに関しては父と母には一生頭が上がらない。
恥ずかしい話しのため割愛はするが、当日変な大人と付き合ったことで家出をし警察沙汰になるまで迷惑をかけたのだ。
私のことが解決した後、次は弟が反抗期になっていた。家出をしている間不良になっていたのだ。
不良軍団から抜けるために、高校を中退し通信学校に通い、地方の大学に行けるぐらい頑張っていた。
子どもの問題ごとが解決し終わったあと10年間ほぼ問題もなく過ごしていた。
筈だった。
隠れていた問題が浮き出てきた。
この問題というのは冒頭で話をした借金だ。
弟のために父は借金を内緒にしていたのだ。
そして今度は多額の借金を返済するために、住んでいた分譲マンションを手放すことになった。
幸い住んでいた家が価値があった為、売ったお金で借金を完済する事が出来た。
完済した2年後、私も何か恩返ししようと親のために中古だがマンションを買った。
これから、セカンドライフをゆっくり過ごすためにと、もっと親孝行が出来るようにと。
それが。
このタイミングで。
一番大事なタイミングで。
父がガンと診断された。
散々、大変なことがあった。
うちはその度に最悪な状況では無い。
だからなんとかなる。
そう言って乗り越えてきた。
乗り越えてきた。
乗り越えた先が。
これか。
この仕打ちか。
ふざけるな。と思った。
なんで私の家族がこんな目に合わないといけないのか。
少しでも前向きに考えようと思う事もあった。
うちよりもっと大変な所があるから。と考えた事もあった。
でも、そんな事は知った事かと思う。
他所は他所。
うちはうちだ。
憤って何が悪い。ふざけるなと。
なんで私達がこんなに大変な目に合わないといけないのかと。
でも………。
でも、父は母は何とか気丈に振る舞っている。
まだ、すい臓がんで良かったかもと。
心筋梗塞とかじゃなくて、まだ気持ちを整理をする時間をくれたのだと。
肝心の父が。
一番大変な父がそう言うのだ。
家族の前だから強がっているのかもしれない。
家族を悲しませないように。
本人が一番キツくて辛いハズなのに。
だから、何とか私もポジティブに考えるようにはしている。
しているが、やはり吐き出したいと思った。
今まで苦労した数の方が多いのだから、もう少し幸せな事が起きてもいいのではないかと。
父はまだ生きている。
抗がん剤治療もこれから受け始める。
私は願う。少しでも長く生きてくれるようにと。
少しでも家族との日々を。
大切に生きれるようにと。
どうか父の命をあと数年くださいと。
祈るために。
この文を綴る。
「うちの家族」に起きた不幸せがどうか少しでも報われますように。
締めくくり
父の最期が
「最悪の人生」で終わらないように、
「悪くない人生」だったと思えるように、少しでも私に出来ることを頑張りたいと思う。
そして、どうか。
気休めかもしれないが、同じようにガンを患っているご家族、それ以外の不幸が起きている方たちが、少しでも良い人生を迎えられるよう祈っております。
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