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振り向いてくれない
しおりを挟む今日もアナタは私のもとに帰ってきてはくれないのね。
アナタの好きな食べ物を用意して待っているけど帰っては来ない。
今日で何日目?
もう覚えてない。
あれ?私はアナタと結婚してるよね?
指を確認したらちゃんと結婚指輪はある。
ホッ。
これだけが唯一の支え。
そう言えば、最後に愛してるって言われたのいつだっけ?
私ってなに?
ガチャ
玄関の開く音だ。
帰ってきた!
バタバタバタ!と足音をならしながら急いでアナタのもとに行く。
「お、お帰りなさい!」
そう言うとアナタは私に冷たい目でみながら「はぁ、なんだ、起きてたんだ。」
と言う。
え?起きてたらダメなの?そう言いたくなったが言葉を飲み込み
「ご飯できてるよ!今日はね、ビーフシチューだよ!それにね、新鮮なサラダにローストビーフもあるよ!みんな好きでしょ?今あたためるから待ってね!」
そう言うも「いらない。」
と冷たい眼差しで言い放つアナタ。
「え…?で、でもせっかくアナタのために作ったんだよ?1口だけでも食べて?ね?」
そうなんども言ううちにアナタはテーブルのもとに行き、ガシャーン‼️
アナタは料理を全て床に落とした。
「何度もしつこいんだよ。お前の作った料理なんて食いたくもない。」
そう言って部屋に行くアナタ。
私は床に落ちている料理をみながらしだいに目が潤みだしポロポロと涙が出てきた。
ふいても涙が止まらない。
「もう私の事好きじゃないのかな…」
つぶやきながら料理を片付けていた。
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