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槇島城の戦い~高屋城の戦い
お市との交渉
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結局、信玄はそのまま屋敷で預かることになった。帰蝶やお市、そして浅井三姉妹の反応次第ではずっといてもらってもいい。怖がられたり世話が大変ということなら、六助や織田家家臣、もしくは家康に預かってもらう。
そんなわけで俺は六助に付き添われ、信玄を連れて屋敷へと帰る最中だ。
徐々に陽射しは汗を滲ませる熱さになって来た。咲き誇る桜はすでに緑へと衣替えを始め、寂しさと新しい季節の到来を感じさせる。この世界に来て一体何度目の夏が来るのだろうかとぼんやりと考えてしまう。
風に揺られた樹々のざわめきに、六助が声を紛れこませてきた。
「しかし、実際のところどうなのでしょうか」
「キュン? (何が?)」
「あ、いえ、信玄殿のことなのですが」
俺が振り向いたからか、偶然にも会話が噛み合い、六助がそう答えた。最近の日常生活においてはそこそこに見られる光景だ。
六助はそのまま一人で語り続ける。
「例えば帰蝶殿やお市殿、そして三姉妹が嫌がったとして、私や他の家臣たちに懐くでしょうか」
「キュキュン(それはそうだな)」
「うちでお預かりするとして、誰にも心を開かないとなれば色々と不都合がありましょう」
六助が心配するのもわかる。長篠では、俺以外の言うことは全く聞く気配がなかったから、うちに居てもらえるならそれに越したことはない。他所に行ってもきちんとトイレをさせるのすら一苦労だろう。
六助があれこれと悩んでいる間に屋敷に到着する。玄関では帰蝶が笑顔で出迎えてくれた。
「お帰りなさいませ。プニ長様、六助殿」
「キュキュン、キュン(元気だったかい、マイハニー)」
「只今帰りました」
帰蝶が、手慣れた動作でひょいと俺を抱き上げる。
「長篠での勝利、おめでとうございます。あの武田に勝利したということで、民衆は大いに沸いております。中には、このままプニ長様が天下を統一してしまわれるのではないかと言う者もいるくらいなのですよ」
「ありがとうございます。今回もプニ長様のお力になれて恐悦至極に」
この世界ならではの社交辞令を交わした後、帰蝶は不思議そうな顔で六助の足下に視線を向けた。
「して、そのお方は……?」
この世界の日本に存在しない犬、だから「お犬様」であることを予想して「そのお方」と言っているのだろう。さすがは帰蝶だ。
問われた六助は、気まずそうに頬をぽりぽりとかいた。
「そのことに関してなのですが、折り入ってお話がありまして。現在、お市殿や三姉妹は……」
「生憎と出かけております」
「でしたらむしろ好都合です。少し失礼してもよろしいでしょうか」
「もちろんでございます。すぐに用意をさせましょう」
織田家の重臣を迎え入れる準備が済んでから屋敷に入る。すぐに客間へと移動した六助は、早速といった感じで話を切り出した。帰蝶の膝の上にいる俺の側で、じっと座っている信玄を手で示しながら口を開く。
「実はそのお方の正体は、あの武田信玄殿なのです。詳細はわかっていませんが、恐らくは病没したのちに召喚されたものかと」
「そうなのですね」
想定内の返答だったのだろう。犬をして武田信玄だと言っているのに、帰蝶はさほど驚いた様子を見せない。
「それで、ご覧の通りプニ長様にしか信頼をお寄せにならないようでして。恐縮ではありますが、ここで信玄殿のお世話をしていただけないかと」
「私としては一向に構いません。義妹やその娘たちの反応が心配ではありますが」
「そうですね。出来れば早急に皆さんと会わせてみたいのですが……」
「もうそろそろ帰って来ると思うので、もしよろしければこのままお待ちになってください」
「かしこまりました」
それから、適当に戦地での土産話なんかをしながら待つことしばし。ようやくお市と三姉妹が帰って来た。玄関の方から「ただいまかえりましたー!」と、初の元気な声が響き、同時にどたばたとした足音が廊下を走るのがわかる。
続いて「こらー! 廊下を走らないの!」というお市の声。
「お、帰ってきましたかな」
「ですね」
二人の優しい声音に引きつけられるように、どたどたが部屋の前でぴたりと止まる。そして襖がそろっと開き、その隙間から、好奇心をまぶしてきらきらと輝く瞳がひょこっと覗いてきた。
「あ! プニながさまだ!」
「キュン(よう)」
襖がばたーんと勢いよく開いて初が現れる。初はこちらまで走り寄ったものの、側にいる信玄を見てぴたっと止まり、真っすぐに指を差した。
「このくろいの、なに!?」
「キュン(この黒いのって)」
「こーら、初ちゃん。まずはプニ長様と六助殿にご挨拶をしなきゃだめでしょ?」
帰蝶に注意されると、初はその場に正座して丁寧に一礼をする。
「プニながさま、ろくすけさま、おかえりなさいませ」
「キュン(ただいま)」
「只今戻りました。ちゃんとご挨拶が出来て偉いな」
なんてやり取りをしている間に、お市と茶々、江も部屋に到着していた。初の作った出入り口からゆったりと入って来る。
「義姉上ただいまー……って、それ何?」
おてんば娘と全く同じ行動を取る母親に、帰蝶と六助が笑みをこぼす。
「初ちゃんと同じことしてる」
「血は争えませんな」
「うっ、うるさいわね。こんなの見た事ないんだからしょうがないじゃない。ほらあんたたち、ご挨拶は?」
お市が顔を赤くしながら促すと、茶々と江は部屋に入ってから正座して、「おかえりなさいませ」と丁寧に一礼をする。その間、視線はちらちらと俺の側にいる信玄に向けられていた。
その時、初が信玄に向かって手を伸ばしていく。六助が目をひん剥きながら制止しようとした。
「待ちなさい! その方は……」
長篠では甘噛みとはいえ、心を許さないものには攻撃的な姿勢を見せた。相手が子供なら怪我をする可能性もなくはない。
しかし、六助の手は間に合うはずもなく、初の手が信玄の顔に近付く。が。
「わっ、くすぐったい!」
信玄は噛みつかず、ぺろぺろと手を舐めた。長篠にいた時との反応の違いに六助が口を開けたまま呆然としていると、江も信玄に近付いた。
「ずるい……わたしも」
二人してぺたぺた。信玄は嫌がってゆっくり逃げながらぺろぺろ。噛みつく代わりにぺろぺろすることで嫌だという意思表示をしているみたいだ。
ぺたぺたぺろぺろ合戦が開幕する中、茶々は座ったお市の背中に隠れている。やはり信玄が怖いのかもしれない。
我に返った六助が、一つせき払いをしてから口を開く。
「さすがは信玄殿。子供相手ということを理解しておられる」
「キュキュキュン(何がさすがなのかはわかんねえけどな)」
「それでお市殿。早速ですが、折り入ってお話があります」
「何よ」
「えっと、まず先ほどからそこで戯れている御方は、あの武田信玄殿なのです」
「は? あんた何言ってんの?」
六助の言葉を耳に入れたお市は、露骨に眉根を寄せて怪訝そうな表情をした。俺もこれが本来のリアクションだと思う。さすがは我が妹だ。
帰蝶のように、あまり見ない犬=お犬様=武田信玄と、織田家や長篠の戦いと関連付けて考え、察してくれるやつなんてそうそういない。今の説明でわかってもらえると思っていた六助は、苦笑をこぼしてから仕切り直した。
「これは失礼を致しました。こちらのお犬様は、あの武田信玄殿の生まれ変わりと見てほぼ間違いない存在です。プニ長様と同じというわけですね」
「ああ、そういうことね。なら最初からそう言いなさいよ」
「申し訳ありません」
「長篠の戦いで拾って来たってこと?」
「はい」
「ふ~ん」
お市は腕を組み、相変わらずの勝気な瞳で、品定めでもするかのように信玄を眺めている。それから自分の背後にいる茶々の方へ首を向けた。
「茶々、あんたあの犬が怖いの?」
「そ、そういうわけじゃないけど……」
と言いつつも、茶々はずっとお市の背中に隠れながら信玄を観察している。
「茶々が怖がってるなら、うちで飼うのは難しいかもしれないわね」
「やはりそうなりますか」
どうやら、交渉の雲行きは怪しそうだ。
そんなわけで俺は六助に付き添われ、信玄を連れて屋敷へと帰る最中だ。
徐々に陽射しは汗を滲ませる熱さになって来た。咲き誇る桜はすでに緑へと衣替えを始め、寂しさと新しい季節の到来を感じさせる。この世界に来て一体何度目の夏が来るのだろうかとぼんやりと考えてしまう。
風に揺られた樹々のざわめきに、六助が声を紛れこませてきた。
「しかし、実際のところどうなのでしょうか」
「キュン? (何が?)」
「あ、いえ、信玄殿のことなのですが」
俺が振り向いたからか、偶然にも会話が噛み合い、六助がそう答えた。最近の日常生活においてはそこそこに見られる光景だ。
六助はそのまま一人で語り続ける。
「例えば帰蝶殿やお市殿、そして三姉妹が嫌がったとして、私や他の家臣たちに懐くでしょうか」
「キュキュン(それはそうだな)」
「うちでお預かりするとして、誰にも心を開かないとなれば色々と不都合がありましょう」
六助が心配するのもわかる。長篠では、俺以外の言うことは全く聞く気配がなかったから、うちに居てもらえるならそれに越したことはない。他所に行ってもきちんとトイレをさせるのすら一苦労だろう。
六助があれこれと悩んでいる間に屋敷に到着する。玄関では帰蝶が笑顔で出迎えてくれた。
「お帰りなさいませ。プニ長様、六助殿」
「キュキュン、キュン(元気だったかい、マイハニー)」
「只今帰りました」
帰蝶が、手慣れた動作でひょいと俺を抱き上げる。
「長篠での勝利、おめでとうございます。あの武田に勝利したということで、民衆は大いに沸いております。中には、このままプニ長様が天下を統一してしまわれるのではないかと言う者もいるくらいなのですよ」
「ありがとうございます。今回もプニ長様のお力になれて恐悦至極に」
この世界ならではの社交辞令を交わした後、帰蝶は不思議そうな顔で六助の足下に視線を向けた。
「して、そのお方は……?」
この世界の日本に存在しない犬、だから「お犬様」であることを予想して「そのお方」と言っているのだろう。さすがは帰蝶だ。
問われた六助は、気まずそうに頬をぽりぽりとかいた。
「そのことに関してなのですが、折り入ってお話がありまして。現在、お市殿や三姉妹は……」
「生憎と出かけております」
「でしたらむしろ好都合です。少し失礼してもよろしいでしょうか」
「もちろんでございます。すぐに用意をさせましょう」
織田家の重臣を迎え入れる準備が済んでから屋敷に入る。すぐに客間へと移動した六助は、早速といった感じで話を切り出した。帰蝶の膝の上にいる俺の側で、じっと座っている信玄を手で示しながら口を開く。
「実はそのお方の正体は、あの武田信玄殿なのです。詳細はわかっていませんが、恐らくは病没したのちに召喚されたものかと」
「そうなのですね」
想定内の返答だったのだろう。犬をして武田信玄だと言っているのに、帰蝶はさほど驚いた様子を見せない。
「それで、ご覧の通りプニ長様にしか信頼をお寄せにならないようでして。恐縮ではありますが、ここで信玄殿のお世話をしていただけないかと」
「私としては一向に構いません。義妹やその娘たちの反応が心配ではありますが」
「そうですね。出来れば早急に皆さんと会わせてみたいのですが……」
「もうそろそろ帰って来ると思うので、もしよろしければこのままお待ちになってください」
「かしこまりました」
それから、適当に戦地での土産話なんかをしながら待つことしばし。ようやくお市と三姉妹が帰って来た。玄関の方から「ただいまかえりましたー!」と、初の元気な声が響き、同時にどたばたとした足音が廊下を走るのがわかる。
続いて「こらー! 廊下を走らないの!」というお市の声。
「お、帰ってきましたかな」
「ですね」
二人の優しい声音に引きつけられるように、どたどたが部屋の前でぴたりと止まる。そして襖がそろっと開き、その隙間から、好奇心をまぶしてきらきらと輝く瞳がひょこっと覗いてきた。
「あ! プニながさまだ!」
「キュン(よう)」
襖がばたーんと勢いよく開いて初が現れる。初はこちらまで走り寄ったものの、側にいる信玄を見てぴたっと止まり、真っすぐに指を差した。
「このくろいの、なに!?」
「キュン(この黒いのって)」
「こーら、初ちゃん。まずはプニ長様と六助殿にご挨拶をしなきゃだめでしょ?」
帰蝶に注意されると、初はその場に正座して丁寧に一礼をする。
「プニながさま、ろくすけさま、おかえりなさいませ」
「キュン(ただいま)」
「只今戻りました。ちゃんとご挨拶が出来て偉いな」
なんてやり取りをしている間に、お市と茶々、江も部屋に到着していた。初の作った出入り口からゆったりと入って来る。
「義姉上ただいまー……って、それ何?」
おてんば娘と全く同じ行動を取る母親に、帰蝶と六助が笑みをこぼす。
「初ちゃんと同じことしてる」
「血は争えませんな」
「うっ、うるさいわね。こんなの見た事ないんだからしょうがないじゃない。ほらあんたたち、ご挨拶は?」
お市が顔を赤くしながら促すと、茶々と江は部屋に入ってから正座して、「おかえりなさいませ」と丁寧に一礼をする。その間、視線はちらちらと俺の側にいる信玄に向けられていた。
その時、初が信玄に向かって手を伸ばしていく。六助が目をひん剥きながら制止しようとした。
「待ちなさい! その方は……」
長篠では甘噛みとはいえ、心を許さないものには攻撃的な姿勢を見せた。相手が子供なら怪我をする可能性もなくはない。
しかし、六助の手は間に合うはずもなく、初の手が信玄の顔に近付く。が。
「わっ、くすぐったい!」
信玄は噛みつかず、ぺろぺろと手を舐めた。長篠にいた時との反応の違いに六助が口を開けたまま呆然としていると、江も信玄に近付いた。
「ずるい……わたしも」
二人してぺたぺた。信玄は嫌がってゆっくり逃げながらぺろぺろ。噛みつく代わりにぺろぺろすることで嫌だという意思表示をしているみたいだ。
ぺたぺたぺろぺろ合戦が開幕する中、茶々は座ったお市の背中に隠れている。やはり信玄が怖いのかもしれない。
我に返った六助が、一つせき払いをしてから口を開く。
「さすがは信玄殿。子供相手ということを理解しておられる」
「キュキュキュン(何がさすがなのかはわかんねえけどな)」
「それでお市殿。早速ですが、折り入ってお話があります」
「何よ」
「えっと、まず先ほどからそこで戯れている御方は、あの武田信玄殿なのです」
「は? あんた何言ってんの?」
六助の言葉を耳に入れたお市は、露骨に眉根を寄せて怪訝そうな表情をした。俺もこれが本来のリアクションだと思う。さすがは我が妹だ。
帰蝶のように、あまり見ない犬=お犬様=武田信玄と、織田家や長篠の戦いと関連付けて考え、察してくれるやつなんてそうそういない。今の説明でわかってもらえると思っていた六助は、苦笑をこぼしてから仕切り直した。
「これは失礼を致しました。こちらのお犬様は、あの武田信玄殿の生まれ変わりと見てほぼ間違いない存在です。プニ長様と同じというわけですね」
「ああ、そういうことね。なら最初からそう言いなさいよ」
「申し訳ありません」
「長篠の戦いで拾って来たってこと?」
「はい」
「ふ~ん」
お市は腕を組み、相変わらずの勝気な瞳で、品定めでもするかのように信玄を眺めている。それから自分の背後にいる茶々の方へ首を向けた。
「茶々、あんたあの犬が怖いの?」
「そ、そういうわけじゃないけど……」
と言いつつも、茶々はずっとお市の背中に隠れながら信玄を観察している。
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