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プロローグ
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朝、いつものようにスマホのアラームによって目が覚めた。
だがいつもの朝と違った。
アラームの音が爆音に聞こえた。
窓をピッチリ閉めているのにスズメの鳴く声や近所の犬の吠える声、車の走る音、付けてないテレビの音などが身近に聞こえる。
うるさくて頭が割れそうになる最悪な目覚めだった。
アラームが鳴る前から周りがうるさいと思いながらも布団に潜っていたが…やはりなにかおかしい。
うるさいと思い耳を手で塞ぐ…塞ごうとしたら…ん?ない!?顔の横にあるはずの耳が無い!?でもうるさい周りの騒音は消えない。
思わず頭を抱えると…なんか、髪の毛とは違うフサフサしたものが手に触れた。え、なにこれ?
しまいには後ろからファッサ、ファッサと何かが動いている感じがする。
「…は?な、なによこれ?」
徐に立ち上がり壁にある縦横30センチの鏡に自分の顔を映す。…すると、コスプレによくあるようなケモ耳が頭に付いていた。
先程も触ったがもう一度確かめる。まずカチューシャはない。そしてこのケモ耳は本物の様にピクピク動く、ってか自分で触ってるのにくすぐったくてなんだか背筋がゾワゾワする。そしてそのケモ耳を手で覆うと…多少騒音が小さくなった。
これは…まさしく自分の耳らしい。信じたくない事実。
そして今度は自分の腰辺りを触る。…うん、尾てい骨あたりに何かある。耳と同じくフサフサした何かが触れた。しかも左右にフリフリと揺れている。
…オモチャ?いやいや、私そんなコスプレとか全くもって興味がありません!あ、アニメは好きだけど自分の容姿は自覚してるからコスプレイヤーになりたいとか全くもって思ったことがない。
でも…オモチャにしてはリアルすぎるし、思わず耳を引っ張ってみたら激痛がはしった。髪を引っ張った時の痛みとは比べ物にならない程の痛さだった。自分でやっといて思わず痛みで涙が流れた。まさしく本物。
なんで?どーして?私なにかした?変なの食べた?
どーしよどーしよどーしよどーしよどーしよ!!
とりあえずこれじゃ仕事なんてできない!耳はバンダナでも帽子でもかぶればなんとかなる。けど尻尾は…あまりに長くフサフサしてて隠しようがない。ワンピース着ても後ろがモッコリしちゃってむしろ怪しさ満点。無理!
と、とりあえず仕事場に、いやまずは母さんに電話をしなきゃ…!
だがいつもの朝と違った。
アラームの音が爆音に聞こえた。
窓をピッチリ閉めているのにスズメの鳴く声や近所の犬の吠える声、車の走る音、付けてないテレビの音などが身近に聞こえる。
うるさくて頭が割れそうになる最悪な目覚めだった。
アラームが鳴る前から周りがうるさいと思いながらも布団に潜っていたが…やはりなにかおかしい。
うるさいと思い耳を手で塞ぐ…塞ごうとしたら…ん?ない!?顔の横にあるはずの耳が無い!?でもうるさい周りの騒音は消えない。
思わず頭を抱えると…なんか、髪の毛とは違うフサフサしたものが手に触れた。え、なにこれ?
しまいには後ろからファッサ、ファッサと何かが動いている感じがする。
「…は?な、なによこれ?」
徐に立ち上がり壁にある縦横30センチの鏡に自分の顔を映す。…すると、コスプレによくあるようなケモ耳が頭に付いていた。
先程も触ったがもう一度確かめる。まずカチューシャはない。そしてこのケモ耳は本物の様にピクピク動く、ってか自分で触ってるのにくすぐったくてなんだか背筋がゾワゾワする。そしてそのケモ耳を手で覆うと…多少騒音が小さくなった。
これは…まさしく自分の耳らしい。信じたくない事実。
そして今度は自分の腰辺りを触る。…うん、尾てい骨あたりに何かある。耳と同じくフサフサした何かが触れた。しかも左右にフリフリと揺れている。
…オモチャ?いやいや、私そんなコスプレとか全くもって興味がありません!あ、アニメは好きだけど自分の容姿は自覚してるからコスプレイヤーになりたいとか全くもって思ったことがない。
でも…オモチャにしてはリアルすぎるし、思わず耳を引っ張ってみたら激痛がはしった。髪を引っ張った時の痛みとは比べ物にならない程の痛さだった。自分でやっといて思わず痛みで涙が流れた。まさしく本物。
なんで?どーして?私なにかした?変なの食べた?
どーしよどーしよどーしよどーしよどーしよ!!
とりあえずこれじゃ仕事なんてできない!耳はバンダナでも帽子でもかぶればなんとかなる。けど尻尾は…あまりに長くフサフサしてて隠しようがない。ワンピース着ても後ろがモッコリしちゃってむしろ怪しさ満点。無理!
と、とりあえず仕事場に、いやまずは母さんに電話をしなきゃ…!
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