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第2章 四葉の役割
2ー3 テールの町が大変な事になりました。
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「えっクロウくん・・・?」
「・・・・・・・」
クロウは手首を後ろ回しに縛られ目と口を布で縛られて身動きできない状態で、人族の男に連れられてきた。
『なんだか様子がおかしいぞ・・・?』
『・・・きっとあの魔術師のせいだな・・・外道なマネを!』
「『地図』!『危険探知』!・・・なにこれ?みんな赤い・・・」
『やはりそうか。どんな魔法を使ったのか、この町にいる者たちは正気を失い我らを敵とみて攻撃しようとしている。ただの操り人形だ。』
「それは困りましたね・・・原因はその魔術師でしょうか。」
『近くにいるだろうが・・・うん?いた!こいつだ。』
大魔鳥は四葉が出した地図のある部分を嘴で突つき出した。残像の様なものなので突ついても透き通るだけだ。
「あの木陰にいる赤い点のやつですね。・・・自分は高みの見物ですか。良い度胸です。では私が行きましょう。大魔鳥さんはもう大丈夫ですか。」
『大魔鳥ではなくマルスと呼ぶ事を許可する。今度からそう呼んでくれ。・・・ほんの数分肩に止まってただけで、だいぶ魔力を回復した。とりあえず町人を傷付けては意味がない。無力化できるよう努めよう。』
『我はクロウの解放に努力しよう。』
皆の役割が決まり行動を開始する。大魔鳥マルファスは元の大きさに戻り詠唱し始める。
『お前らに罪はない。少し眠れ!安らぎの眠りを与えよう!『睡眠』!』
耐性のない町人たちば目を閉じパタパタと倒れていく。・・・2人を覗いて。
『おいクロウよ!これ以上我らの足手まといになるでない!』
膝立ちになっているクロウを応龍は器用に牙で目元と口元に縛ってある布をほどく。するとクロウは虚ろな目をしていた。
『このど阿呆うが。邪気を払い元の姿を取り戻せ。『解呪』!』
クロウの体が魔法で光りだした。が、すぐにパンッと弾かれた音がして元の虚ろな目に戻った。
『ぐぬぬ・・・まだ習得できてないか・・・。だが数をこなせば奇跡は起こる!もう一度・・・『解呪』!』
2匹が奮闘している頃・・・
「・・・どっどういう事だ?あのマルファスを結界で閉じ込めたのに解除されている!?俺より魔力が高い奴がこの中にいるのか?いやーーー・・・」
結界が砕け散る音が響いて、それが自分が張った結界が解除された事に気付いた。だが自分は騎士団の中でも最上位の大魔術師で、魔法は結界や補助魔法など攻撃には不向きな魔法を得意としている。腕には自信があった。絶対に破られる事がないと自負していたところに、先ほど結界が砕ける音がした。
「有り得ない・・・そもそも、ここにいる町人には呪縛をかけた。解除する奴なんて・・・」
「あぁ町人たちに呪縛をかけたのですね。なんと卑劣な事をする人なのでしょうか。」
「仕方がないだろう・・・これは王じ・・・ん?今俺は誰とーーー」
「とりあえず、貴方も眠ってください。私の合図がないと起きれない程の強烈な睡眠をあなたに・・・」
「えっなっ・・・・・・ーーー」
四葉は背後をとり大魔鳥マルファスの使った『睡眠』を唱える。全身真っ黒のローブを来た男性にむけて・・・
「いま、おうじ・・・って言った!?これ不味いんじゃ・・・とにかく応龍さんの所へ戻りましょう。」
四葉はその男性の腕を自分の肩に載せおんぶする。端からみれば小さな小柄な少女が大の大人をおぶっている異様な光景が思い浮かぶ。
『『解呪』!ぐぬぬ・・・魔力が足りん』
『弱いのぅ。修行不足だな。』
『それは我でも自覚してるわ!マルファス爺なんとかならんか?』
『俺は先ほどの『睡眠』を町全体にかけたせいで魔力切れだ。』
『やはり爺さんだな・・・』
『ん~?ナニカイッタカ?』
『ぐぬぬ~ヨツバはまだか!?』
「はい、お待たせ・・・しま、した?」
応龍は四葉の姿を見てパァ~っと明るい顔になった。それを見て四葉は一歩下がってしまう。
『早ぅ来い!クロウが未だに呪われたままだ。』
クロウの虚ろな目を見て四葉はおぶってた男性をその場に落とし急かさずクロウの近くへ行って思わず両肩を鷲掴み揺さぶる。
「えっと、呪いって言いましたか?解呪できないんですか?」
『そうだ。だが我もマルファス爺も魔力切れだ・・・ヨツバ頼む。』
「そうでしたか・・・え~では。『解呪』!」
クロウの体が光りだした。だが応龍同様パンッと弾かれた音がして元の虚ろな目に戻る。
「あら~失敗しました・・・」
『ぬぅ・・・ヨツバでもダメか。全くこ奴は足を引っ張ってばかりだな。』
『他に解く方法はないか?』
「では、同類語を言ってみましょうか。『解約』!」
シーン・・・
『えっと、『解放』!『解禁』!えー・・・『破約』!んー・・・『破棄』!』
解放するとか、同類語を英語に訳して思い付く限り口ずさむ。
「ん~これでどうだ!『無効』!」
そう言った瞬間クロウが眩しいくらい発光する。四葉たちは思わず目を瞑る。
少し経つと光が落ち着いていき、四葉たちは目を開ける。するといつもと変わらないクロウが膝立ちでキョトンとしていた。
「えっあっ・・・俺は一体?」
「クロウくん・・・!!」
「わっ!ヨツバ殿!?」
四葉はクロウに思いっきり抱き付きクロウが尻餅をついた。
『全く・・・世話のやける奴だ。あれ程足を引っ張るなと言った傍からもう足を引っ張っておるわ。』
「応龍様・・・えっ一体何があったのですか?」
『原因はこいつだ。』
大魔鳥マルファスは四葉が無造作に倒した黒いローブを着た男性を嘴で突っついていた。頭の帽子の部分を取り顔を晒せた。
「えっ!!!こっこの方は・・・ーーー」
クロウが顔を見て驚いた。
「・・・・・・・」
クロウは手首を後ろ回しに縛られ目と口を布で縛られて身動きできない状態で、人族の男に連れられてきた。
『なんだか様子がおかしいぞ・・・?』
『・・・きっとあの魔術師のせいだな・・・外道なマネを!』
「『地図』!『危険探知』!・・・なにこれ?みんな赤い・・・」
『やはりそうか。どんな魔法を使ったのか、この町にいる者たちは正気を失い我らを敵とみて攻撃しようとしている。ただの操り人形だ。』
「それは困りましたね・・・原因はその魔術師でしょうか。」
『近くにいるだろうが・・・うん?いた!こいつだ。』
大魔鳥は四葉が出した地図のある部分を嘴で突つき出した。残像の様なものなので突ついても透き通るだけだ。
「あの木陰にいる赤い点のやつですね。・・・自分は高みの見物ですか。良い度胸です。では私が行きましょう。大魔鳥さんはもう大丈夫ですか。」
『大魔鳥ではなくマルスと呼ぶ事を許可する。今度からそう呼んでくれ。・・・ほんの数分肩に止まってただけで、だいぶ魔力を回復した。とりあえず町人を傷付けては意味がない。無力化できるよう努めよう。』
『我はクロウの解放に努力しよう。』
皆の役割が決まり行動を開始する。大魔鳥マルファスは元の大きさに戻り詠唱し始める。
『お前らに罪はない。少し眠れ!安らぎの眠りを与えよう!『睡眠』!』
耐性のない町人たちば目を閉じパタパタと倒れていく。・・・2人を覗いて。
『おいクロウよ!これ以上我らの足手まといになるでない!』
膝立ちになっているクロウを応龍は器用に牙で目元と口元に縛ってある布をほどく。するとクロウは虚ろな目をしていた。
『このど阿呆うが。邪気を払い元の姿を取り戻せ。『解呪』!』
クロウの体が魔法で光りだした。が、すぐにパンッと弾かれた音がして元の虚ろな目に戻った。
『ぐぬぬ・・・まだ習得できてないか・・・。だが数をこなせば奇跡は起こる!もう一度・・・『解呪』!』
2匹が奮闘している頃・・・
「・・・どっどういう事だ?あのマルファスを結界で閉じ込めたのに解除されている!?俺より魔力が高い奴がこの中にいるのか?いやーーー・・・」
結界が砕け散る音が響いて、それが自分が張った結界が解除された事に気付いた。だが自分は騎士団の中でも最上位の大魔術師で、魔法は結界や補助魔法など攻撃には不向きな魔法を得意としている。腕には自信があった。絶対に破られる事がないと自負していたところに、先ほど結界が砕ける音がした。
「有り得ない・・・そもそも、ここにいる町人には呪縛をかけた。解除する奴なんて・・・」
「あぁ町人たちに呪縛をかけたのですね。なんと卑劣な事をする人なのでしょうか。」
「仕方がないだろう・・・これは王じ・・・ん?今俺は誰とーーー」
「とりあえず、貴方も眠ってください。私の合図がないと起きれない程の強烈な睡眠をあなたに・・・」
「えっなっ・・・・・・ーーー」
四葉は背後をとり大魔鳥マルファスの使った『睡眠』を唱える。全身真っ黒のローブを来た男性にむけて・・・
「いま、おうじ・・・って言った!?これ不味いんじゃ・・・とにかく応龍さんの所へ戻りましょう。」
四葉はその男性の腕を自分の肩に載せおんぶする。端からみれば小さな小柄な少女が大の大人をおぶっている異様な光景が思い浮かぶ。
『『解呪』!ぐぬぬ・・・魔力が足りん』
『弱いのぅ。修行不足だな。』
『それは我でも自覚してるわ!マルファス爺なんとかならんか?』
『俺は先ほどの『睡眠』を町全体にかけたせいで魔力切れだ。』
『やはり爺さんだな・・・』
『ん~?ナニカイッタカ?』
『ぐぬぬ~ヨツバはまだか!?』
「はい、お待たせ・・・しま、した?」
応龍は四葉の姿を見てパァ~っと明るい顔になった。それを見て四葉は一歩下がってしまう。
『早ぅ来い!クロウが未だに呪われたままだ。』
クロウの虚ろな目を見て四葉はおぶってた男性をその場に落とし急かさずクロウの近くへ行って思わず両肩を鷲掴み揺さぶる。
「えっと、呪いって言いましたか?解呪できないんですか?」
『そうだ。だが我もマルファス爺も魔力切れだ・・・ヨツバ頼む。』
「そうでしたか・・・え~では。『解呪』!」
クロウの体が光りだした。だが応龍同様パンッと弾かれた音がして元の虚ろな目に戻る。
「あら~失敗しました・・・」
『ぬぅ・・・ヨツバでもダメか。全くこ奴は足を引っ張ってばかりだな。』
『他に解く方法はないか?』
「では、同類語を言ってみましょうか。『解約』!」
シーン・・・
『えっと、『解放』!『解禁』!えー・・・『破約』!んー・・・『破棄』!』
解放するとか、同類語を英語に訳して思い付く限り口ずさむ。
「ん~これでどうだ!『無効』!」
そう言った瞬間クロウが眩しいくらい発光する。四葉たちは思わず目を瞑る。
少し経つと光が落ち着いていき、四葉たちは目を開ける。するといつもと変わらないクロウが膝立ちでキョトンとしていた。
「えっあっ・・・俺は一体?」
「クロウくん・・・!!」
「わっ!ヨツバ殿!?」
四葉はクロウに思いっきり抱き付きクロウが尻餅をついた。
『全く・・・世話のやける奴だ。あれ程足を引っ張るなと言った傍からもう足を引っ張っておるわ。』
「応龍様・・・えっ一体何があったのですか?」
『原因はこいつだ。』
大魔鳥マルファスは四葉が無造作に倒した黒いローブを着た男性を嘴で突っついていた。頭の帽子の部分を取り顔を晒せた。
「えっ!!!こっこの方は・・・ーーー」
クロウが顔を見て驚いた。
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