ぽっちゃりおっさん異世界ひとり旅〜目指せSランク冒険者〜

ぽっちゃりおっさん

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上級冒険者

立ち飲み【くに】

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 商会を任せっぱなしにしている後ろめたさから、頼まれている魔石作製は先に済ませておこうと思い[くにどんハウス]に戻る事にした。

 工房には、[作製して頂きたい物]というリストが置いてあった。

 リストに沿って、火魔法や水魔法を次々と魔石に付与していった。

 回復魔法を付与出来る上位の魔石はないようで、生活魔道具用の魔石ばかりであった。

 在庫の魔石を全て付与し終わり、一息つく事にした。

 僕は何日も風呂に入っていない事に気付き久しぶりに入浴する事にした。我が家の風呂とサウナを満喫していた。

 サウナに入ると、ルイーダ商会会長のルイーダさんを思い出してしまう。家族で元気にしているかな?

 風呂に入ってサッパリした僕は、オープンしたばかりの立ち飲み屋に行く事にした。

 小さな店だ。

 [立ち飲み【くに】]と木製看板を掲げている。

 店の入り口の横では、モクモクと良い匂いの煙りを出し串焼きを焼いている。

 店の中に入ると、既に多くのお客さんでいっぱいだった。ちょうどカウンターに1人分席が空いたので、入り込めた。

 カウンターの中では、2人の女性が忙しなく動き回っていた。

 立ち飲みのカウンターが8席ほど、椅子がないテーブル席が3卓ある。

 カウンターの上のメニューには、[エール][シャルドネ][シードル]の3種の酒類がいずれも1杯銀貨2枚、[角ウサギの串焼き]塩味、スパイス味、味噌味、レモン塩味がいずれも1本銀貨1枚と書いてある。

 メニューはそれのみだ。

 目の前の小皿に銀貨を入れておく。

 注文したメニューが届くと店員がその都度、銀貨を取っていくシステムのようだ。

 僕は、エールを1杯と串焼きを各種1本ずつ注文した。

 銀貨を小皿に入れようとしていると、もうエールが運ばれてきた。

 早い!これはいい!

 串焼きもあっという間に運んできた。

 酒3杯と串焼き4本で銀貨10枚という超お手頃価格である。

 試食会で出されたような、キンキンに冷えたエールだ。

 木のカップで提供されたが、ガラスのカップだとさらに冷えた効果があるかと改良点を考えた。

 がこの安さである。割れたり、洗う際の手間を考えると木のカップで妥当かなとも思い直した。

 キンキンに冷えたエールは美味い!

 熱々ジュシーな串焼きとの相性は抜群だ。

 シャルドネとシードルも頼むとすぐ運ばれてくる。

 これは安くて美味い!絶対に流行る!

 僕は確信してお店を出た。

 滞在時間は10数分であった。回転も良い筈だ。

 次々と客が入っているのを見て、僕は安心した。
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