人生5周目!!5度目の人生はマッタリ冒険者になります。

ぽっちゃりおっさん

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ユートピア村

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 観光客に遊んで貰う遊興エリアと、冒険者ギルドを中心とした居住エリアが完成した。村の規模をはるかに越えたものとなってきている。

 「ノア様素晴らしいです。こんなに生活しやすい住居まであるなら、きっと多くの従業員希望者が来るでしょう!」

 「貴方達7人は今まで同様にそれぞれの部門の責任者を担当して下さい。新たに来る従業員には、貴方達7人をサポートする各部署に配置して下さい。ホムンクルスの指揮権をヘルガさんに委譲します。大きなホムンクルスは常時警備担当にして下さい。Aランク冒険者ほどの実力があるはずなので、簡単にはやられません。小さいホムンクルスは普段は力仕事の担当に。何か事態が起これば戦闘要員として使ってください。細かな配置は皆さんで話し合って決めて下さい。」

 「私達をそんなに信用してくださって……必ずや期待に応える働きをしたいと思います。」

 僕は7人の顔を見た。一度はゴブリンどもに村が壊滅させられ、大事な家族は殺され、自身は辱めを受けていたのに、今の顔は皆輝いている。希望を持つ事ができ、生き甲斐を感じているのだろう。

 彼女達を救えて本当に良かった。彼女達の顔を見て僕は心底そう思えた。

 「君たちのおかげで、さらに素晴らしい村になりそうだ。これからまた忙しくなるけど、頼みますよ!」

 ◇ ◇ ◇ ◇

 僕は空を飛んでいる。迷わないように、街道の上空を飛んでいるが、下から見上げても鳥のように見えているだろう。

 はるか先には、樹々が鬱蒼うっそうと茂る魔物の森が見える。隣国ノルディアとの国境付近となるはずだ。

 この辺りまで来ると街道を通る人の影も見えない。僕は魔物の森を飛び越えず、魔物の森の中を通る事にした。魔物を討伐して、魔石を採集しようと考えたのだ。

 [探索]を掛けて森を進む。

 周囲には、ウヨウヨ反応がある。

 [酸ナメクジ]
 口から酸性溶液を吐き出す。動きは遅い。

 ピカピカ光る跡を付けながら、巨大なナメクジがノロノロと通っている。

 「アイスロック!」

 巨大ナメクジの氷漬けの完成だ!

 さらに飛べない鳥の[クチバシオオワシ]や[シルバーウルフ]など魔力の低い魔物ばかりであった。魔力が低い魔物の魔石は当然小さいのだ。生活用品ぐらいしか使えない魔石だな……

 手当たり次第討伐して魔石を採集しているが、大きな魔石を採集する事は出来なかった。

 森のさらに奥に進むと[探索]に違う反応が現れた。人だ。10人程度の人の反応がある。僕は、隠蔽いんぺいを掛け相手から見付からない様にする。人の反応の方に近付いていった。
 
 
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