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隣国ノルディア
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「しばし、待たれい!それはそなた1人の判断であるか?ノルディア国としての判断であるか?」
「ワハハハ!我1人の判断であるはずがなかろう。我が国ノルディアの判断である。我が国ノルディアがカタルニア国に侵攻して来たのだ。良いか!これは相談ではない。決定事項だ。一刻の猶予の後、この[ザカリス]の街は我々が接収する。」
「むうう……舐めくさりおって!言いなりになるものか!」
長スワンは杖を片手に、アンドリア王女に殴りかかりに行く。があっという間に取り押されられてしまっている。
「ああ……スワン様……」
倒れた長スワンを街の住民が抱えて戻ってきた。
「良いか!一刻だ!」
アンドリア王女の軍は一旦後退していく。
長スワンの周りに人集りが出来ている。
「急いで王都ノストックに使いの者を!」
呆気にとられている長スワンに代わり側近の者が指示を出している。
「スワン様どうします?」
「貴重品を持って一時街を離れましょう。抵抗しなければ手出ししないと言っていたし。」
「うちは年寄りもいるんじゃ。一刻じゃそんなに遠くまで逃げれないよ。」
意見がまとまらず、皆好き勝手に話している。
「報酬弾んでくれたら、俺達も手伝うけどな。」
その声に長スワンは反応した。
「冒険者達か?今この街に冒険者は何人居る?」
「50名ぐらいかと……」
「50名か……守衛を入れて80名……一矢報いるか?」
「おい、冒険者共!報奨金をいつもの討伐の10倍出す!さらに奴等1人倒す事に特別報酬も出す。共に戦ってくれるか?」
「おお!!野郎ども!大金だ!荒稼ぎのチャンスだ。がっぽり稼いで今夜は宴会だ!」
上空から観察していた僕は不安しかない。
あの鎧の事を知らないのだ。冒険者の魔法が通じない鎧である。しかしそんな事を知る由もない冒険者達は意気揚々と盛り上がってきている。
まあ盛り上がっている所に水を差すのもなんだ……特にあの人達に義理や恩がある訳でもなし。
正直なところ僕は[破魔の鉄鎧]の魔法を弾く効果を見てみたい気があったのだ。
冒険者と守衛達は、抗戦の準備をしている。街の人々は貴重品をかき集め、街から避難する様だ。
期限である一刻が過ぎた。
アンドリア王女の軍が再び街に侵入してくる。冒険者達は待ち構えている。街の人々は反対側から街を出ている。
冒険者側が圧倒的に人数が少ないのに、正攻法で行くようだ。魔法に対しての自信と自惚れがあるようだ。
鉄鎧を来た500名の軍隊は整然と直進してくる。
「ワハハハ!我1人の判断であるはずがなかろう。我が国ノルディアの判断である。我が国ノルディアがカタルニア国に侵攻して来たのだ。良いか!これは相談ではない。決定事項だ。一刻の猶予の後、この[ザカリス]の街は我々が接収する。」
「むうう……舐めくさりおって!言いなりになるものか!」
長スワンは杖を片手に、アンドリア王女に殴りかかりに行く。があっという間に取り押されられてしまっている。
「ああ……スワン様……」
倒れた長スワンを街の住民が抱えて戻ってきた。
「良いか!一刻だ!」
アンドリア王女の軍は一旦後退していく。
長スワンの周りに人集りが出来ている。
「急いで王都ノストックに使いの者を!」
呆気にとられている長スワンに代わり側近の者が指示を出している。
「スワン様どうします?」
「貴重品を持って一時街を離れましょう。抵抗しなければ手出ししないと言っていたし。」
「うちは年寄りもいるんじゃ。一刻じゃそんなに遠くまで逃げれないよ。」
意見がまとまらず、皆好き勝手に話している。
「報酬弾んでくれたら、俺達も手伝うけどな。」
その声に長スワンは反応した。
「冒険者達か?今この街に冒険者は何人居る?」
「50名ぐらいかと……」
「50名か……守衛を入れて80名……一矢報いるか?」
「おい、冒険者共!報奨金をいつもの討伐の10倍出す!さらに奴等1人倒す事に特別報酬も出す。共に戦ってくれるか?」
「おお!!野郎ども!大金だ!荒稼ぎのチャンスだ。がっぽり稼いで今夜は宴会だ!」
上空から観察していた僕は不安しかない。
あの鎧の事を知らないのだ。冒険者の魔法が通じない鎧である。しかしそんな事を知る由もない冒険者達は意気揚々と盛り上がってきている。
まあ盛り上がっている所に水を差すのもなんだ……特にあの人達に義理や恩がある訳でもなし。
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冒険者と守衛達は、抗戦の準備をしている。街の人々は貴重品をかき集め、街から避難する様だ。
期限である一刻が過ぎた。
アンドリア王女の軍が再び街に侵入してくる。冒険者達は待ち構えている。街の人々は反対側から街を出ている。
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鉄鎧を来た500名の軍隊は整然と直進してくる。
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