61 / 61
隣国ノルディア
6
しおりを挟む
「流石はアングリフ神国の鎧ですな。カタルニアの魔法如きじゃ、傷はおろか土煙しか受けませんでしたぞ。神聖君によろしくお伝え下さい。」
「はっはっは。それは何よりです。アンドリア王女率いるノルディア国の快進撃をお聞きになれば、我らの神聖兄弟もさぞ御喜びになりましょう。手を緩めず、平和ボケをしているカタルニア国をどんどん侵攻する事を期待していますよ。」
どういう事だ?僕がいたカタルニア国とアングリフ神国は、同盟関係であった筈だ?
隣国ノルディア国とは、緊張関係が続いていたが、アングリフ神国が、敵対関係に回ったという情報は聞いた事がない。
それに隣国ノルディアの装備している魔法を弾く【破魔の鉄鎧】はアングリフ神国から提供された物らしい。【破魔の鉄鎧】は錬金術で作製されたものだ。という事は、アングリフ神国に凄腕錬金術が居るという事か……
その後2国の指揮官の話を聞いていると、アングリフ神国が、僕のいるカタルニア国を攻めるように、執拗に隣国ノルディアにけしかけている。
アングリフ神国には、何か狙いがあるのだろう。その証拠に死亡したカタルニアの冒険者、兵士の遺体をアングリフ神国が回収している。
いくら宗教国家アングリフ神国といっても、関係ない者の遺体まで回収する行為はおかしい。
2国の指揮官同士の会合が終わり、それぞれの天幕に引き揚げる。僕はアングリフ神国の動きを不審に思い、アングリフ神国指揮官を監視する事にした。
「おうおう、勇ましい姫君だこと。王女ともあろう者がわざわざ、敵国の前線まで出向いてからのう。やはり王女といえども、地位が危ない噂は真実という事か。いずれにせよ我々の作戦通りじゃの!」
「はっ!その通りでございます。」
「遺体は回収次第本国へと速やかに送れ。腹を空かせた奴らが待ちわびておろう。うまい具合に、平和ボケしたカタルニアと勇ましい姫君が殺し合ってくれると助かるのう。」
「はっ!遺体は速やかに移送致します。両国を監視して遺体をしっかり回収して参ります。」
「うむ、しかと任務を遂行せよ!」
面白い事が聞けた。やはりアングリフ神国は、隣国ノルディアをそそのかし、僕が住んでいるカタルニアを侵略させているのだ。隣国ノルディアの王女アンドリア指揮官も何か事情があるらしい。そそのかしているアングリフ神国の狙いは遺体のようだ。回収した遺体を何かの餌としているのか?
どうも黒幕は、宗教国家アングリフ神国のようだ。この場を離れてアングリフ神国の内部を調査した方が良さそうだ。
「はっはっは。それは何よりです。アンドリア王女率いるノルディア国の快進撃をお聞きになれば、我らの神聖兄弟もさぞ御喜びになりましょう。手を緩めず、平和ボケをしているカタルニア国をどんどん侵攻する事を期待していますよ。」
どういう事だ?僕がいたカタルニア国とアングリフ神国は、同盟関係であった筈だ?
隣国ノルディア国とは、緊張関係が続いていたが、アングリフ神国が、敵対関係に回ったという情報は聞いた事がない。
それに隣国ノルディアの装備している魔法を弾く【破魔の鉄鎧】はアングリフ神国から提供された物らしい。【破魔の鉄鎧】は錬金術で作製されたものだ。という事は、アングリフ神国に凄腕錬金術が居るという事か……
その後2国の指揮官の話を聞いていると、アングリフ神国が、僕のいるカタルニア国を攻めるように、執拗に隣国ノルディアにけしかけている。
アングリフ神国には、何か狙いがあるのだろう。その証拠に死亡したカタルニアの冒険者、兵士の遺体をアングリフ神国が回収している。
いくら宗教国家アングリフ神国といっても、関係ない者の遺体まで回収する行為はおかしい。
2国の指揮官同士の会合が終わり、それぞれの天幕に引き揚げる。僕はアングリフ神国の動きを不審に思い、アングリフ神国指揮官を監視する事にした。
「おうおう、勇ましい姫君だこと。王女ともあろう者がわざわざ、敵国の前線まで出向いてからのう。やはり王女といえども、地位が危ない噂は真実という事か。いずれにせよ我々の作戦通りじゃの!」
「はっ!その通りでございます。」
「遺体は回収次第本国へと速やかに送れ。腹を空かせた奴らが待ちわびておろう。うまい具合に、平和ボケしたカタルニアと勇ましい姫君が殺し合ってくれると助かるのう。」
「はっ!遺体は速やかに移送致します。両国を監視して遺体をしっかり回収して参ります。」
「うむ、しかと任務を遂行せよ!」
面白い事が聞けた。やはりアングリフ神国は、隣国ノルディアをそそのかし、僕が住んでいるカタルニアを侵略させているのだ。隣国ノルディアの王女アンドリア指揮官も何か事情があるらしい。そそのかしているアングリフ神国の狙いは遺体のようだ。回収した遺体を何かの餌としているのか?
どうも黒幕は、宗教国家アングリフ神国のようだ。この場を離れてアングリフ神国の内部を調査した方が良さそうだ。
1
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
聖女が降臨した日が、運命の分かれ目でした
猫乃真鶴
ファンタジー
女神に供物と祈りを捧げ、豊穣を願う祭事の最中、聖女が降臨した。
聖女とは女神の力が顕現した存在。居るだけで豊穣が約束されるのだとそう言われている。
思ってもみない奇跡に一同が驚愕する中、第一王子のロイドだけはただ一人、皆とは違った視線を聖女に向けていた。
彼の婚約者であるレイアだけがそれに気付いた。
それが良いことなのかどうなのか、レイアには分からない。
けれども、なにかが胸の内に燻っている。
聖女が降臨したその日、それが大きくなったのだった。
※このお話は、小説家になろう様にも掲載しています
異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
二度目の勇者は救わない
銀猫
ファンタジー
異世界に呼び出された勇者星谷瞬は死闘の果てに世界を救い、召喚した王国に裏切られ殺された。
しかし、殺されたはずの殺されたはずの星谷瞬は、何故か元の世界の自室で目が覚める。
それから一年。人を信じられなくなり、クラスから浮いていた瞬はクラスメイトごと異世界に飛ばされる。飛ばされた先は、かつて瞬が救った200年後の世界だった。
復讐相手もいない世界で思わぬ二度目を得た瞬は、この世界で何を見て何を成すのか?
昔なろうで投稿していたものになります。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
主人公は自ら縛られに行っている。逃げられるのに、避けられるのに、そうしない。作者が辻褄合わせできないから適当にされ人格を歪められた都合のいいお人形。
軽蔑する。
宗教国家アングリフ神国1話、不法入国だであるとあるが、だは余計ではないですか。不法入国であるの方が読みやすい。
ご指摘ありがとうございます。そうですね。訂正させて頂きますm(._.)m
面白くて一気に読んでしまいました。楽しかったです~😄続き楽しみに待っています頑張って下さいね😄
御感想ありがとうございます😊