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異世界初心者
金策2
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「あっちょっと待って。ここ私が良く利用している店なの。入ってみましょう!」
「こんにちわ!」
「あら、お嬢様今日も持って来たの?見せてご覧なさい!」
「あっごめんなさい。今日はいつもの買い取りのお願いじゃないの。ちょっとこれを見て欲しいんだけど。」
「ん?どれどれ?」
ダイヤモンドカットを施したジルコニアの指輪を老婆は受け取り、じっくりと観察している。
「お嬢様これはどこで手に入れたんだい?」
「それは秘密よ。」
「どうも怪しいねぇ……こんな技術は見た事がないよ……それによく見る宝石とは違った輝き……少なくともこの近辺の品物じゃないね?」
老婆はニコルの横にいる僕を睨み付けている。
「どう、これは売れそう?買い取りだったらいくらぐらいになるかしら?」
「間違いなく売れるね。貴族の奴等は、他が持っていない品物が大好物だからね。金貨1000枚でも買うという奴等が現れるかもしれないよ?」
金貨1000枚?銅貨1枚=1バル。銅貨100枚=銀貨1枚。銀貨100枚=金貨1枚。金貨100枚=白金貨1枚である。金貨1000枚なら、1000万バルになる。仕入れ値が7980バルだった指輪が1000万バルになるというのか!?
「本当に!?他にいくつかあればそれも一緒に売れそう?」
「いーや、同じ品物は無い方が高値になるだろうね。希少価値ってやつさ。」
「買い取りしてくれる?」
「高額すぎてウチじゃ買い取りは無理だね。」
「それはそうね……領主からの正式な依頼なら代理販売をして貰えるかしら?」
「それは手数料を貰えるなら、売れそうな貴族に当たってみるよ。高値で売れたらもちろんアタシの店にもしっかりと分け前を頂くけどね。」
装飾品の売却ルートの筋が立ちそうだ。
売れた金貨で庶民を雇い、水路や水源の工事を手伝わせて、給金を支払う事が出来そうだ。
「ありがとう。じゃ高額になりそうだから正式に領主の依頼を取るわ!許可が取れたら代理販売をお願いするかもしれないわ!」
「ウチに是非代理販売を任せておくれ!こんな大きい商談の可能性を聞いたら、年甲斐もなく久しぶりにワクワクしてきちゃったわよ。」
すっかり老婆も売る気になったようだ。使い捨てライターは、庶民がメインになるならば、あまり高額の設定にせず売ってみよう。
服屋を見て歩くと、なるほど、ザッカルニア領の特産品が綿花というだけあって質の良い生地の服屋が多い。それと比較して食料品店が少ないのである。
「ニコル!街はなんとなく理解出来た。田畑がある所を見たいんだけど。」
「それだと一度城壁の外に出る事になるわ。」
ニコルは、フォードとシャロンに向かって手招きをしている。
「どうかなさいましたか?」
「アキラ様を田畑のある郊外にお連れしたいのですけど、馬車の用意出来ますか?」
「おいおい、ニコル。畑を見るのに馬車で乗り付ける奴がどこにいるんだよ。自分の足で行かないと!」
「こんにちわ!」
「あら、お嬢様今日も持って来たの?見せてご覧なさい!」
「あっごめんなさい。今日はいつもの買い取りのお願いじゃないの。ちょっとこれを見て欲しいんだけど。」
「ん?どれどれ?」
ダイヤモンドカットを施したジルコニアの指輪を老婆は受け取り、じっくりと観察している。
「お嬢様これはどこで手に入れたんだい?」
「それは秘密よ。」
「どうも怪しいねぇ……こんな技術は見た事がないよ……それによく見る宝石とは違った輝き……少なくともこの近辺の品物じゃないね?」
老婆はニコルの横にいる僕を睨み付けている。
「どう、これは売れそう?買い取りだったらいくらぐらいになるかしら?」
「間違いなく売れるね。貴族の奴等は、他が持っていない品物が大好物だからね。金貨1000枚でも買うという奴等が現れるかもしれないよ?」
金貨1000枚?銅貨1枚=1バル。銅貨100枚=銀貨1枚。銀貨100枚=金貨1枚。金貨100枚=白金貨1枚である。金貨1000枚なら、1000万バルになる。仕入れ値が7980バルだった指輪が1000万バルになるというのか!?
「本当に!?他にいくつかあればそれも一緒に売れそう?」
「いーや、同じ品物は無い方が高値になるだろうね。希少価値ってやつさ。」
「買い取りしてくれる?」
「高額すぎてウチじゃ買い取りは無理だね。」
「それはそうね……領主からの正式な依頼なら代理販売をして貰えるかしら?」
「それは手数料を貰えるなら、売れそうな貴族に当たってみるよ。高値で売れたらもちろんアタシの店にもしっかりと分け前を頂くけどね。」
装飾品の売却ルートの筋が立ちそうだ。
売れた金貨で庶民を雇い、水路や水源の工事を手伝わせて、給金を支払う事が出来そうだ。
「ありがとう。じゃ高額になりそうだから正式に領主の依頼を取るわ!許可が取れたら代理販売をお願いするかもしれないわ!」
「ウチに是非代理販売を任せておくれ!こんな大きい商談の可能性を聞いたら、年甲斐もなく久しぶりにワクワクしてきちゃったわよ。」
すっかり老婆も売る気になったようだ。使い捨てライターは、庶民がメインになるならば、あまり高額の設定にせず売ってみよう。
服屋を見て歩くと、なるほど、ザッカルニア領の特産品が綿花というだけあって質の良い生地の服屋が多い。それと比較して食料品店が少ないのである。
「ニコル!街はなんとなく理解出来た。田畑がある所を見たいんだけど。」
「それだと一度城壁の外に出る事になるわ。」
ニコルは、フォードとシャロンに向かって手招きをしている。
「どうかなさいましたか?」
「アキラ様を田畑のある郊外にお連れしたいのですけど、馬車の用意出来ますか?」
「おいおい、ニコル。畑を見るのに馬車で乗り付ける奴がどこにいるんだよ。自分の足で行かないと!」
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