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異世界初心者
収穫
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「アキラ様!ここにおられましたか。少しお時間宜しいでしょうか?」
息を弾ませながら畑仕事を任せているラルクが僕の元にやってきた。
「ラルクどうした?そんなに慌てて。」
「慌ててはないのですが、早く見てもらおうと。植えていた小麦が金色に輝き、間も無く収穫の時期かとお知らせに参ったのです。」
「何?遂に収穫か!」
「工程表によりますと小麦を収穫した後は稲の収穫も始まりますので、また忙しくなります。」
「分かった見に行こう!」
畑はまさに小麦色に染まっていた。通常この世界では手作業での収穫のようだ。
[通販カタログ]を見てみると中古のコンバイン、卓上製粉機という品物を見つけた。コンバインはガソリンが必要なようで、一緒に購入してみる。
「じゃあラルクまずは僕が乗ってみるよ。」
ブルルルルン!
エンジンが掛かるとラルクは腰を抜かし驚いている。
「えーっと……こうか?」
しばらくするとおぼつかないが操縦が出来るようになってきた。いよいよ刈り取りデビューだ。美しい小麦色の畑の中をコンバインがエンジン音を響かせながら進む。進むだけで小麦の穂が刈り取られている。
「アキラ様、これまた凄い道具ですね!」
ラルクもあまりの作業効率の良さに興奮しているようだ。かなりの広さの小麦畑を丸一日掛けて収穫した。途中からはラルクに操縦を代わり使い方を教え込んだ。
「後はこの収穫した小麦を脱穀して製粉機にかけよう。今日は遅くなったんでまた明日だね。」
翌日、ラルクだけでなく、フォードとニコル、ミーヒャも伴い製粉作業を行なった。
「製粉機ならあっという間に小麦粉になりますね。素晴らしく上質な小麦粉が取れました。良いパンが出来そうです。」
製粉した小麦粉は丈夫な紙袋にどんどん詰め込んでいく。
製粉作業をラルクとフォードに任せて、女性陣には[小麦粉で作る簡単レシピ]の料理本を購入して読ませてみた。
「このクッキーっていうのを作ってみたいわ!」
「小麦粉はね。色んな材料になるとても便利な食材なんだ。この本だけじゃなく、いくつか本を用意しておくから二人でチャレンジしてみてくれないか?」
購入した料理本の文字は読めないみたいだが、写真図がついているのでなんとか理解出来そうだ。
「うわー楽しい!こんな仕事なら、どんと来いだわ!ミーヒャこんなのはどう?」
二人は料理本を見ながらキャッキャと騒いでいる。すでにいくつか候補を決めたようだ。
「アキラ、コレとこれを作りたいんだけど、他の材料は何?見た事もない物なんだけど……」
「分かったよ。材料を仕入れるよ。作り方は分かる?」
「何となくね!失敗するかもしれないけど、私達に任せてみてくれない?」
息を弾ませながら畑仕事を任せているラルクが僕の元にやってきた。
「ラルクどうした?そんなに慌てて。」
「慌ててはないのですが、早く見てもらおうと。植えていた小麦が金色に輝き、間も無く収穫の時期かとお知らせに参ったのです。」
「何?遂に収穫か!」
「工程表によりますと小麦を収穫した後は稲の収穫も始まりますので、また忙しくなります。」
「分かった見に行こう!」
畑はまさに小麦色に染まっていた。通常この世界では手作業での収穫のようだ。
[通販カタログ]を見てみると中古のコンバイン、卓上製粉機という品物を見つけた。コンバインはガソリンが必要なようで、一緒に購入してみる。
「じゃあラルクまずは僕が乗ってみるよ。」
ブルルルルン!
エンジンが掛かるとラルクは腰を抜かし驚いている。
「えーっと……こうか?」
しばらくするとおぼつかないが操縦が出来るようになってきた。いよいよ刈り取りデビューだ。美しい小麦色の畑の中をコンバインがエンジン音を響かせながら進む。進むだけで小麦の穂が刈り取られている。
「アキラ様、これまた凄い道具ですね!」
ラルクもあまりの作業効率の良さに興奮しているようだ。かなりの広さの小麦畑を丸一日掛けて収穫した。途中からはラルクに操縦を代わり使い方を教え込んだ。
「後はこの収穫した小麦を脱穀して製粉機にかけよう。今日は遅くなったんでまた明日だね。」
翌日、ラルクだけでなく、フォードとニコル、ミーヒャも伴い製粉作業を行なった。
「製粉機ならあっという間に小麦粉になりますね。素晴らしく上質な小麦粉が取れました。良いパンが出来そうです。」
製粉した小麦粉は丈夫な紙袋にどんどん詰め込んでいく。
製粉作業をラルクとフォードに任せて、女性陣には[小麦粉で作る簡単レシピ]の料理本を購入して読ませてみた。
「このクッキーっていうのを作ってみたいわ!」
「小麦粉はね。色んな材料になるとても便利な食材なんだ。この本だけじゃなく、いくつか本を用意しておくから二人でチャレンジしてみてくれないか?」
購入した料理本の文字は読めないみたいだが、写真図がついているのでなんとか理解出来そうだ。
「うわー楽しい!こんな仕事なら、どんと来いだわ!ミーヒャこんなのはどう?」
二人は料理本を見ながらキャッキャと騒いでいる。すでにいくつか候補を決めたようだ。
「アキラ、コレとこれを作りたいんだけど、他の材料は何?見た事もない物なんだけど……」
「分かったよ。材料を仕入れるよ。作り方は分かる?」
「何となくね!失敗するかもしれないけど、私達に任せてみてくれない?」
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