錬KING 〜目指せ!魔道具製造してガッポリ生活〜

ぽっちゃりおっさん

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異世界転生

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 「じゃここに置いていきますね!」

 僕は服を脱ぎ、お湯を浸した布のタオルで汗ばんだ身体を拭った。全身タオルで拭った後、頭をお湯につけ洗髪した。

 シャンプーもボディソープもない、この世界だがお湯だけでも結構さっぱりするもんだと思いながら、乾いたタオルで身体を拭きあげた。

 せっかく綺麗になった身体で、汗ばんだ服を着ないといけない……明日この世界で一般的な新しい服を買いに行こう。

 空腹に気付いた僕は、食堂に向かった。

 すでに数人が食事をとっている。

 「あっお客さん食事にします?じゃここに座って!」

 案内されたテーブル席に腰掛けた。

 「お客さん若いようだけど、エールはどうします?別料金で一杯銀貨1枚だけど!うちのは自家製で美味しいって評判だよ!」

 周りを見ると、木製ジョッキで何か飲んでいる。お酒の事かな?前世では、酒好きだった僕だ!異世界転生して初の夜に酒が飲めるなんて幸せだ!

 「頂きます!まずは一杯お願いします!」

 「あいよ!エール一丁!」

 木製ジョッキになみなみと注がれたエールが来た!

 ゴクゴクゴク!

 一気に流し込む。

 微炭酸の爽やかな味わいだ!残念な事に温い……キンキンに冷えていれば、最高だったろう。

 あっという間に飲み干してしまった。

 早速お代わりを頼む。

 「お客さん、いける口みたいですね。」

 「他にも酒の種類はありますか?」

 「あとはね、葡萄酒がありますよ!肉料理の時に相性が良いんで是非試してみてね!」

 聞いてみて良かった。あとで葡萄酒も試してみよう。

 料理も次々と運ばれてきた。

 大きなキノコを炙った焼きキノコ。野菜と肉がゴロゴロ入ったシチュー。硬い黒パンはシチューに浸して食べるらしい。

 どれも美味しい。味付けもよくエールが進む。

 最後に焼き立ての香ばしいステーキが出てきた。忘れずに相性が良いと言っていた葡萄酒も頼んだ。
 
 口に入れると肉汁が溢れ出るステーキだ。この辺りで捕獲したホーンラビットの肉という。通常ホーンラビットの肉は筋張って硬いらしいが、この肉は柔らかくとてもジューシーだ。肉を食べた後に葡萄酒を流し込むと芳醇な香りが鼻腔内に広がる。

 美味しい食事と酒を充分に堪能たんのうする事が出来た。この世界の食事レベルが高い事が分かり今後の生活にも期待出来そうだ。

 食事を終えた僕は、部屋に戻った。

 ベッドに横になり、今日1日に起きた事を振り返っていた。まるで夢の様だ。この世界に異世界転生をして一文無しから、大金を持つまでになった。満腹状態で横になっているといつのまにか寝てしまっていた…zzz 

 
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