錬KING 〜目指せ!魔道具製造してガッポリ生活〜

ぽっちゃりおっさん

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 土地を見学に来た瞬間、ここだと直感した。店舗に奥には住宅も建てられるほどの広さがある土地だ。

 借りる事も購入する事も選択出来る。しかし腑に落ちない条件が1つある。売主と面接して気に入らない者には、貸す事も売る事もしないとある。なにやら面倒臭そうな条件である。

 しかし土地見たらこの土地に惚れてしまった。売主との面会をお願いすることとなった。

 売主は高齢の女性であった。大きな屋敷に一人で住んでいる。大きな屋敷にも関わらず、お手伝いも居ない。

 「お前があの土地に目を付けた輩かい。ふーん……面構えはまあまあだね。お前はあそこの土地で何をしようというのかい?」

 「手前に店舗や工房を建て、奥に住宅を建てようかと考えています。出来たら購入を考えております。」

 「ほう、購入ならば一括支払いのみだよ?金貨400枚を一括で払えるのかい?」

 鉱物資源の運搬で金貨400枚以上貰えたので、なんとか土地を購入する事は出来そうだ。

 「はい、充分とは言えませんが、貯めているので、お支払い出来ます。」

 「ほう、さらに上物を建てるのに、金貨が何百枚も必要だろう?」

 「建物は自分で建てようと思っています。それでしたら費用が掛かりませんので。」

 「ほう?お前が店舗や屋敷を建てる事が出来ると言うのか?お前は大工か何かか?」

 「大工ではないのですが、そういったスキルを持っていまして……」

 「ほう!お前はなかなか興味深い男のようだな。まあいい。で、店では何を売るつもりなんじゃ?」
 
 「まずはポーション類を売ろうかと思っています。売り場に余裕があれば、食器やコップなどの日常品も売ろうかと。武器や防具も売ろうと思えば売れますし。」

 「なんじゃ?分野がバラバラじゃのう。そんなにお前には仕入れルートがあるのかい?」

 「いえ。仕入れるんじゃなく、僕が製造した商品を売ろうと思ってるんです。」

 「僕が製造した?すまんが最近耳が遠くてな。僕が製造したと言ったか?」

 「はい、材料を集めて僕が作製、製造した商品を売ろうと思ってるんです。」

 急に婆さんは膝を打って笑い出した。

 「アハハハ!面白い冗談を言う子だね。私が婆さんだと思って騙してやろうと思ったのかい?」

 「いえいえ。本当に僕の作製した商品なんです。見ますか?」

 「おうおう、見せてもらおうじゃないか!今から買いに行くなんて事はダメじゃぞ。」

 僕はアイテムボックスから、美しいガラス瓶に入れられた中級ポーション、中級毒消しポーション、ガラス製品、木工製品、鉄の剣、鉄の槍などを取り出した。
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