5 / 19
5
しおりを挟む
我ながら、ボロを出さずに結構情報収集出来たぞ!とほくそ笑んでいた。
「旦那様、日が暮れる前にそろそろ野営の準備をした方がよーガス。」
御者のテルの言葉で幕から外を見る。まだうっすらと日が落ちてきている時間だが、電気も無いこの世界では早目に野営の準備をするのが当たり前なのだろう。
「テル。分かった。街道から離れ過ぎない安全そうな場所で止めてくれ!」
しばらく馬車は進み、平地に停まった。
「アキラ様。私とアキラ様はこのまま荷台で雑魚寝になりますが、宜しいでしょうか?テルは外で火の番をしてくれます。」
雑魚寝か……この状況では仕方ない。
火を起こす御者のそばに行き、周りの安全を確かめる。スコープを暗視スコープに交換する。
熱源反応を感知する暗視スコープだ。
おいおい!火の明るさに釣られてか、結構な数の熱源反応があるぞ!
幸い距離は遠い。一体ずつ処理していこう。
パシュ!パシュ!
『島コウモリを倒しました!』
【経験値68を獲得】
何体も島コウモリを倒したが、弱いのだろう経験値も少ない。どうやら危険な生物は近くに居そうにはないが……
「周りには、まだ生物反応がある。俺も火のそばで警戒しておこう。商店主は先に休んでくれ!御者お前もだ。数刻経てば起こすから、一度休め!」
俺のGUNスキルをあまり披露したくもない。俺一人で周りの生物を狩っていた方が良いだろう。
夜目が効くであろう夜行性の生物には悪いが、俺にも生物の体温が分かる熱源反応が感知出来る。
遠距離でも的確に居場所が分かるというのは、狩られる側からすればショックだろう。
魔物であろうが、命を奪うという行動に対して俺のアドレナリンがドパドパ分泌されていた。眠くなるどころか、どんどん目が覚めていた。
暗闇の中、おそらく小さいであろう魔石を探して拾い集めるのは面倒だ。どうせサルビア商店主から金貨も貰えるし、島コウモリの魔石は捨て置こう。
そう決めてからは、ただのコウモリキラーになった。一族郎党皆殺しじゃないかという数のコウモリを屠った。
1分でMPが1自然回復するので、弾切れを起こす事もなく、一発必中で狩っていく。少ない経験値ながらも、レベルアップも果たしていった。
「アキラ様!もう夜が明けますが……」
サルビア商店主は交代を申し出ない俺に声を掛けに来た。御者のテルは火の側でグゥーグゥーと呑気に寝息を立てている。
「そうだな……じゃ朝日が登るまで少し休ませて貰おう。」
底をついてきたMP回復の為にも、少し目を瞑り休憩する事にした。
「旦那様、日が暮れる前にそろそろ野営の準備をした方がよーガス。」
御者のテルの言葉で幕から外を見る。まだうっすらと日が落ちてきている時間だが、電気も無いこの世界では早目に野営の準備をするのが当たり前なのだろう。
「テル。分かった。街道から離れ過ぎない安全そうな場所で止めてくれ!」
しばらく馬車は進み、平地に停まった。
「アキラ様。私とアキラ様はこのまま荷台で雑魚寝になりますが、宜しいでしょうか?テルは外で火の番をしてくれます。」
雑魚寝か……この状況では仕方ない。
火を起こす御者のそばに行き、周りの安全を確かめる。スコープを暗視スコープに交換する。
熱源反応を感知する暗視スコープだ。
おいおい!火の明るさに釣られてか、結構な数の熱源反応があるぞ!
幸い距離は遠い。一体ずつ処理していこう。
パシュ!パシュ!
『島コウモリを倒しました!』
【経験値68を獲得】
何体も島コウモリを倒したが、弱いのだろう経験値も少ない。どうやら危険な生物は近くに居そうにはないが……
「周りには、まだ生物反応がある。俺も火のそばで警戒しておこう。商店主は先に休んでくれ!御者お前もだ。数刻経てば起こすから、一度休め!」
俺のGUNスキルをあまり披露したくもない。俺一人で周りの生物を狩っていた方が良いだろう。
夜目が効くであろう夜行性の生物には悪いが、俺にも生物の体温が分かる熱源反応が感知出来る。
遠距離でも的確に居場所が分かるというのは、狩られる側からすればショックだろう。
魔物であろうが、命を奪うという行動に対して俺のアドレナリンがドパドパ分泌されていた。眠くなるどころか、どんどん目が覚めていた。
暗闇の中、おそらく小さいであろう魔石を探して拾い集めるのは面倒だ。どうせサルビア商店主から金貨も貰えるし、島コウモリの魔石は捨て置こう。
そう決めてからは、ただのコウモリキラーになった。一族郎党皆殺しじゃないかという数のコウモリを屠った。
1分でMPが1自然回復するので、弾切れを起こす事もなく、一発必中で狩っていく。少ない経験値ながらも、レベルアップも果たしていった。
「アキラ様!もう夜が明けますが……」
サルビア商店主は交代を申し出ない俺に声を掛けに来た。御者のテルは火の側でグゥーグゥーと呑気に寝息を立てている。
「そうだな……じゃ朝日が登るまで少し休ませて貰おう。」
底をついてきたMP回復の為にも、少し目を瞑り休憩する事にした。
0
あなたにおすすめの小説
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
元チート大賢者の転生幼女物語
こずえ
ファンタジー
(※不定期更新なので、毎回忘れた頃に更新すると思います。)
とある孤児院で私は暮らしていた。
ある日、いつものように孤児院の畑に水を撒き、孤児院の中で掃除をしていた。
そして、そんないつも通りの日々を過ごすはずだった私は目が覚めると前世の記憶を思い出していた。
「あれ?私って…」
そんな前世で最強だった小さな少女の気ままな冒険のお話である。
ガチャで大当たりしたのに、チートなしで異世界転生?
浅野明
ファンタジー
ある日突然天使に拉致された篠宮蓮、38歳。ラノベは好きだが、異世界を夢見るお年頃でもない。だというのに、「勇者召喚」とやらで天使(自称)に拉致られた。周りは中学生ばっかりで、おばちゃん泣いちゃうよ?
しかもチートがもらえるかどうかはガチャの結果次第らしい。しかし、なんとも幸運なことに何万年に一度の大当たり!なのにチートがない?もらえたのは「幸運のアイテム袋」というアイテム一つだけ。
これは、理不尽に異世界転生させられた女性が好き勝手に生きる物語。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
戦えない魔法で追放された俺、家電の知識で異世界の生存率を塗り替える
遊鷹太
ファンタジー
安全を無視したコスト削減に反対した結果、
家電メーカーの開発エンジニア・三浦恒一は「価値がない」と切り捨てられた。
降格先の倉庫で事故に巻き込まれ、彼が辿り着いたのは――魔法がすべてを決める異世界だった。
この世界では、魔法は一人一つが常識。
そんな中で恒一が与えられたのは、
元の世界の“家電”しか召喚できない外れ魔法〈異界家電召喚〉。
戦えない。派手じゃない。評価もされない。
だが、召喚した家電に応じて発現する魔法は、
戦闘ではなく「生き延びるための正しい使い方」に特化していた。
保存、浄化、環境制御――
誰も見向きもしなかった力は、やがて人々の生活と命を静かに支え始める。
理解されず、切り捨てられてきた男が選ぶのは、
英雄になることではない。
事故を起こさず、仲間を死なせず、
“必要とされる仕事”を積み上げること。
これは、
才能ではなく使い方で世界を変える男の、
静かな成り上がりの物語。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる