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本編
第五幕 会ってみれば
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「川地さんは現世だと何をしてる人ですか? 大学行ってるのはプロフで見ましたけど」
「ああ、今二年生で部活は剣道やってる」
とりあえず川地さんが本当に川崎様かどうかを確かめよう。川地さんがどんな人かを知りたい。
「……もう一回訊くけどなんで俺が青宮太夫だと思ったの?」
「君の歌ってる感じとギター演奏が青宮と一緒だったんだ。それに顔付きを見て確信したんだ。青宮はぼんやりしたような目付きをしてて、君もそういう目をしている」
「へ?」
涼し気な顔でさっきまで目をガン見してたことに俺は驚く。もしかしてむっつりなのかこの人は? 確かに俺はぼんやりしてるってたまに言われるけど。
「今の俺は男で青宮太夫は女だったでしょ? それは驚かないの?」
「性別が変わっても何もおかしくはないと思うしそこは特に気にしていない」
川地さんははっきりと言い切る。
「今こうして話しているのも前世と何も変わらないと思っている。やっぱり君は青宮だ」
「……」
川地さんは俺が青宮だと完全に見抜いている。確かに俺は青宮太夫の生まれ変わりだ。
だけどまだ川地さんが川崎様だという確信が俺には持てなかった。いや、川地さんを川崎様だと思いたくないのかもしれない。
「確かに俺は青宮太夫の生まれ変わりだよ。記憶も結構はっきりある」
俺もはっきり言い切った。下手に記憶ないふりや青宮じゃないふりをするのはダメな気がしたんだ。
「だけど川地さんが川崎様かどうか、俺はまだ確信持てないよ」
「青宮、それって」
「あと俺、今の本名は青原啓介だから。あんまりTAYUや青宮って呼ばないで」
青宮と呼ばれ過ぎて恥ずかしくなってきた。
「……俺が川崎だって信じられないか?」
「はい……」
川地さんが少し落ち込んだように見えた。でも少しすると切り替えたような顔を見せる。
「じゃあ俺を見てほしい」
「……はい?」
川地さんが何を言っているのか俺はわからなかった。
「俺が川崎だって信じられないなら、別に信じられなくてもいい。なら今の俺、川地孝雄を見てくれないか?」
「え、えっとそれってどういう」
俺は困惑する。
「俺は今の君を知りたいし、君にも今の俺を知ってほしいんだ。きっかけが前世ってだけで今世の俺達は今日初めてあったばかりだ。今日から友達ってことでいいと思う」
なんとなくじわじわ意味がわかってきた。
とりあえず前世の話は一旦置いて、普通に仲良くさせてくれと……
なんだか強引に押し進められたような気もするがなんとなく納得してしまう。
「……そう言うならじゃあよろしく」
「うん! よろしく!」
とりあえず俺達は握手をしてみる。この日から俺は川崎様の生まれ変わりらしい川地孝雄と友達になったのだった。
「ああ、今二年生で部活は剣道やってる」
とりあえず川地さんが本当に川崎様かどうかを確かめよう。川地さんがどんな人かを知りたい。
「……もう一回訊くけどなんで俺が青宮太夫だと思ったの?」
「君の歌ってる感じとギター演奏が青宮と一緒だったんだ。それに顔付きを見て確信したんだ。青宮はぼんやりしたような目付きをしてて、君もそういう目をしている」
「へ?」
涼し気な顔でさっきまで目をガン見してたことに俺は驚く。もしかしてむっつりなのかこの人は? 確かに俺はぼんやりしてるってたまに言われるけど。
「今の俺は男で青宮太夫は女だったでしょ? それは驚かないの?」
「性別が変わっても何もおかしくはないと思うしそこは特に気にしていない」
川地さんははっきりと言い切る。
「今こうして話しているのも前世と何も変わらないと思っている。やっぱり君は青宮だ」
「……」
川地さんは俺が青宮だと完全に見抜いている。確かに俺は青宮太夫の生まれ変わりだ。
だけどまだ川地さんが川崎様だという確信が俺には持てなかった。いや、川地さんを川崎様だと思いたくないのかもしれない。
「確かに俺は青宮太夫の生まれ変わりだよ。記憶も結構はっきりある」
俺もはっきり言い切った。下手に記憶ないふりや青宮じゃないふりをするのはダメな気がしたんだ。
「だけど川地さんが川崎様かどうか、俺はまだ確信持てないよ」
「青宮、それって」
「あと俺、今の本名は青原啓介だから。あんまりTAYUや青宮って呼ばないで」
青宮と呼ばれ過ぎて恥ずかしくなってきた。
「……俺が川崎だって信じられないか?」
「はい……」
川地さんが少し落ち込んだように見えた。でも少しすると切り替えたような顔を見せる。
「じゃあ俺を見てほしい」
「……はい?」
川地さんが何を言っているのか俺はわからなかった。
「俺が川崎だって信じられないなら、別に信じられなくてもいい。なら今の俺、川地孝雄を見てくれないか?」
「え、えっとそれってどういう」
俺は困惑する。
「俺は今の君を知りたいし、君にも今の俺を知ってほしいんだ。きっかけが前世ってだけで今世の俺達は今日初めてあったばかりだ。今日から友達ってことでいいと思う」
なんとなくじわじわ意味がわかってきた。
とりあえず前世の話は一旦置いて、普通に仲良くさせてくれと……
なんだか強引に押し進められたような気もするがなんとなく納得してしまう。
「……そう言うならじゃあよろしく」
「うん! よろしく!」
とりあえず俺達は握手をしてみる。この日から俺は川崎様の生まれ変わりらしい川地孝雄と友達になったのだった。
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