22 / 23
小話
1.小さい頃の敏郎と幸男
しおりを挟む
幼い頃の学校から帰ってからすぐの敏郎と幸男。
「兄ちゃんー! うたって!」
まだ小学一年生だった幸男は小学二年生の敏郎に歌うように言った。
「うん!」
敏郎は幸男に言われて、好きなアニメの歌を歌ってみせる。
「兄ちゃん上手!」
「えへへ、ありがと幸男」
父は仕事、母は病院で二人きりの家でも敏郎が歌えば賑やかになった。
「兄ちゃん、大きくなったらアイドルになれるんじゃない?」
「なんだよそれ~」
幸男に褒められると敏郎は嬉しかった。それがまだ無邪気だった頃の二人の記憶。
※
「まさかあれが予言になるなんてな……」
事務所の控室。栗色の長い髪のウィッグをかぶって化粧しながら、敏郎もといアンナはそんなことを思い出すのだった。
「兄ちゃんー! うたって!」
まだ小学一年生だった幸男は小学二年生の敏郎に歌うように言った。
「うん!」
敏郎は幸男に言われて、好きなアニメの歌を歌ってみせる。
「兄ちゃん上手!」
「えへへ、ありがと幸男」
父は仕事、母は病院で二人きりの家でも敏郎が歌えば賑やかになった。
「兄ちゃん、大きくなったらアイドルになれるんじゃない?」
「なんだよそれ~」
幸男に褒められると敏郎は嬉しかった。それがまだ無邪気だった頃の二人の記憶。
※
「まさかあれが予言になるなんてな……」
事務所の控室。栗色の長い髪のウィッグをかぶって化粧しながら、敏郎もといアンナはそんなことを思い出すのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
58
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる