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小話

1.小さい頃の敏郎と幸男

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 幼い頃の学校から帰ってからすぐの敏郎と幸男。
「兄ちゃんー! うたって!」
まだ小学一年生だった幸男は小学二年生の敏郎に歌うように言った。
「うん!」
敏郎は幸男に言われて、好きなアニメの歌を歌ってみせる。
「兄ちゃん上手!」
「えへへ、ありがと幸男」
父は仕事、母は病院で二人きりの家でも敏郎が歌えば賑やかになった。
「兄ちゃん、大きくなったらアイドルになれるんじゃない?」
「なんだよそれ~」
幸男に褒められると敏郎は嬉しかった。それがまだ無邪気だった頃の二人の記憶。

 ※

 「まさかあれが予言になるなんてな……」
事務所の控室。栗色の長い髪のウィッグをかぶって化粧しながら、敏郎もといアンナはそんなことを思い出すのだった。
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