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第46話
「近頃は調子が良さそうだったのに、今日はあんまり調子が良くなさそうだね。何か悩み事でもあるかんじ?」
部屋に入ってきて俺を一目見た瞬間にそう言った渡辺先生は、俺をよく観察していることがわかる。
「いや…そんな体調が悪い訳じゃないんです…。」
「じゃあ、お悩みかなぁ?」
紫苑さんを信用していない訳じゃない。
いろんな事件に巻き込まれたときも俺をずっと心配してくれて毎日のように病室にもきてくれたし、治療費も全部持ってくれたし、お金を惜しまず俺が今まで通り生活できるようにしてくれた。
だから、俺は紫苑さんに大切にされていると思ったし、俺も紫苑さんを少しずつ信頼しようと思えた。
「…人を信用したり、信頼したいんですけどどうやったらできると思いますか。」
「…うーん。そうだね。難しいよね。杏君にとって、人を信用したり信頼するっていうのは相手に自分を全て委ねてるっていう感じなのかな?」
「そうかも…しれないです。俺、それで自分が傷つきたくないから信用とか信頼ができないのかもしれません。」
「自分の全てを曝け出さないといけない訳じゃないよね。どんなに大切な人でも他人に近い人でも杏君の全部を話して全てを知ってもらって杏君が相手のことを全て知っているなんていう人間関係を築かなきゃいけないなんてことはないよ。でも、物事全てを疑う必要はあんまりないよね。疑い続けるのは杏君が疲れちゃうからね。」
先生が言うことは尤もだった。
「少しずつでいいから自分が傷つくことよりもその人とできる嬉しいこととか特別なことに価値を見出して交流してみない?」
「嬉しいこと…。」
「そう。友人関係でも、恋愛関係でも等しくね。」
「価値を見出して人を信用したり信頼できたら、紫苑さんのこと好きになれますか?」
「ははっ。そうだね。それができたら若じゃなくても好きな人ができるかもね。今、若が杏君のことを好きだからここに住ませている訳じゃないよ。だから、杏君が必ず若を好きにならなきゃいけないわけじゃないのはわかってね。」
「はい。」
紫苑さんが俺を売るかもしれない。だけど、それは紫苑さん本人から聞いた訳じゃないし、言ったのは蓮だから全部を信じることはしない。
先生が言うように紫苑さんと生活する中で嬉しいこととか楽しいことにもっと注目しようって思えた。
やっぱり大人ってすごいな。
話を聞いて俺にもできそうなことを提案してくれる先生のことも信用したい。
少しずつできることをやってみよう。って決心した。
部屋に入ってきて俺を一目見た瞬間にそう言った渡辺先生は、俺をよく観察していることがわかる。
「いや…そんな体調が悪い訳じゃないんです…。」
「じゃあ、お悩みかなぁ?」
紫苑さんを信用していない訳じゃない。
いろんな事件に巻き込まれたときも俺をずっと心配してくれて毎日のように病室にもきてくれたし、治療費も全部持ってくれたし、お金を惜しまず俺が今まで通り生活できるようにしてくれた。
だから、俺は紫苑さんに大切にされていると思ったし、俺も紫苑さんを少しずつ信頼しようと思えた。
「…人を信用したり、信頼したいんですけどどうやったらできると思いますか。」
「…うーん。そうだね。難しいよね。杏君にとって、人を信用したり信頼するっていうのは相手に自分を全て委ねてるっていう感じなのかな?」
「そうかも…しれないです。俺、それで自分が傷つきたくないから信用とか信頼ができないのかもしれません。」
「自分の全てを曝け出さないといけない訳じゃないよね。どんなに大切な人でも他人に近い人でも杏君の全部を話して全てを知ってもらって杏君が相手のことを全て知っているなんていう人間関係を築かなきゃいけないなんてことはないよ。でも、物事全てを疑う必要はあんまりないよね。疑い続けるのは杏君が疲れちゃうからね。」
先生が言うことは尤もだった。
「少しずつでいいから自分が傷つくことよりもその人とできる嬉しいこととか特別なことに価値を見出して交流してみない?」
「嬉しいこと…。」
「そう。友人関係でも、恋愛関係でも等しくね。」
「価値を見出して人を信用したり信頼できたら、紫苑さんのこと好きになれますか?」
「ははっ。そうだね。それができたら若じゃなくても好きな人ができるかもね。今、若が杏君のことを好きだからここに住ませている訳じゃないよ。だから、杏君が必ず若を好きにならなきゃいけないわけじゃないのはわかってね。」
「はい。」
紫苑さんが俺を売るかもしれない。だけど、それは紫苑さん本人から聞いた訳じゃないし、言ったのは蓮だから全部を信じることはしない。
先生が言うように紫苑さんと生活する中で嬉しいこととか楽しいことにもっと注目しようって思えた。
やっぱり大人ってすごいな。
話を聞いて俺にもできそうなことを提案してくれる先生のことも信用したい。
少しずつできることをやってみよう。って決心した。
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