ヤンデレの妹がマジで俺に懐きすぎてだるい。

クロエ マトエ

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ガイアナの過去編

最後の選択

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嫌な予感はしていた、アサを欺けるなんて
不可能、そっか、俺にもツケが回ってきた
のか… 。

重たい脚をひきづりながら、
顧客名簿がある部屋に入る。

「…… 」

なんだかんだ楽しかった、だから俺は
中々この組織から抜け出せずに居た訳だ、
こんなにも暖かい場所を。

「和也シラベは付いてる」

和也はソッと溜息を零し、考えた、
アサさんには何の躊躇も躊躇いも
無く、俺を殺してほしい。

俺が出来る選択は、そう完全なる外道に
なる事、そしたらアサさんは間違い無く
俺を確実に残忍に殺してくれるはずだ。

あの人に悲しい顔は似合わないから。


「そうですか….  アッハッハッハ、
極光会に顧客名簿流してんのバレたか
チッ、これで幹部に躍り出る予定だったん
だけどな」

言葉は自由自在に人を奈落の底に突き落とす
のも、憎しみを覚えさせるのも、悲しませる
のも簡単に出来ちまう。

「極光会なんてチンケな組織にウチらが
顧客名簿を売ったかで弱味を見せるとでも
思ったか和也?」

威勢を張る、虎にでも化ける、
強さだけが正義、嘘を付く時には命を賭けろ
それがアサさんが俺に教えてくれた言葉。

本当はその顧客名簿一つで組織が壊滅
するケースもある、だけどそんな弱さを
晒してしまったらアサシンファミリーは
存続しないし潰されるのが関の山。

「…… 」

「和也お前を好きって言ってるガイアナは
どうする?」

ガイアナ、何にも無い俺を心から愛して
くれた女、喧嘩に明け暮れ人生に何の
楽しみも見出せなかった俺をあんなにも
好きだって言ってくれた。

ガイアナはふと、扉の向こう側から
声が聞こえて来たのかそこに耳を当てる。

これから幸せを掴めるって思ってたのにな、
お前と買い物したり映画みたりご飯食べたり
とか人並みの幸せが待っているって思って
たのに…… ガイアナごめんな、今から
心にも無い事を言う、それはお前に幸せ
になって欲しいって言う意味だ。

「ガイアナ?あんなの遊びに決まってん
だろ! 俺に何人の女が付いてると
思ってんの?ヤれればいいかなって程度で
付き合ってだけだ、別にどうも思ってねーよ
あんな勘違いブスの事なんて」

そう言うと、扉がキィーって音を
鳴らしながら開いた、そこには涙を流してる
ガイアナが立っていた。

ガイアナ何でお前がそこに居る?
俺が死んだ事なんか後から知ればいいものを
そして散々な憎まれ口を俺は叩いただから
嫌われて当然の選択を選んだのに、何で
お前がそれを今聞いているんだ。

「嘘…… だよね?和也ぅぅ?」

泣くな、頼むから泣かないでくれ、
じゃなきゃ俺どんどんと死にたくないって
欲が芽生えちまう。

「…… 」

その二人を静かに見つめるアサとシン。

「ねぇ何があったの和也?謝れば
許してくれるよ、だから謝ろ?私も一緒に
謝るから… ね!?」

ガイアナは分かっていない、
裏で生きる人間の意味を顧客名簿を売る
って事はイコール親に対して刃物を向ける
のと同等嫌それ以上、だから決して許されない。

「…… 」

「ねぇ和也何で黙ってんの?返事してよ
何が合ったのか」

と、ガイアナが言った瞬間、和也はガイアナを突き飛ばした。

「うるせーなブス、お前なんか眼中に
無いんだわ、用済みだからもう消えろよ
要らないんだよ」

唇が震えて、上手く喋れない
涙が溢れて自分でも何を言ってんのか
理解出来ない。

「嘘だよ!和也演技下手だよ!私には和也
以外居ないんだよ?私は和也だけ!和也を
心から愛してるの」

クソッ、演劇部にでも入ってれば良かったな
アユに言われた時に……。

駄目だ… …ガイアナを前にすると
嘘が付けないどころか生きたいって思って
しまうよ。

和也はアサとシンに土下座をした。

「ガイアナさん本当にすいませんでした
許してください、死にたくないです、
お願いします!指でもなんでも詰めますから
許してください全部の指でも捧げますから
どうかお願いします!許してください!」

泣き噦る和也、まるで母親が居ない
赤ん坊のような。

そして、それに釣られて一緒に謝る
ガイアナ

「お願いしますガイアナさん許してください
もう和也が何をしたのかは全くもって
わからないんですけど、でも悪い事をした
のは理解しています!反省しています!
お願いします許してあげてください、やっと
好きになって幸せを掴めるって思ったん
です」

_答えはそしてその答えがガイアナの
全てを狂わしてしまった_


アサは冷酷に怒りも何もかも通り越して
呆れた表情で、

「和也お前の指に何の価値があんの?」

間違いだらけだ、アサと言う人間に
一切の優しさなど存在しないのだ、
一時でも本の一瞬でもこの人にも人間味
があるって思ってしまった。

「……お願いします許してください」

「和也私が生きていた時代は裏切られたら
死ぬような残酷な時代だっだ、自分の陣地
の物を他のグループに渡したそれだけで
死活問題に成り得るんだよ?言ってる意味
理解出来るよな和也?」

そして、アサは和也に銃口を向け、
涙を流してるガイアナに目を向ける事など
なかった、そして……。

「お願いやめて!!!」

アサは何か思い付いた表情をした、

「ならいい選択がある?」

二人はアサを見つめた

「どっちが死ぬか相談で決めなよ」
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