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カサンドラの婚約者
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(君とは政略結婚になるけれど、信頼し合えるいい関係を築いていきたい……)
婚約者のアデル様にそう言われたのは、初顔合わせの席だった。
カサンドラは、ジファール伯爵家の次女である。外交貿易の要所を握るルナリア王国のハワード侯爵家とは密接な関係があり、両家の経済発展のため、政略結婚が決まっていた。
アデルは淡い金髪に蒼い瞳を持つ美丈夫で、誰もが羨む理想的な結婚相手だ。 話題も豊富で会話も楽しく、侯爵家の嫡男としての才覚も申し分ない。
当時十四歳の私にとって、十七歳のアデルは、初恋にも似た淡い想いを抱かせる存在だった。
「キャス、君は可愛いね。君が婚約者で、僕は幸せ者だよ。」
アデル様にとっては言い慣れた言葉だったのかもしれない。けれど私には、それが甘い囁きのように聞こえ、思わず頬を赤らめてしまった。照れた私を、アデル様は優しく見つめてくれていた。
学園の長期休暇には、ルナリア王国のハワード侯爵家に滞在し、交流を深めた。距離は少しずつ縮まり、私たちは互いをより深く知るようになっていった。
ルナリア王国では貞操観念が比較的寛容で、十五歳を迎えると、自然な流れで寝所を共にするようになる。
「おいで、キャス。一緒に眠れば、冬の寒さだって暖かく過ごせる。君を抱きしめて眠れたら、きっと幸せな夢が見られるよ。」
十八歳で学園を卒業したアデル様は、すっかり大人の男性に見えた。そんな彼に誘われて、私に「嫌」と言えるはずもなかった。
そしてその後、アデル様から思いもよらぬ提案があった。
「君が卒業したら婚姻届を出す。それまでは……お互い自由に過ごそう。
ただし、避妊は必ずしてくれ。僕の子を産むのは君だ。侯爵家に托卵は、さすがに困る。」
冗談とも本気ともつかない声音に、最初は何を言われたのか理解が追いつかず、私は困惑の表情を浮かべていた。
それでも、アデル様の瞳の奥には、私への確かな所有欲が潜んでいるのを感じた。
長期滞在中も、アデルの周囲に他の女性の影はなく、安心感もあった。
私は侯爵夫人から家政を学び、茶会や親しい家門の夜会に参加しながら、次第に彼と過ごす時間を楽しむようになった。
(……これから先も、この関係を大切にしていかなくては。政略結婚とはいえ、信頼できる相手であることが、私にとって何よりも大事なのだわ。)
そんな時、学園でジョシュアに出会った。金髪に蒼い瞳で、どことなくアデル様に似ていた。
アデル様に会えない寂しさを、少しでも埋めたかったのかもしれない。
徐々に二人の距離は縮まり、自然と手を繋いだり、口付けを交わすような関係になった。
「ジョシュ、学園にいる間だけ。卒業したら、もう、この関係は終わりよ。だから、今だけ、一緒に儚い恋の想い出を作りましょう......。」
終わりのある関係。そんな言葉に酔っていただけなのかもしれない。
私に婚約者がいることは、ビジネス上、学園でも広く知られていた。
まるで不貞を働いているかのように噂されることもあった。
婚約者公認の関係だったが、いちいち反論するのも面倒で、私は黙ってやり過ごした。
ジョシュアには婚約者がいなかったから、噂が立っても大きな問題にはならないだろうと思っていたのだが、彼に想いを寄せる相手がいると知ったとき、私は少なからず動揺した。
同時に、彼に対する独占欲と執着が、ひそかに芽生えた。
「二人の時間も、残り半年を切ってしまったわ。一緒に過ごせる時間を大切にしましょう......。」
そう言って、ジョシュアに抱きついた。
アデル様との婚姻――学園を卒業するまで、残り半年ほど――を控えた私は、
それでも、ジョシュアとの関係を少しずつ深めていこうと、心の中で決めていた。
◇◇◇
僕は、カサンドラとの期限のある関係に酔っていたんだと思う。
若い令息の欲望を向けても応えてくれる都合のいい相手......それが、カサンドラだった。
幼馴染のフローレンスは、僕にとって大切で特別な存在だった。
僕にだけ懐き、強い愛情を向けてくれるお姫様。
フローラに嫌われるなんて、まったく想像もしていなかった……自業自得だったのかもしれない。
カサンドラと腕を組み、友人の子爵家の夜会に参加していた。
まさかそこで、十四歳のフローレンスに会うとは思いもよらなかった。
「ねえ、少し休憩しない? お庭に出て涼みましょう。」
カサンドラに誘われるまま、腕を組んで庭園へ向かう途中で、バーナードの婚約者であるソフィア伯爵令嬢と連れ立ったフローレンスと、偶然鉢合わせた。
「あら、誰かと思ったら、噂のお二人じゃありませんか。いつ見ても、仲がよろしいことで。」
ソフィアの言葉には、軽蔑と嫌悪が滲んでいた。
フローレンスは、僕の腕に巻き付いたカサンドラの腕を見つめ、目を大きく見開いている。
「あっ、いや、違う! 違うんだ!」
僕はみっともなくも慌てて、カサンドラの腕を自分から外した。
「ジョシュア様、ごきげんよう。わたし達はこれで失礼いたします。どうぞ、素敵な夜をお過ごしください。」
ソフィアがそう告げ、傷ついた表情のフローレンスを連れて去って行った。
僕は気の利いた言葉も返せず、しばらく呆然と立ち尽くしていた。
カサンドラは、いつのまにか姿を消していた。
それ以降、フローレンスからは音沙汰もなかった。
本来なら、自分の気持ちと向き合うべきだったのだ。しかし、僕はそのとき、目の前のカサンドラとの期限付きの関係を優先してしまった。
カサンドラはルナリア王国の婚約者を慕っていた……。
『僕たちには、他に大切な相手がいる』――そんな暗黙の了解があった。
だから、僕たちはお互いに疑似恋愛のようなドキドキ感だけを楽しんでいた。
それが周囲からどう見えるかなど、気にも留めていなかったのだ。
大切なものを失いかけて、初めてその価値に気付く――自分でも、まったくの大馬鹿者だと思う。
__________________________
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婚約者のアデル様にそう言われたのは、初顔合わせの席だった。
カサンドラは、ジファール伯爵家の次女である。外交貿易の要所を握るルナリア王国のハワード侯爵家とは密接な関係があり、両家の経済発展のため、政略結婚が決まっていた。
アデルは淡い金髪に蒼い瞳を持つ美丈夫で、誰もが羨む理想的な結婚相手だ。 話題も豊富で会話も楽しく、侯爵家の嫡男としての才覚も申し分ない。
当時十四歳の私にとって、十七歳のアデルは、初恋にも似た淡い想いを抱かせる存在だった。
「キャス、君は可愛いね。君が婚約者で、僕は幸せ者だよ。」
アデル様にとっては言い慣れた言葉だったのかもしれない。けれど私には、それが甘い囁きのように聞こえ、思わず頬を赤らめてしまった。照れた私を、アデル様は優しく見つめてくれていた。
学園の長期休暇には、ルナリア王国のハワード侯爵家に滞在し、交流を深めた。距離は少しずつ縮まり、私たちは互いをより深く知るようになっていった。
ルナリア王国では貞操観念が比較的寛容で、十五歳を迎えると、自然な流れで寝所を共にするようになる。
「おいで、キャス。一緒に眠れば、冬の寒さだって暖かく過ごせる。君を抱きしめて眠れたら、きっと幸せな夢が見られるよ。」
十八歳で学園を卒業したアデル様は、すっかり大人の男性に見えた。そんな彼に誘われて、私に「嫌」と言えるはずもなかった。
そしてその後、アデル様から思いもよらぬ提案があった。
「君が卒業したら婚姻届を出す。それまでは……お互い自由に過ごそう。
ただし、避妊は必ずしてくれ。僕の子を産むのは君だ。侯爵家に托卵は、さすがに困る。」
冗談とも本気ともつかない声音に、最初は何を言われたのか理解が追いつかず、私は困惑の表情を浮かべていた。
それでも、アデル様の瞳の奥には、私への確かな所有欲が潜んでいるのを感じた。
長期滞在中も、アデルの周囲に他の女性の影はなく、安心感もあった。
私は侯爵夫人から家政を学び、茶会や親しい家門の夜会に参加しながら、次第に彼と過ごす時間を楽しむようになった。
(……これから先も、この関係を大切にしていかなくては。政略結婚とはいえ、信頼できる相手であることが、私にとって何よりも大事なのだわ。)
そんな時、学園でジョシュアに出会った。金髪に蒼い瞳で、どことなくアデル様に似ていた。
アデル様に会えない寂しさを、少しでも埋めたかったのかもしれない。
徐々に二人の距離は縮まり、自然と手を繋いだり、口付けを交わすような関係になった。
「ジョシュ、学園にいる間だけ。卒業したら、もう、この関係は終わりよ。だから、今だけ、一緒に儚い恋の想い出を作りましょう......。」
終わりのある関係。そんな言葉に酔っていただけなのかもしれない。
私に婚約者がいることは、ビジネス上、学園でも広く知られていた。
まるで不貞を働いているかのように噂されることもあった。
婚約者公認の関係だったが、いちいち反論するのも面倒で、私は黙ってやり過ごした。
ジョシュアには婚約者がいなかったから、噂が立っても大きな問題にはならないだろうと思っていたのだが、彼に想いを寄せる相手がいると知ったとき、私は少なからず動揺した。
同時に、彼に対する独占欲と執着が、ひそかに芽生えた。
「二人の時間も、残り半年を切ってしまったわ。一緒に過ごせる時間を大切にしましょう......。」
そう言って、ジョシュアに抱きついた。
アデル様との婚姻――学園を卒業するまで、残り半年ほど――を控えた私は、
それでも、ジョシュアとの関係を少しずつ深めていこうと、心の中で決めていた。
◇◇◇
僕は、カサンドラとの期限のある関係に酔っていたんだと思う。
若い令息の欲望を向けても応えてくれる都合のいい相手......それが、カサンドラだった。
幼馴染のフローレンスは、僕にとって大切で特別な存在だった。
僕にだけ懐き、強い愛情を向けてくれるお姫様。
フローラに嫌われるなんて、まったく想像もしていなかった……自業自得だったのかもしれない。
カサンドラと腕を組み、友人の子爵家の夜会に参加していた。
まさかそこで、十四歳のフローレンスに会うとは思いもよらなかった。
「ねえ、少し休憩しない? お庭に出て涼みましょう。」
カサンドラに誘われるまま、腕を組んで庭園へ向かう途中で、バーナードの婚約者であるソフィア伯爵令嬢と連れ立ったフローレンスと、偶然鉢合わせた。
「あら、誰かと思ったら、噂のお二人じゃありませんか。いつ見ても、仲がよろしいことで。」
ソフィアの言葉には、軽蔑と嫌悪が滲んでいた。
フローレンスは、僕の腕に巻き付いたカサンドラの腕を見つめ、目を大きく見開いている。
「あっ、いや、違う! 違うんだ!」
僕はみっともなくも慌てて、カサンドラの腕を自分から外した。
「ジョシュア様、ごきげんよう。わたし達はこれで失礼いたします。どうぞ、素敵な夜をお過ごしください。」
ソフィアがそう告げ、傷ついた表情のフローレンスを連れて去って行った。
僕は気の利いた言葉も返せず、しばらく呆然と立ち尽くしていた。
カサンドラは、いつのまにか姿を消していた。
それ以降、フローレンスからは音沙汰もなかった。
本来なら、自分の気持ちと向き合うべきだったのだ。しかし、僕はそのとき、目の前のカサンドラとの期限付きの関係を優先してしまった。
カサンドラはルナリア王国の婚約者を慕っていた……。
『僕たちには、他に大切な相手がいる』――そんな暗黙の了解があった。
だから、僕たちはお互いに疑似恋愛のようなドキドキ感だけを楽しんでいた。
それが周囲からどう見えるかなど、気にも留めていなかったのだ。
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