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公爵家からの贈り物
その朝、アトリー伯爵邸の静寂を破ったのは、セリーヌの侍女の悲鳴だった。
「だ、旦那様! 大変です! セリーヌ様が!……セリーヌお嬢様が、お部屋にいらっしゃいません!」
まだ寝巻姿のままサロンに飛び出してきた父は、苛立たしく鼻を鳴らした。
「朝から騒々しい! セリーヌなら、どうせ早朝から執務室にでも籠っているのだろう。あいつは仕事中毒だからな」
「違います! お部屋の私物が……お気に入りのものだけが、綺麗に消えているのです!」
父の顔から色が失われた。
急いでセリーヌの部屋へ向かうと、そこには母も、そして何事かと顔を出したカトリーヌとクロードも集まっていた。
主を失った部屋は、恐ろしいほど整然としていた。そして、主人のいなくなった執務机の真ん中に、三通の白い封筒が、まるで墓標のように並んでいた。
「……なんだ、これは……?」
父は震える手で、自分宛ての封筒を手に取った。
そこには、簡潔にこう記されていた。
『私は、アトリー伯爵家を辞させていただきます。なお、私が個人的に結んでいた各商会との契約、および領地運営に必要な実務マニュアル一式は、すべて私が持ち出しました。「スペア」の役割は、カトリーヌお姉様にお返しします。どうぞ、末永くお幸せに。』
「な……っ!? ふざけるな! 契約を持ち出しただと!?」
父はすぐさま執務室の金庫へ走り、中を確認した。
中は、もぬけの空だった。帳簿こそ残されていたが、それはセリーヌという「鍵」がいなければ読み解けない、複雑怪奇な数字の羅列に書き換えられていた。セリーヌ一人の頭脳で保たれていた伯爵家の財政は、彼女がいなくなった瞬間に、ただの紙屑の山と化したのだ。
「そんな……。じゃあ、ジェラルド様からの援助金はどうなるの!?」
母が悲鳴を上げる。
「あの方が欲しがったのは『実務のできるセリーヌ』だ! 本人がいなければ、契約不履行で援助どころか違約金を請求されるかもしれん!」
その時、カトリーヌが震える指で別の手紙を拾い上げた。クロード宛ての手紙だ。
「クロード様、これ……」
クロードがその手紙を読み進めるにつれ、彼の顔は土気色を通り越して真っ白になった。
「……婚約解消、合意書……。彼女は、僕との婚約を一方的に破棄すると……」
「いいじゃない! これで貴方は自由に私と婚約できるのよ!」
カトリーヌが縋り付くが、クロードは彼女を突き放した。
「馬鹿なことを言うな! セリーヌがいなければ、伯爵家の財政は破綻するんだぞ!? 誰が僕たちの結婚生活を支えるんだ! 君にこの帳簿が読めるのか!? 領地の赤字をどうやって埋めるつもりだ!」
「そんなの……私は、傷ついた可哀想な被害者なのよ!? なんで私がそんなこと……」
醜い言い争いが始まったその時、屋敷の玄関で重厚なノックの音が響いた。
侍従に案内されて現れたのは、クレイグ侯爵家の使者ではない。王家にも匹敵する権威を誇る、トッテンハイム公爵家の家令だった。
「アトリー伯爵。我が公爵家の次期当主、アルバート・トッテンハイム公爵嫡男より、お預かりしてきたものがございます」
家令が差し出したのは、銀縁の、あまりにも豪奢な書簡だった。
父が恐る恐るそれを開き、内容を目にした瞬間、彼はその場に崩れ落ちた。
「ばっ、馬鹿な!公爵家が……セリーヌを、次期公爵夫人として迎え入れるだと……?」
そこには、セリーヌとアルバートの婚約内定が記されていた。
さらには、こう付け加えられていた。
『貴家がセリーヌ嬢に対し、長年にわたり不当な扱いを続けていた事実は把握している。彼女がアトリー家のために費やした七年間の労働対価、および精神的慰謝料として、アトリー家の全資産の半分を請求する。拒否するのであれば、トッテンハイム公爵家の名において、貴家の不正経理および不当な娘の売買を社交界で公表する用意がある』
「全資産の……半分……」
父の唇がガタガタと震える。
カトリーヌが叫んだ。
「嘘よ! アルバート公爵令息が、あんな無愛想で仕事しかできないセリーヌを選ぶはずがないわ! 何かの間違いよ!」
「間違いではありませんよ、カトリーヌ嬢」
家令は氷のような冷徹な笑みを向けた。
「我が主アルバート様は、セリーヌ嬢のその気高く、誰よりも聡明な魂をこそ、愛しておられる。君たちのような、他人の努力に寄生することしか知らぬ人々には、一生理解できぬ価値でしょうな」
家令は最後に、追い打ちをかけるように告げた。
「ああ、言い忘れましたが。セリーヌ嬢が管理していた商会は、すべてトッテンハイム公爵家の傘下に入りました。今この瞬間をもって、アトリー伯爵家への一切の融資および取引は停止されます。……自力で頑張ってくださいね。『スペア』がいなくなった後の、立派な後継者様」
家令が去った後、サロンには死のような静寂が訪れた。
金がなければ、カトリーヌの着るドレス一枚も買えない。知識がなければ、領民が明日食べるパンも用意できない。
そして、プライドだけが高い「真実の愛」の二人は、崩れゆく屋敷の中で、互いに責任をなすりつけ合うことしかできないのだ。
朝の光は、セリーヌを照らす祝福の光となり、アトリー伯爵家にとっては、逃げ場のない破滅を暴き出す残酷なスポットライトとなった。
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「だ、旦那様! 大変です! セリーヌ様が!……セリーヌお嬢様が、お部屋にいらっしゃいません!」
まだ寝巻姿のままサロンに飛び出してきた父は、苛立たしく鼻を鳴らした。
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「違います! お部屋の私物が……お気に入りのものだけが、綺麗に消えているのです!」
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急いでセリーヌの部屋へ向かうと、そこには母も、そして何事かと顔を出したカトリーヌとクロードも集まっていた。
主を失った部屋は、恐ろしいほど整然としていた。そして、主人のいなくなった執務机の真ん中に、三通の白い封筒が、まるで墓標のように並んでいた。
「……なんだ、これは……?」
父は震える手で、自分宛ての封筒を手に取った。
そこには、簡潔にこう記されていた。
『私は、アトリー伯爵家を辞させていただきます。なお、私が個人的に結んでいた各商会との契約、および領地運営に必要な実務マニュアル一式は、すべて私が持ち出しました。「スペア」の役割は、カトリーヌお姉様にお返しします。どうぞ、末永くお幸せに。』
「な……っ!? ふざけるな! 契約を持ち出しただと!?」
父はすぐさま執務室の金庫へ走り、中を確認した。
中は、もぬけの空だった。帳簿こそ残されていたが、それはセリーヌという「鍵」がいなければ読み解けない、複雑怪奇な数字の羅列に書き換えられていた。セリーヌ一人の頭脳で保たれていた伯爵家の財政は、彼女がいなくなった瞬間に、ただの紙屑の山と化したのだ。
「そんな……。じゃあ、ジェラルド様からの援助金はどうなるの!?」
母が悲鳴を上げる。
「あの方が欲しがったのは『実務のできるセリーヌ』だ! 本人がいなければ、契約不履行で援助どころか違約金を請求されるかもしれん!」
その時、カトリーヌが震える指で別の手紙を拾い上げた。クロード宛ての手紙だ。
「クロード様、これ……」
クロードがその手紙を読み進めるにつれ、彼の顔は土気色を通り越して真っ白になった。
「……婚約解消、合意書……。彼女は、僕との婚約を一方的に破棄すると……」
「いいじゃない! これで貴方は自由に私と婚約できるのよ!」
カトリーヌが縋り付くが、クロードは彼女を突き放した。
「馬鹿なことを言うな! セリーヌがいなければ、伯爵家の財政は破綻するんだぞ!? 誰が僕たちの結婚生活を支えるんだ! 君にこの帳簿が読めるのか!? 領地の赤字をどうやって埋めるつもりだ!」
「そんなの……私は、傷ついた可哀想な被害者なのよ!? なんで私がそんなこと……」
醜い言い争いが始まったその時、屋敷の玄関で重厚なノックの音が響いた。
侍従に案内されて現れたのは、クレイグ侯爵家の使者ではない。王家にも匹敵する権威を誇る、トッテンハイム公爵家の家令だった。
「アトリー伯爵。我が公爵家の次期当主、アルバート・トッテンハイム公爵嫡男より、お預かりしてきたものがございます」
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父が恐る恐るそれを開き、内容を目にした瞬間、彼はその場に崩れ落ちた。
「ばっ、馬鹿な!公爵家が……セリーヌを、次期公爵夫人として迎え入れるだと……?」
そこには、セリーヌとアルバートの婚約内定が記されていた。
さらには、こう付け加えられていた。
『貴家がセリーヌ嬢に対し、長年にわたり不当な扱いを続けていた事実は把握している。彼女がアトリー家のために費やした七年間の労働対価、および精神的慰謝料として、アトリー家の全資産の半分を請求する。拒否するのであれば、トッテンハイム公爵家の名において、貴家の不正経理および不当な娘の売買を社交界で公表する用意がある』
「全資産の……半分……」
父の唇がガタガタと震える。
カトリーヌが叫んだ。
「嘘よ! アルバート公爵令息が、あんな無愛想で仕事しかできないセリーヌを選ぶはずがないわ! 何かの間違いよ!」
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家令は氷のような冷徹な笑みを向けた。
「我が主アルバート様は、セリーヌ嬢のその気高く、誰よりも聡明な魂をこそ、愛しておられる。君たちのような、他人の努力に寄生することしか知らぬ人々には、一生理解できぬ価値でしょうな」
家令は最後に、追い打ちをかけるように告げた。
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