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第4章 ヒロインズ・バトル
第79話「お、お、お……お前もかーい!」
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しかしお世話係ユリーナ(withキララ&クララ)による至れり尽くせりのご奉仕は、こんなものでは終わらなかった。
お風呂を上がると、クララのマッサージが待っていたのだ。
「こう見えてクララはアリスベル・セントフィリア・アサミヤからお墨付きをもらった、マッサージのスペシャリストなのですわ。ユウタ様もきっとお気に召しますわよ」
「えっと……誰?」
「隣国セントフィリア王国で神の手を持つと称されるマッサージの権威ですわ」
「へぇ、それは楽しみだな」
「それでは早速マッサージをいたしますので、上を脱いだらどうぞこちらのベッドでうつ伏せになってください」
「うつ伏せだな、了解」
俺はシャツを脱いで上半身裸になると、ベッドに横になる。
すぐにクララの柔らかい手がそっと優しく腰に当てられて、マッサージが始まった。
筋肉や筋を中心に、撫でて擦って押してと、クララの手が俺の身体を縦横無尽に動き回る。
「あぁ、そこ……そこ気持ちいい……はふん」
クララの手が艶めかしく動くたびに、俺の口からは嬌声にも似た声が自然と漏れ出でた。
「特に腰回りに張りがあるみたいですね。では今日は腰の辺りを重点的にマッサージしていきましょう」
「あっ、はぁぅ……あぁ、うぅ、あ、あぁぁ……らめぇっ!」
その後も俺はクララの超絶マッサージテクニックによって、天国のような快楽を味わったのだった。
えっちぃメイド服を着た美少女主従メイドたちにちやほやされ、美味しい紅茶を飲み、お高いスイーツを食べ、ゆっくりとお風呂に入り、極上のマッサージを受ける。
文字通り至れり尽くせりのご奉仕を受けた俺は、後は寝るだけとなった。
寝るだけとなったんだけど――。
俺は当然、別々に寝るつもりだった。
しかし。
普段は寝る時はどうしているのかと聞かれて、
『アリエッタと一緒に寝ている』
とポロっとこぼしてしまったら、ユリーナがハッとしたような表情になって、やたらとシリアスな口調語り始めたのだ。
『でしたら当然わたくしもユウタ様と同じベッドで眠りますわ』
『いや、それはどうだろ? 男と女だしさ?』
『まさかベッドの中でもお世話係としての責務を果たし続けるとは、さすがはアリエッタ・ローゼンベルク。わたくしが終生のライバルと認めた姫騎士ですわね。敵ながら実にあっぱれですわ』
『そういうことじゃないような――』
『ローゼンベルクが行ったことをリリィホワイトができなかったとなれば、末代までの恥。クララ、話は聞いておりましわね? ユウタ様と一緒に寝られるように、すぐにベッドの準備をなさい』
『かしこまりました』
ユリーナはまったく聞く耳を持っちゃくれなくて、すぐにクララが、俺たちが2人で寝るためのベッドメイキングを終えてしまったのだ。
というわけで。
俺はユリーナと同じベッドに入り、部屋の灯りが落とされて弱々しい月光だけがわずかに差し込む薄闇の中で、互いに向き合っていた。
「今日はお世話係をさせていただきありがとうございました。改めてお礼申し上げますわ」
「ありがとうって言うのは、むしろお世話をしてもらった俺の方じゃないか?」
「ユウタ様は本当に謙虚ですわね。それは素晴らしい美徳だと思いますが、お世話をされた時は素直に頷くのが、ご主人様の役目でもありますのよ」
「謙虚というか、ただの事実なんだけどな……」
豪華なお風呂に入って、美味しい紅茶やクッキー、ゼリーを食べさせてもらって、ありがとうと言われたらもはや俺は何様なのか。
「ですが一言だけ、ユウタ様にお願いがあるのですわ」
「お、なんだ? 今日はいっぱい楽しませてもらったからな。もう何でも言ってくれよ」
「それでは申し上げますが。大変申し訳ありませんが、どうぞ裸にはならないでくださいませ」
「え? そりゃまぁ、裸になる気はなかったけど」
俺は常に裸であることを求める裸族ではない。
寝る時はちゃんと服を着て寝るぞ。
「もちろんユウタ様とそういう関係になるのはやぶさかではありませんが、今はまだ学生姫騎士の身。子供ができてしまっては困りますので」
「……はい? 子供って?」
「男女が裸でベッドに入ると、妊娠してしまいますもの」
「お、お、お……」
「おおお?」
「お前もかーーーーーーーーい!」
思わずツッコんじゃっただろ!
込み上げてくる激情を、心の中で処理しきれなかっただろ!
だいたいローゼンベルクといいリリィホワイトといい、名門姫騎士の家系はどこもそこも、どうしてそう性に関してだけ異常に過保護なんだ!
「ユウタ様、急に大きな声を出されて、どうされたのですか?」
「なんでもないよ。うん、なんでもないんだ。ただ、感情が溢れてしまっただけだから」
「ふふふ、おかしなユウタ様ですわね」
「おかしいのは俺じゃないはずなんだけどな……」
だよな?
俺はいたって正常だよな?
というわけで。
期せずして、アリエッタとユリーナが同レベルにあることが発覚してしまった。
もちろん、ユリーナと一緒に寝たからといって不埒なことはしないぞ。
そりゃあね?
もちろんね?
ユリーナはものすごい美人だし、明らかな好意を寄せてくれるし、なんともむずむずしてしまう魅惑的な香水の匂いとか、ユリーナの艶めかしい息遣いとか体温に、どうにも落ち着かない気分にはさせられてしまうものの。
妊娠するようなことはするなと言われたし、なにより俺は一途なアリエッタ推しなのだ。
他の女の子によそ見をしたりはしない!
こうして。
ユリーナとのお試しご奉仕係イベントは、つつがなく終了したのだった。
お風呂を上がると、クララのマッサージが待っていたのだ。
「こう見えてクララはアリスベル・セントフィリア・アサミヤからお墨付きをもらった、マッサージのスペシャリストなのですわ。ユウタ様もきっとお気に召しますわよ」
「えっと……誰?」
「隣国セントフィリア王国で神の手を持つと称されるマッサージの権威ですわ」
「へぇ、それは楽しみだな」
「それでは早速マッサージをいたしますので、上を脱いだらどうぞこちらのベッドでうつ伏せになってください」
「うつ伏せだな、了解」
俺はシャツを脱いで上半身裸になると、ベッドに横になる。
すぐにクララの柔らかい手がそっと優しく腰に当てられて、マッサージが始まった。
筋肉や筋を中心に、撫でて擦って押してと、クララの手が俺の身体を縦横無尽に動き回る。
「あぁ、そこ……そこ気持ちいい……はふん」
クララの手が艶めかしく動くたびに、俺の口からは嬌声にも似た声が自然と漏れ出でた。
「特に腰回りに張りがあるみたいですね。では今日は腰の辺りを重点的にマッサージしていきましょう」
「あっ、はぁぅ……あぁ、うぅ、あ、あぁぁ……らめぇっ!」
その後も俺はクララの超絶マッサージテクニックによって、天国のような快楽を味わったのだった。
えっちぃメイド服を着た美少女主従メイドたちにちやほやされ、美味しい紅茶を飲み、お高いスイーツを食べ、ゆっくりとお風呂に入り、極上のマッサージを受ける。
文字通り至れり尽くせりのご奉仕を受けた俺は、後は寝るだけとなった。
寝るだけとなったんだけど――。
俺は当然、別々に寝るつもりだった。
しかし。
普段は寝る時はどうしているのかと聞かれて、
『アリエッタと一緒に寝ている』
とポロっとこぼしてしまったら、ユリーナがハッとしたような表情になって、やたらとシリアスな口調語り始めたのだ。
『でしたら当然わたくしもユウタ様と同じベッドで眠りますわ』
『いや、それはどうだろ? 男と女だしさ?』
『まさかベッドの中でもお世話係としての責務を果たし続けるとは、さすがはアリエッタ・ローゼンベルク。わたくしが終生のライバルと認めた姫騎士ですわね。敵ながら実にあっぱれですわ』
『そういうことじゃないような――』
『ローゼンベルクが行ったことをリリィホワイトができなかったとなれば、末代までの恥。クララ、話は聞いておりましわね? ユウタ様と一緒に寝られるように、すぐにベッドの準備をなさい』
『かしこまりました』
ユリーナはまったく聞く耳を持っちゃくれなくて、すぐにクララが、俺たちが2人で寝るためのベッドメイキングを終えてしまったのだ。
というわけで。
俺はユリーナと同じベッドに入り、部屋の灯りが落とされて弱々しい月光だけがわずかに差し込む薄闇の中で、互いに向き合っていた。
「今日はお世話係をさせていただきありがとうございました。改めてお礼申し上げますわ」
「ありがとうって言うのは、むしろお世話をしてもらった俺の方じゃないか?」
「ユウタ様は本当に謙虚ですわね。それは素晴らしい美徳だと思いますが、お世話をされた時は素直に頷くのが、ご主人様の役目でもありますのよ」
「謙虚というか、ただの事実なんだけどな……」
豪華なお風呂に入って、美味しい紅茶やクッキー、ゼリーを食べさせてもらって、ありがとうと言われたらもはや俺は何様なのか。
「ですが一言だけ、ユウタ様にお願いがあるのですわ」
「お、なんだ? 今日はいっぱい楽しませてもらったからな。もう何でも言ってくれよ」
「それでは申し上げますが。大変申し訳ありませんが、どうぞ裸にはならないでくださいませ」
「え? そりゃまぁ、裸になる気はなかったけど」
俺は常に裸であることを求める裸族ではない。
寝る時はちゃんと服を着て寝るぞ。
「もちろんユウタ様とそういう関係になるのはやぶさかではありませんが、今はまだ学生姫騎士の身。子供ができてしまっては困りますので」
「……はい? 子供って?」
「男女が裸でベッドに入ると、妊娠してしまいますもの」
「お、お、お……」
「おおお?」
「お前もかーーーーーーーーい!」
思わずツッコんじゃっただろ!
込み上げてくる激情を、心の中で処理しきれなかっただろ!
だいたいローゼンベルクといいリリィホワイトといい、名門姫騎士の家系はどこもそこも、どうしてそう性に関してだけ異常に過保護なんだ!
「ユウタ様、急に大きな声を出されて、どうされたのですか?」
「なんでもないよ。うん、なんでもないんだ。ただ、感情が溢れてしまっただけだから」
「ふふふ、おかしなユウタ様ですわね」
「おかしいのは俺じゃないはずなんだけどな……」
だよな?
俺はいたって正常だよな?
というわけで。
期せずして、アリエッタとユリーナが同レベルにあることが発覚してしまった。
もちろん、ユリーナと一緒に寝たからといって不埒なことはしないぞ。
そりゃあね?
もちろんね?
ユリーナはものすごい美人だし、明らかな好意を寄せてくれるし、なんともむずむずしてしまう魅惑的な香水の匂いとか、ユリーナの艶めかしい息遣いとか体温に、どうにも落ち着かない気分にはさせられてしまうものの。
妊娠するようなことはするなと言われたし、なにより俺は一途なアリエッタ推しなのだ。
他の女の子によそ見をしたりはしない!
こうして。
ユリーナとのお試しご奉仕係イベントは、つつがなく終了したのだった。
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