美少女だらけの姫騎士学園に、俺だけ男。~神騎士LV99から始める強くてニューゲーム~

マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫

文字の大きさ
104 / 132
第4章 ヒロインズ・バトル

第102話 ユウタvsジラント

しおりを挟む
「魔獣に頼らずとも、私がお前らを倒し、第3王女を倒せばいいだけのこと! まずはお前だ、ユウタ・カガヤ! 闇の魔手よ、敵を封ぜよ! ザ・ハンド・オブ・ナイトメア」

 ジラントの周囲に真っ黒な腕が20本、出現する。
 相手を拘束するAランクの闇魔法だ。

 俺は向かってくる20本ほどの闇の手に、神龍剣レクイエムを次々と当てて全てを打ち消した。

「さっきからいとも簡単に、私の魔法を無効化してくれるな。どうやらその剣には、魔法を無効化する対抗魔法のようなものがエンチャントされているようだ」

「まあな」

「しかもAランク魔法すら無効化するとは、また珍しいものを持っている。なるほど、お前の自信の源泉はその剣にあると見た」

「それもあるかな」

 神龍剣レクイエムが、姫騎士や魔獣に対して圧倒的に有利を取る武器なのは間違いない。

 が、しかし。
 この世界の俺は神騎士LV99。
 舐めて貰っちゃ困るんだぜ?

「だがわざわざ全てに触ったところを見ると、魔法無効化の発動条件はその剣が触れること。つまり効果範囲は極めて狭く、同時攻撃に弱い」

「いちいち説明されなくても分かってるっての」

「ならばこれでどうだ? 闇の魔手よ、敵を封ぜよ! ザ・ハンド・オブ・ナイトメア!」

 ジラントは魔法を発動すると同時に、俺に切りかかってきた。
 しかしさっきとは違って、すぐには魔法が発動しない。

 俺はジラントの切り込みを神龍剣レクイエムで受け止めるが、ジラントはそのままつばぜり合いの形に持ち込んできた。
 そしてこの段になって初めてザ・ハンド・オブ・ナイトメアの魔法が発動し、またもや真っ黒な腕が20本、出現する。

 そして俺の正面ではなく、弧を描いて後ろ側から回り込むような軌道で、死角から向かって来た。

「魔法のディレイ発動か。くそ、なるほどだ。言うだけあって、やるな!」

「くくっ、こうしてつばぜり合いしている間は、剣を動かせない。つまり今は魔法を打ち消すことができないはず!」

 極めて単純な、だけど効果的な神龍剣レクイエムの攻略方法だ。
 さすがは百戦錬磨のブレイビア騎士団・元エースだ。
 いい勉強になったよ。

 だがそれがどうした?
 神騎士LV99を舐めるなよ!

「神龍の聖光よ、敵を穿うがて! ペンドラゴン・ファング!」

 100を超える聖光弾が、俺の死角から迫りくるザ・ハンド・オブ・ナイトメアの魔手を全て粉砕した。

「な――っ!? バカな! 死角の魔法を全てピンポイントで撃ち落としただと!? しかも低ランクのアロー系がなんて威力だ!」

「何を驚いてるんだよ。魔力感知で捉えていたのを、撃ち落としただけだ。たいしたことじゃないさ」

 今じゃアリエッタだってかなりの精度でやってくるぜ?

「く……!」
 おおっと、すごく驚いたような顔をしているな。

 なんかちょっと新鮮かも。
 最近は俺の戦い方もすっかりネタバレしちゃって、神龍剣レクイエムの魔法無効化も、高威力・高精度の低ランク魔法にも、すっかり驚かれなくなっちゃったもんな。

「言っとくが、俺の力はまだまだこんなもんじゃないぜ?」

 俺はいつもの模擬戦と同じように、神龍剣レクイエムの魔法無効化を軸に、ジラントを追い詰めていく。

「く、ぐっ、この――っ! 喰らいつけ、ダーク・ハウンド!」
 闇色の狼がするどい牙を突き立ててんと、一直線に俺に向かってくるが、

「無駄だっての」
 俺は神龍剣レクイエムで難なく消し去る。

「くぅ……!」

「おいおい、なんだよ。ブレイビア騎士団の元エースって割りに、全然たいしたことないな」

 複数の魔獣を召喚する力は確かにかなり厄介だし、俺一人じゃ対処しきれなかった可能性がある。

 だけど魔獣をみんなが抑えてくれている状況で、ジラント個人の戦闘力だけを見れば、ここ最近メキメキと力を付けているアリエッタの方が、ぶっちゃけ強いんじゃないか?

 レクイエムの効果範囲の狭さにすぐに気付いて、対処法まで考えてみせたのはさすがだけどさ。

「少し上手くいったからといって、調子に乗るなよ子供が……!」

「そうは言っても、魔力も防御加護も切れかけているだろ。そろそろ魔獣も俺の仲間が全て処理してくれる。増援だって来るはずだ。もうお前に勝ち目はない」

「……それほどの力を持ちながら、どうして私の言葉が理解できないのだ。お前ほどの力があれば、姫騎士をまとめて世界を変えられるだろうに」

「またそれかよ。話はもう終わりだって言っただろ。俺は毎日、推し活が忙しいんだ。世界なんて変えている暇はないんだよ」

 いい加減に分かれよな。

「我々姫騎士は選ばれし存在だと知らしめ、のうのうと生きる愚民どもの目を覚まさせてやらねばならんのだ」
「だから議論する気はねぇよ――なんだ?」

 そこで俺はハッと気付いた。
 こいつ、なにかをやろうとしているのか?
 だがもうジラントに、そんな力は残っていないはずだ。
 一体、何を――。

しおりを挟む
感想 109

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

処理中です...