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異世界転生 3日目
第42話 高速増殖モテ循環サイクル
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散策からの帰り道。
俺はハヅキの小さな異変に気付いていた。
「ふんふんふーん」
鼻歌を歌いながらてくてく隣を歩いているハヅキは、一見するとさっきまでと変わらない様子に見える。
「ハヅキ、疲れてないか? ちょっと休憩でもどうだ?」
「うにゅ、だいじょぶ」
という答えが返ってきたものの、念のため知覚系S級チート『龍眼』を使って詳細にハヅキの状態を確認すると、
「やっぱりな――」
わずかだが歩くペースは遅くなり、歩幅が狭くなって呼吸も早くなっている。
「ハヅキは病み上がりなのに、ちょっと遠くまで来すぎたな……」
俺には移動系B級チート『徒歩より詣でけり』があって、これくらいの歩きなら疲労なんて感じはしない。
でもハヅキは違う。
まだ幼いし、何と言ってもつい昨日まで寝込んでいたのだ。
ならこれくらい気を使っても当然だろう?
――俺は昨日の晩ごはんの時のことを思いだしていた。
ウヅキがずっと食べたいのを我慢していたことに、途中までまったく思い至らなかった一件だ。
ハヅキも、ウヅキと同じように、少々のことなら我慢しがちなところが見受けられる。
これから俺は、俺だけでなく女の子もみんな幸せな最高のモテモテハーレムを築くんだ。
そのためには俺だけが勝手に楽しければいいってのでは、だめなんだよ。
もっと気の利いた格好いいモテ男に俺はなる……!
俺が楽しくなり、それで女の子が楽しくなり、さらに俺も楽しくなる。
モテが更なるモテを生む――
「そんな高速増殖モテ循環サイクルこそが、俺のたどり着くべき理想のハーレムなんだ――!」
「もて、じゅんかん……?」
「分かりやすく言うと、みんなが幸せってことだな」
そしてそれを成し得るために必要な様々なチートだって、俺には用意されているのだから――。
「よし、景色もいいしここいらで休憩にしよう」
腰かけて座るのにちょうどいい平べったい岩の前で、俺はそう宣言した。
「まだ、あるける」
見上げてくるハヅキはそう言うけれど、
「俺に遠慮なんてしなくていいんだぞ? そうでなくたって、ハヅキは病み上がりなんだから。もっと甘えてくれないと、逆に俺のほうが心配になっちゃうだろ? ハヅキは俺に心配させる悪い子になっちゃったのか?」
俺は優しく笑いながらそう言ってみせた。
もちろん歩きながら、推敲に推敲を重ねて用意したセリフだ。
超クサいセリフなんだけど、ラブコメ系S級チート『ただしイケメンに限る』の支援があれば、効果は抜群だ――!
「ぁ……」
頬を染めてピクッと身体を振るわせるハヅキ。
繋いだままの手をきゅっと胸元に寄せるのが可愛らしい。
「だからさ、言いたいことは何でも言ってくれ。ハヅキの言うことなら、俺はなんだって聞いてあげるからな」
言いながら、頭をなでなでしてあげる。
「あぅ……ん……」
気持ちよさそうに、でも少し気恥ずかしそうに。
ハニカミながらされるがままのハヅキをしばらくなで続けていると、
「あし、つかれた。きゅうけい、する……」
ハヅキはおずおずとそう切り出したのだった。
「じゃ、決まりだな。ちょうど俺も一息つきたかったところなんだ。それと、正直なハヅキは大好きだぞ」
「ぅん……ハヅキも……まなしー、だいすき……」
こうして俺たちは、いい感じにベンチみたいになっている岩に座って、休憩することにしたのだった。
俺はハヅキの小さな異変に気付いていた。
「ふんふんふーん」
鼻歌を歌いながらてくてく隣を歩いているハヅキは、一見するとさっきまでと変わらない様子に見える。
「ハヅキ、疲れてないか? ちょっと休憩でもどうだ?」
「うにゅ、だいじょぶ」
という答えが返ってきたものの、念のため知覚系S級チート『龍眼』を使って詳細にハヅキの状態を確認すると、
「やっぱりな――」
わずかだが歩くペースは遅くなり、歩幅が狭くなって呼吸も早くなっている。
「ハヅキは病み上がりなのに、ちょっと遠くまで来すぎたな……」
俺には移動系B級チート『徒歩より詣でけり』があって、これくらいの歩きなら疲労なんて感じはしない。
でもハヅキは違う。
まだ幼いし、何と言ってもつい昨日まで寝込んでいたのだ。
ならこれくらい気を使っても当然だろう?
――俺は昨日の晩ごはんの時のことを思いだしていた。
ウヅキがずっと食べたいのを我慢していたことに、途中までまったく思い至らなかった一件だ。
ハヅキも、ウヅキと同じように、少々のことなら我慢しがちなところが見受けられる。
これから俺は、俺だけでなく女の子もみんな幸せな最高のモテモテハーレムを築くんだ。
そのためには俺だけが勝手に楽しければいいってのでは、だめなんだよ。
もっと気の利いた格好いいモテ男に俺はなる……!
俺が楽しくなり、それで女の子が楽しくなり、さらに俺も楽しくなる。
モテが更なるモテを生む――
「そんな高速増殖モテ循環サイクルこそが、俺のたどり着くべき理想のハーレムなんだ――!」
「もて、じゅんかん……?」
「分かりやすく言うと、みんなが幸せってことだな」
そしてそれを成し得るために必要な様々なチートだって、俺には用意されているのだから――。
「よし、景色もいいしここいらで休憩にしよう」
腰かけて座るのにちょうどいい平べったい岩の前で、俺はそう宣言した。
「まだ、あるける」
見上げてくるハヅキはそう言うけれど、
「俺に遠慮なんてしなくていいんだぞ? そうでなくたって、ハヅキは病み上がりなんだから。もっと甘えてくれないと、逆に俺のほうが心配になっちゃうだろ? ハヅキは俺に心配させる悪い子になっちゃったのか?」
俺は優しく笑いながらそう言ってみせた。
もちろん歩きながら、推敲に推敲を重ねて用意したセリフだ。
超クサいセリフなんだけど、ラブコメ系S級チート『ただしイケメンに限る』の支援があれば、効果は抜群だ――!
「ぁ……」
頬を染めてピクッと身体を振るわせるハヅキ。
繋いだままの手をきゅっと胸元に寄せるのが可愛らしい。
「だからさ、言いたいことは何でも言ってくれ。ハヅキの言うことなら、俺はなんだって聞いてあげるからな」
言いながら、頭をなでなでしてあげる。
「あぅ……ん……」
気持ちよさそうに、でも少し気恥ずかしそうに。
ハニカミながらされるがままのハヅキをしばらくなで続けていると、
「あし、つかれた。きゅうけい、する……」
ハヅキはおずおずとそう切り出したのだった。
「じゃ、決まりだな。ちょうど俺も一息つきたかったところなんだ。それと、正直なハヅキは大好きだぞ」
「ぅん……ハヅキも……まなしー、だいすき……」
こうして俺たちは、いい感じにベンチみたいになっている岩に座って、休憩することにしたのだった。
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