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異世界転生 11日目
第192話 Enterキーをターン!
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そんな感じで俺たちは和気あいあいの遠足気分で、どんどんと森の奥深くへと入っていった。
こういう時につきものな帰り道の心配も、全チートフル装備のこの俺に限ってはまったく問題はない。
探索系S級チート『探検、発見、ボクの町』によって、一度通った道は自動マッピングされるからだ。
「まったく、チートに支えられた快適異世界ライフは最高だな!」
途中、2人が疲れないようにダブル肩車やダブル抱っこをしてあげて、ついでに幼女たちとの仲も深めつつ、そうして幼女2人と歩くこと1時間半。
「……ここがトワが倒れていた場所か」
俺は《神焉竜》に聞いていた地点、岩肌が壁のようにせり立っている場所へとやってきた。
「うにゅ、ここに、トワ、おちてた」
ハヅキもここで間違いないと言っているものの、
「見た感じ、本当にただの森の一角だな……」
辺りをぐるっと見渡してみても、手掛かりらしきものは見当たらない。
もちろんしっかり調べてから結論は出さないといけないわけだけど、
「うーむ、とてもなにかあるようには思えないな……」
強いて言うなら、
「この岩壁の上って、俺が異世界転生した小高い崖の上だよな」
探索系チート『探検、発見、ボクの町』の位置情報があるから間違いない。
ただまぁだからどうと言われたら何も言えないというか、単なる偶然ということは排除できないし、2つを関連付ける証拠もまったくない。
当然、得られる結論は保留でしかないわけで。
「うーん、トワはなにか覚えていないかな? どこを歩いてたとか、何か見たとか」
「ごめんなさい、何も覚えていないんです……」
「そっか……」
しゃーない、当初の予定通り地道に周囲を調べてみるか……。
さてなにから調べようかと俺が思案していたところ、
「……うにゅ? もよう?」
ハヅキが吸い寄せられるように岩壁のほうへと近づいていった。
「なんだー、なにかあったかー?」
またちょうちょでも飛んでいたのかと微笑ましい気持ちでついていくと、
「これ、ならんでる」
ハヅキが壁の一部を指差した。
「どれどれ、なにが並んでるって? ……うーんと、俺には全く分からないというか、ただの岩の壁にしか見えないんだけど……」
じっくり目を凝らして見るものの、ハヅキが指し示したところに残念ながら俺は何も見出すことはできなかった。
知覚系S級チート『龍眼』も、試しに使ってみた理屈を無視して結論にたどりつく直感系S級チート『第六感』でも判別できないため、俺には完全にお手上げだ。
「ううん、ならんでる」
しかしハヅキの天性の感覚は各種S級チートをも上回り、既になんらかの確信にいたっていたようで――、
「うにゅ、ここ、こうして。これ、こうして。こっち、こう……こう、こう、こうで……」
ハヅキはいつになく真剣な顔で、崖の岩壁の模様(?)をぽんぽんと小気味よく順番に触っていって――、
「さいご、こう!」
インターネット掲示板への長文の書き込み文章を完成させた時に、満足感と達成感から気分よくEnterキーをターン!ってやるみたいに、最後の箇所を元気よく叩いた。
すると――、
ブォンという機械的な駆動音がわずかに鳴って――、
「な――っ!?」
目の前の岩の壁の一部が、流れるようにスッと左右に開いたのだった――!
こういう時につきものな帰り道の心配も、全チートフル装備のこの俺に限ってはまったく問題はない。
探索系S級チート『探検、発見、ボクの町』によって、一度通った道は自動マッピングされるからだ。
「まったく、チートに支えられた快適異世界ライフは最高だな!」
途中、2人が疲れないようにダブル肩車やダブル抱っこをしてあげて、ついでに幼女たちとの仲も深めつつ、そうして幼女2人と歩くこと1時間半。
「……ここがトワが倒れていた場所か」
俺は《神焉竜》に聞いていた地点、岩肌が壁のようにせり立っている場所へとやってきた。
「うにゅ、ここに、トワ、おちてた」
ハヅキもここで間違いないと言っているものの、
「見た感じ、本当にただの森の一角だな……」
辺りをぐるっと見渡してみても、手掛かりらしきものは見当たらない。
もちろんしっかり調べてから結論は出さないといけないわけだけど、
「うーむ、とてもなにかあるようには思えないな……」
強いて言うなら、
「この岩壁の上って、俺が異世界転生した小高い崖の上だよな」
探索系チート『探検、発見、ボクの町』の位置情報があるから間違いない。
ただまぁだからどうと言われたら何も言えないというか、単なる偶然ということは排除できないし、2つを関連付ける証拠もまったくない。
当然、得られる結論は保留でしかないわけで。
「うーん、トワはなにか覚えていないかな? どこを歩いてたとか、何か見たとか」
「ごめんなさい、何も覚えていないんです……」
「そっか……」
しゃーない、当初の予定通り地道に周囲を調べてみるか……。
さてなにから調べようかと俺が思案していたところ、
「……うにゅ? もよう?」
ハヅキが吸い寄せられるように岩壁のほうへと近づいていった。
「なんだー、なにかあったかー?」
またちょうちょでも飛んでいたのかと微笑ましい気持ちでついていくと、
「これ、ならんでる」
ハヅキが壁の一部を指差した。
「どれどれ、なにが並んでるって? ……うーんと、俺には全く分からないというか、ただの岩の壁にしか見えないんだけど……」
じっくり目を凝らして見るものの、ハヅキが指し示したところに残念ながら俺は何も見出すことはできなかった。
知覚系S級チート『龍眼』も、試しに使ってみた理屈を無視して結論にたどりつく直感系S級チート『第六感』でも判別できないため、俺には完全にお手上げだ。
「ううん、ならんでる」
しかしハヅキの天性の感覚は各種S級チートをも上回り、既になんらかの確信にいたっていたようで――、
「うにゅ、ここ、こうして。これ、こうして。こっち、こう……こう、こう、こうで……」
ハヅキはいつになく真剣な顔で、崖の岩壁の模様(?)をぽんぽんと小気味よく順番に触っていって――、
「さいご、こう!」
インターネット掲示板への長文の書き込み文章を完成させた時に、満足感と達成感から気分よくEnterキーをターン!ってやるみたいに、最後の箇所を元気よく叩いた。
すると――、
ブォンという機械的な駆動音がわずかに鳴って――、
「な――っ!?」
目の前の岩の壁の一部が、流れるようにスッと左右に開いたのだった――!
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