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第四部 古の盟約(いにしえのめいやく) 異世界転生 12日目(前編)

第225話 久々のダブルなでなで

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「ふむ、トワにそのようなことがの……」

 ウヅキのとりなしによって服を着ることを許され、パンツ一丁での正座から解放された俺は。

 「幼女たちと行く南方大森林ミステリーツアー!!」から始まって《スサノオ》と戦った冒険譚を、ウヅキ&《神焉竜しんえんりゅう》に語って聞かせていたのだった。

「それにしてもエルフの大長老たちが献上した宝石――エルフの秘宝が、防御フィールドのヒントとなるとは。いやはやさすがわらわ、先見の明があるのじゃ」

「それについては本当に感謝してる。お前があれを持ってきてくれてなかったら正直危なかったと思う」

 結果論とはいえ、俺は《神焉竜しんえんりゅう》の行動によって命を救われたわけだ。

「なに、前にも言ったはずじゃよ。わらわの手柄はつまり主様ぬしさまの手柄なのじゃ。やはり主様ぬしさまは運をもっておる、最後に勝利を引き寄せる天運というやつじゃ」

「仮にそんなものを持っていたとしても、できればその天運を使わない、明るく楽しいゆるーく平和な生活をしたいんだけどね……」

「それにしても先史文明の遺産なんてスケールが大きなお話ですよね。なんだか歴史の授業みたいです」

 珍しくウヅキがちょっとワクワクしてるっぽかった。

 自分の好き嫌いや趣味嗜好をあまり自己主張しないウヅキだけど、遠い時代に思いをはせる歴女れきじょの素質があるのかもな。

 ちなみにハヅキとトワの幼女2人は絶賛お昼寝中だった。
 むにゃむにゃにへら~って感じで二人並んで気持ちよさそうにお昼寝してたので、あと30分くらいは寝かせてあげよう。

「そういや《神焉竜しんえんりゅう》って超長生きなんだよな。昔の《神滅覇王しんめつはおう》のこととか先史文明のこととか、そのへん覚えてたりしないのか?」

 物は試しって感じで《神焉竜しんえんりゅう》に聞いてみた――んだけれど、

「うーむ、わらわ、どうでもいいことは割とさらっと忘れるタイプじゃから、イマイチ覚えておらんのじゃ……」

「うん、まぁそうだよね。どっちかって言うと、興味ないものにはとことん興味ないタイプだよね……」

 うん、知ってた。

「じゃがの、《神滅覇王しんめつはおう》に凹られたことだけは、今でも鮮明に覚えておるのじゃ。それはもう例えようがないほどにボコボコにされて、途中から生きるサンドバッグ状態でのぅ……」

 おい《神滅覇王しんめつはおう》……少しは加減ってもんを知れよ……。

「自慢の耐久力が故にエンドレスで凹られ続けたわらわは、最後はボロ雑巾のごとく蹂躙されきって、あの忌まわしい錫杖の中に封印されたのじゃ」

「お、おう……お前も大変だったんだな……」

「――というわけでじゃ。その後のことは知る由もないのじゃ。えっへんなのじゃ」

「そんな胸を張ってドヤ顔で言われてもな……胸を張って……ごくり」

 胸を張ったことで《神焉竜しんえんりゅう》のおっぱいと谷間がばいーんしている……っ!
 思わず覗きこんでガン見してしまうのは、男としてこれまた仕方のないこと……!

 くっ、しかしおっぱいを覗きこむ時、おっぱいもまた俺を覗いているのだ!
 だめだ、なにを言っているのか自分でもよく分からない!

主様ぬしさまに褒められてわらわ嬉しいのじゃ。主様ぬしさまの熱い視線も感じるのじゃ。そして褒めたからにはなでなでするのじゃ」

「……えっと、今どこかでちらっとでも褒めたかな?」

 いやいいんだけど。

「ほらなでなでー」
「ほわーん……うむうむ、主様ぬしさまのなでなでは天下一品なのじゃ……もっと撫でるのじゃ」

 俺はおっぱいを見せつける――あ、いや、胸を張ってドヤってる《神焉竜しんえんりゅう》の頭をいっぱいなでなでしてあげる。

「それでセーヤさん、今のトワちゃんはもう、普通のトワちゃんなんですよね?」

「あ、うん、もう俺を襲うことはないはずだよ」
 俺は《神焉竜しんえんりゅう》をなでなでしながらウヅキの問いに答える。

「難しいことは分かりませんけど、はい、それなら良かったと思います。こうやってみんな無事でしたしね。終わりよければ全てよし、です」

「さすが奥方殿はいいことを言うのじゃ。ほわー……」

 なんとなくウヅキもなでなでして欲しそうだったので、俺は久々のダブルなでなでをしてあげる。

「えへへ……」
 ウヅキの顔が嬉しそうにほころんだ。

 文字通り両手に花となって、俺もにやにやが止まらなかった。
 やれやれ、モテるってほんと素晴らしいな!

 つらいわー、モテすぎちゃってつらいわー。
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