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第四部 古の盟約(いにしえのめいやく) 異世界転生 12日目(前編)
第227話 エルフ村デート(上級者編)
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平和が訪れた(主に俺にとって)エルフ村にて、観光がてら俺とウヅキは二人でミニデートをすることにした。
幼女2人は気を利かせた《神焉竜》が面倒を見てくれている。
……面倒を見るというか、おやつに持ってきていた「サツマイモ粉で作ったわらび餅」を、幼女たちと一緒に食べたいようだった。
「えへへ、そんなに気に入ってもらえて嬉しいです。サツマイモ粉ならまだたくさんあるので、帰ったらすぐ作らないとですね!」
なんてウヅキは言ってたけれど、《神焉竜》の場合は単に食い意地が張っているだけなのは確定的に明らかだ。
好きな食べ物は幼女たちの取り分だって分けてもらおうとする、どこまでも、浅ましいほどに自分の欲望に素直な奴であるからして。
ま、そこがまた魅力的でもあるんだけど。
俺のことをストレートに好き好き言ってくれるし?
はい、綺麗なお姉さんに好き好きアピールされまくってとっても幸せですにゅふふ。
……ときどき怖いけどね。
それはさておき。
おおまかにどこに何があるかは巫女エルフちゃんから最初にさらっと説明してもらっていたので、俺とウヅキは順繰りに回っていくことにした。
したんだけど――、
「まずは村の入り口……ってここでいいんだよな?」
俺はそこを案内された意図がよくわからずに首をかしげた。
「えっと……簡易の木柵で仕切ってるだけの、一般的な村の入り口ですよね……?」
「話に出たから一応来てみたけど……うん、ここは観光って感じじゃないかな……??」
「ここに何かあるんでしょうか?」
ウヅキも「? よく分かりません……」って顔をしながら、木柵の裏をのぞきこんだり、真上を見上げたり周囲を見回したりしてるんだけど、
「いや、ないと思う……巫女エルフちゃんってば、ちょっとほんわかゆるーく抜けてるとこあるからさ……」
人間誰しも、いや巫女エルフ誰しも勘違いはあるだろう。
特に実害はないんだから、純粋な厚意に対していたずらに責めるというのは筋違いだ。
むしろこうやってあれこれお話させることが、巫女エルフちゃんの意図だったのかもしれないしね。
単にただ観光スポットを訪れて終わりじゃあない。
2人で共通の目的に向かってコミュニケーションし、それによって相互理解を深め関係を深化させる。
やるな巫女エルフちゃん。
なんていうか、ちょっと上級者なデート感があってとってもいいと思います!
――とまぁ、出だしはなんとも微妙だったんだけど、
「あ、ここは話に聞いてた通りの綺麗な小川だな。自然そのままって感じでほっこり落ち着く感じ」
「せせらぎが耳に心地いいですね」
「風が吹いててめっちゃ爽やかだ」
エルフ村は常夏だけど、その割に言うほど暑くはない。
なんでかなと思ってたんだけど、
「川がちょうど風の通り道になってて、川で冷やされた空気が開けたこのあたりからエルフ村に吹き込んでるみたいですね。風が強くて気持ちいいです」
「常夏でありながら天然のエアコンを常備してるとか、さすが昔の《神滅覇王》がよく来てただけはあるな……」
「えあこん、ですか?」
おっと――あぶないあぶない。
「ああえっと、氷室みたいなもんかな? 入ったらひんやりするみたいに、常夏だけど涼しいってことで理解してくれると助かる」
「セーヤさんの故郷の言葉ですね! えあこん、覚えました!」
そう言って嬉しそうにパァッっと笑顔を見せるウヅキ。
なんだよ、こんななんでもないことでそんな嬉しそうな顔するとか、可愛すぎて困るんだけど……。
幼女2人は気を利かせた《神焉竜》が面倒を見てくれている。
……面倒を見るというか、おやつに持ってきていた「サツマイモ粉で作ったわらび餅」を、幼女たちと一緒に食べたいようだった。
「えへへ、そんなに気に入ってもらえて嬉しいです。サツマイモ粉ならまだたくさんあるので、帰ったらすぐ作らないとですね!」
なんてウヅキは言ってたけれど、《神焉竜》の場合は単に食い意地が張っているだけなのは確定的に明らかだ。
好きな食べ物は幼女たちの取り分だって分けてもらおうとする、どこまでも、浅ましいほどに自分の欲望に素直な奴であるからして。
ま、そこがまた魅力的でもあるんだけど。
俺のことをストレートに好き好き言ってくれるし?
はい、綺麗なお姉さんに好き好きアピールされまくってとっても幸せですにゅふふ。
……ときどき怖いけどね。
それはさておき。
おおまかにどこに何があるかは巫女エルフちゃんから最初にさらっと説明してもらっていたので、俺とウヅキは順繰りに回っていくことにした。
したんだけど――、
「まずは村の入り口……ってここでいいんだよな?」
俺はそこを案内された意図がよくわからずに首をかしげた。
「えっと……簡易の木柵で仕切ってるだけの、一般的な村の入り口ですよね……?」
「話に出たから一応来てみたけど……うん、ここは観光って感じじゃないかな……??」
「ここに何かあるんでしょうか?」
ウヅキも「? よく分かりません……」って顔をしながら、木柵の裏をのぞきこんだり、真上を見上げたり周囲を見回したりしてるんだけど、
「いや、ないと思う……巫女エルフちゃんってば、ちょっとほんわかゆるーく抜けてるとこあるからさ……」
人間誰しも、いや巫女エルフ誰しも勘違いはあるだろう。
特に実害はないんだから、純粋な厚意に対していたずらに責めるというのは筋違いだ。
むしろこうやってあれこれお話させることが、巫女エルフちゃんの意図だったのかもしれないしね。
単にただ観光スポットを訪れて終わりじゃあない。
2人で共通の目的に向かってコミュニケーションし、それによって相互理解を深め関係を深化させる。
やるな巫女エルフちゃん。
なんていうか、ちょっと上級者なデート感があってとってもいいと思います!
――とまぁ、出だしはなんとも微妙だったんだけど、
「あ、ここは話に聞いてた通りの綺麗な小川だな。自然そのままって感じでほっこり落ち着く感じ」
「せせらぎが耳に心地いいですね」
「風が吹いててめっちゃ爽やかだ」
エルフ村は常夏だけど、その割に言うほど暑くはない。
なんでかなと思ってたんだけど、
「川がちょうど風の通り道になってて、川で冷やされた空気が開けたこのあたりからエルフ村に吹き込んでるみたいですね。風が強くて気持ちいいです」
「常夏でありながら天然のエアコンを常備してるとか、さすが昔の《神滅覇王》がよく来てただけはあるな……」
「えあこん、ですか?」
おっと――あぶないあぶない。
「ああえっと、氷室みたいなもんかな? 入ったらひんやりするみたいに、常夏だけど涼しいってことで理解してくれると助かる」
「セーヤさんの故郷の言葉ですね! えあこん、覚えました!」
そう言って嬉しそうにパァッっと笑顔を見せるウヅキ。
なんだよ、こんななんでもないことでそんな嬉しそうな顔するとか、可愛すぎて困るんだけど……。
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