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異世界転生 12日目(後編)
第249話 今ここでの最強はアタシってわけ!
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「ほぅ……最強のSS級たる妾に、ケンカをふっかけようというわけじゃの?」
「ふっふーん、アンタは物質世界じゃ最強かもしれないけど、ここがアストラル界ってこと、忘れているんじゃないかしら? ここはね、精霊という種族が最も力を発揮することができる、精霊の、精霊による、精霊のための世界なんだから!」
「で、それがどうしたというのじゃ?」
「具体的には精霊の力の源である精霊原子が大気中に5倍も含まれているんだからっ!」
「ほぅ――それでそれで?」
「つまりアタシのパワーはアストラル界では5倍に跳ね上がるってわけ!」
な、なんだってーー!?
「ふーん、5倍のぅ……」
驚く俺に対して、《神焉竜》はたいして驚いてはいないようだった。
「それに《神滅覇王》! ずっと見てて気づいたんだけど、アンタどうも調子がでないみたいね? オーラが鈍いわよ? ってことはつまり! 今のアンタ、《神滅覇王》は恐るるに足らず! となると! 今ここでの最強はアタシってわけ!」
くっ、精霊さん(《精霊神竜》)め。
アホの子仲間だと思ってたら、なんだかんだで俺の不調を見抜いていたのか。
今の俺の力の戻り具合は……どうだろう、6割くらいだろうか?
S級チートを使う分にはなんの問題もないだろうけど、SS級チートの《神滅覇王》を使うなら――確かにこれはちょいマズいかもしれないな……。
俺が内心の焦りを顔に出さないように、平静を保とうとしていたところ――、
「やれやれくだらん……御託はもういらぬ、かかってくるのじゃ。煩わしい小精霊めが――」
《神焉竜》がずいっとその巨大な一歩を踏み出した。
「へー、事ここに至って、この《精霊神竜》たるアタシにまだそのなめくさった態度をとるってわけ……! いいわ、《神滅覇王》の前に、まずはアンタから痛い目を見せてやるんだから……!」
「ぴーちくぱーちくよくしゃべる口じゃの。いいじゃろう、その小うるさい口が『ごめんなさい』以外の言葉を言えなくなるように、少し躾をしてやるかのぅ――」
相容れる余地ゼロで、もはや必然のごとく臨戦態勢へと入った二人に、
「おい、この子たちは非戦闘員だから巻き込むなよ!」
俺は大きな声で注意を投げかけた。
「当たり前でしょ! 戦えない女の子を狙うなんて、そんな外道をアタシがするわけないじゃん!」
意外にも精霊さん(《精霊神竜》)からはまともな答えが返ってきた。
まぁでもそうだよな。
出会ってからここまでのやり取りを振り返ってみても、精霊さん(《精霊神竜》)は「セコい小者」ではあるけれど決して「卑怯な悪人」ではないもんな。
ちなみに仲裁はもう端から諦めてます、はい。
とりあえず一回、好きなだけ拳で語り合ってもらおう。
そしたら何かこの不毛極まりない煽り煽られな関係も変わるかもしれないし?
とまぁこうして。
20センチほどの精霊さん(《精霊神竜》)と、一軒家ほどもある《神焉竜》によるガチバトルが幕を開けたのだった――。
「ふっふーん、アンタは物質世界じゃ最強かもしれないけど、ここがアストラル界ってこと、忘れているんじゃないかしら? ここはね、精霊という種族が最も力を発揮することができる、精霊の、精霊による、精霊のための世界なんだから!」
「で、それがどうしたというのじゃ?」
「具体的には精霊の力の源である精霊原子が大気中に5倍も含まれているんだからっ!」
「ほぅ――それでそれで?」
「つまりアタシのパワーはアストラル界では5倍に跳ね上がるってわけ!」
な、なんだってーー!?
「ふーん、5倍のぅ……」
驚く俺に対して、《神焉竜》はたいして驚いてはいないようだった。
「それに《神滅覇王》! ずっと見てて気づいたんだけど、アンタどうも調子がでないみたいね? オーラが鈍いわよ? ってことはつまり! 今のアンタ、《神滅覇王》は恐るるに足らず! となると! 今ここでの最強はアタシってわけ!」
くっ、精霊さん(《精霊神竜》)め。
アホの子仲間だと思ってたら、なんだかんだで俺の不調を見抜いていたのか。
今の俺の力の戻り具合は……どうだろう、6割くらいだろうか?
S級チートを使う分にはなんの問題もないだろうけど、SS級チートの《神滅覇王》を使うなら――確かにこれはちょいマズいかもしれないな……。
俺が内心の焦りを顔に出さないように、平静を保とうとしていたところ――、
「やれやれくだらん……御託はもういらぬ、かかってくるのじゃ。煩わしい小精霊めが――」
《神焉竜》がずいっとその巨大な一歩を踏み出した。
「へー、事ここに至って、この《精霊神竜》たるアタシにまだそのなめくさった態度をとるってわけ……! いいわ、《神滅覇王》の前に、まずはアンタから痛い目を見せてやるんだから……!」
「ぴーちくぱーちくよくしゃべる口じゃの。いいじゃろう、その小うるさい口が『ごめんなさい』以外の言葉を言えなくなるように、少し躾をしてやるかのぅ――」
相容れる余地ゼロで、もはや必然のごとく臨戦態勢へと入った二人に、
「おい、この子たちは非戦闘員だから巻き込むなよ!」
俺は大きな声で注意を投げかけた。
「当たり前でしょ! 戦えない女の子を狙うなんて、そんな外道をアタシがするわけないじゃん!」
意外にも精霊さん(《精霊神竜》)からはまともな答えが返ってきた。
まぁでもそうだよな。
出会ってからここまでのやり取りを振り返ってみても、精霊さん(《精霊神竜》)は「セコい小者」ではあるけれど決して「卑怯な悪人」ではないもんな。
ちなみに仲裁はもう端から諦めてます、はい。
とりあえず一回、好きなだけ拳で語り合ってもらおう。
そしたら何かこの不毛極まりない煽り煽られな関係も変わるかもしれないし?
とまぁこうして。
20センチほどの精霊さん(《精霊神竜》)と、一軒家ほどもある《神焉竜》によるガチバトルが幕を開けたのだった――。
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