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異世界転生 12日目(後編)
第254話 『銀河殲滅爆砕黒粒子砲』vs《神焉の黒き炎》
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「必滅最強精霊術奥義!! 『銀河殲滅爆砕黒粒子砲』!!!!」
精霊さん(《精霊神竜》)の突きだした拳から、強烈なビームとなって発射された超圧縮された破滅の黒粒子砲。
それに対して、
「グルァァァアアアアアアアアア――――ッッッッッ!!!!」
耳をつんざく大咆哮とともに、《神焉竜》が『固有神聖』たる《神焉の黒き炎》を撃ち放ち、迎撃する――!
それは神話の時代を終焉わらせた、荒ぶる王竜の破壊の咢……!
『銀河殲滅爆砕黒粒子砲』と《神焉の黒き炎》。
どちらも黒粒子を収束して圧縮し撃ち放つ、必殺奥義の撃ち合いはしかし――、
「有象無象の全てを、余さず飲み干し喰らい尽くせ《神焉の黒き炎》――!」
「なっ!? アタシの必滅最強精霊術奥義『銀河殲滅爆砕黒粒子砲』が!?」
両者が激突した瞬間、《神焉の黒き炎》が一瞬にして『銀河殲滅爆砕黒粒子砲』を飲み込んだ――!
「そんなぁぁぁぁ―――――っ!?」
『銀河殲滅爆砕黒粒子砲』を濁流のごとく一気に飲み込んだ《神焉の黒き炎》。
勢いそのままに精霊さん(《精霊神竜》)へと襲い掛かり――、
「あべし――っ!!」
精霊さん(《精霊神竜》)にもろに直撃して、文字通り吹っ飛ばした。
ゴム毬のように地面に激しく何度も叩きつけられた精霊さん(《精霊神竜》)は――、
「ぐふっ……ぐっ……おふぅ……」
最後はごろごろ地面を転がって、そして動かなくなった。
「うわ、今のは痛いな……っていうか死んでないだろうな……?」
精霊さん(《精霊神竜》)のことが、さすがにちょっと心配になった俺だったんだけど、
「なにが『銀河殲滅爆砕黒粒子砲』じゃ、このたわけが。妾の《神焉の黒き炎》の完全劣化コピーではないか。あまりのへぼさに拍子抜けしたのじゃ」
《神焉竜》ときたらゴミでも見るような目をしながら、一切の容赦なく切って捨てちゃったよ……。
「ふ……今のは効いたわ……アンタ本当にやるじゃないの……」
そしてまたもやふらふらと浮かび上がる精霊さん(《精霊神竜》)。
そのまま寝てれば終わりなのに、まだ立ち上がるんだな……。
「こうなったらアタシも見せないといけないようね、本気の本気というものを……!」
本気でまだ諦めていないのか、それとも本当にまだ奥の手があるのか。
《神焉の黒き炎》の直撃を受けてボロ雑巾のようになりながらも、敢えて倒置法を使って無駄にかっこよく言いながら不敵な笑みを浮かべていた精霊さん(《精霊神竜》)が、
「ぁ……ぅぐ……ぐぬ……うぁぁあっ!!」
突如として激しく苦しみ出したのだ。
「くっ……だめ! 出てきちゃ、ダメ……っ! お願い、出てこないで、アタシの右腕に封印された偉大なる神の竜……!!」
「封印された神の竜……ゴッド・ドラゴン……」
なんていうのかな、これ。
迫真の演技っていうの?
右手をぎゅっと左手で抑えながらそんなことを言い出した精霊さん(《精霊神竜》)は、どこか鬼気迫るものがあった。
「中二病の末期症状ってやつか……もはや手の施しようがないな……」
正直な感想が口をついて出てしまった俺だった。
精霊さん(《精霊神竜》)の突きだした拳から、強烈なビームとなって発射された超圧縮された破滅の黒粒子砲。
それに対して、
「グルァァァアアアアアアアアア――――ッッッッッ!!!!」
耳をつんざく大咆哮とともに、《神焉竜》が『固有神聖』たる《神焉の黒き炎》を撃ち放ち、迎撃する――!
それは神話の時代を終焉わらせた、荒ぶる王竜の破壊の咢……!
『銀河殲滅爆砕黒粒子砲』と《神焉の黒き炎》。
どちらも黒粒子を収束して圧縮し撃ち放つ、必殺奥義の撃ち合いはしかし――、
「有象無象の全てを、余さず飲み干し喰らい尽くせ《神焉の黒き炎》――!」
「なっ!? アタシの必滅最強精霊術奥義『銀河殲滅爆砕黒粒子砲』が!?」
両者が激突した瞬間、《神焉の黒き炎》が一瞬にして『銀河殲滅爆砕黒粒子砲』を飲み込んだ――!
「そんなぁぁぁぁ―――――っ!?」
『銀河殲滅爆砕黒粒子砲』を濁流のごとく一気に飲み込んだ《神焉の黒き炎》。
勢いそのままに精霊さん(《精霊神竜》)へと襲い掛かり――、
「あべし――っ!!」
精霊さん(《精霊神竜》)にもろに直撃して、文字通り吹っ飛ばした。
ゴム毬のように地面に激しく何度も叩きつけられた精霊さん(《精霊神竜》)は――、
「ぐふっ……ぐっ……おふぅ……」
最後はごろごろ地面を転がって、そして動かなくなった。
「うわ、今のは痛いな……っていうか死んでないだろうな……?」
精霊さん(《精霊神竜》)のことが、さすがにちょっと心配になった俺だったんだけど、
「なにが『銀河殲滅爆砕黒粒子砲』じゃ、このたわけが。妾の《神焉の黒き炎》の完全劣化コピーではないか。あまりのへぼさに拍子抜けしたのじゃ」
《神焉竜》ときたらゴミでも見るような目をしながら、一切の容赦なく切って捨てちゃったよ……。
「ふ……今のは効いたわ……アンタ本当にやるじゃないの……」
そしてまたもやふらふらと浮かび上がる精霊さん(《精霊神竜》)。
そのまま寝てれば終わりなのに、まだ立ち上がるんだな……。
「こうなったらアタシも見せないといけないようね、本気の本気というものを……!」
本気でまだ諦めていないのか、それとも本当にまだ奥の手があるのか。
《神焉の黒き炎》の直撃を受けてボロ雑巾のようになりながらも、敢えて倒置法を使って無駄にかっこよく言いながら不敵な笑みを浮かべていた精霊さん(《精霊神竜》)が、
「ぁ……ぅぐ……ぐぬ……うぁぁあっ!!」
突如として激しく苦しみ出したのだ。
「くっ……だめ! 出てきちゃ、ダメ……っ! お願い、出てこないで、アタシの右腕に封印された偉大なる神の竜……!!」
「封印された神の竜……ゴッド・ドラゴン……」
なんていうのかな、これ。
迫真の演技っていうの?
右手をぎゅっと左手で抑えながらそんなことを言い出した精霊さん(《精霊神竜》)は、どこか鬼気迫るものがあった。
「中二病の末期症状ってやつか……もはや手の施しようがないな……」
正直な感想が口をついて出てしまった俺だった。
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