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【外伝】わたし、マリア=セレシア、17歳! 真性クズなんだけど、後世で聖母って言われちゃってるの……
第299話 トラヴィス
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「あー、だる……だるしむ……だるびっしゅ」
せっかく遠路はるばる大陸一の巨大国家シュヴァインシュタイガー帝国まで来たっていうのに、なんか「東の辺境」とかいう超がつくド田舎にいかないといけなくなったわたしは、どうしようもないほどにローテンションだった。
「こんな森の中の街道を何時間もずっと走ってるだけとか、恥ずかしくてみんなに話せないよ……あーあ、帝都のお店でセレブなショッピングしたかったなぁ……」
っていうかまだつかないの?
え? まだ半分超えたところ?
マジくっそだるいんですけど……うん、寝るか……。
わたしが昼寝しようとクッションを折り曲げてまくらにしようとした時――、
「? ちょっとどうしたのよ、こんなところで止まって」
急に馬車が停止したのだった。
「お嬢さま、あれをご覧に――」
窓から専属メイドのアイリーンが指差した方向を見てみると、
「馬車……?」
が1台、街道脇で横倒しになっていたのだ。
「おそらくですが、野盗に襲われたのではないかと。状況から見てまだそう時間はたっておりません。このまま行くとどこかで遭遇する可能性が高いと思われます。迂回いたしましょうか?」
御者も兼ねる執事のセバスが御者台から聞いてくるんだけど、
「下等で下郎な野盗ごときのせいで、なんでこのわたしが道を変えないといけないのよ……! 不愉快なゴミどもは、とっとと蹴散らしなさい!」
「御意に。速やかに排除いたします――総員戦闘準備! これより奇襲戦を行う! お嬢さまの前に立ちふさがりしすべての愚かなる者どもを、完膚なきまでに殲滅せよ!」
…………
……
不意打ち強襲からの殲滅戦は、ものの10分でわたしたちの圧倒的大勝利に終わった。
「圧倒的じゃないの、我が軍は……!」
「今回の護衛チームは王国騎士団から引き抜いたエース級で固めたスペシャルチームでございますので」
――と、
「助けていただきありがとうございました。馬車も走れるように応急修理をしていただいて感謝しております」
お礼を言いに若い男女がやってきた。
さらさら金髪の男と、これまた綺麗な銀髪の女だった。
ああ、つまり旅の途中に野盗に襲われて、それを形の上ではわたしが助けたことになったってわけね。
「別にあなたたちの感謝なんていらないから」
わたしは率直に言ってあげた。
だってこんな庶民に感謝されたところで、わたしの人生になんの意味があるの?
わたし、意味のないことって好きじゃないのよね。
「わたしは、わたしの通行の邪魔になった社会のゴミを処分しただけよ。じゃ、わたしは行くから」
あーあ、早く到着してお風呂に入りたいな……。
「このお礼は必ず返します。わが家名にかけて……もう捨ててしまった家名だけれど」
男がなんか言っていたが、ごめんなさい、私、庶民のお礼よりはやくお風呂に入ることの方が大事なの(笑)
~~後日。
「マ、マリア様に《七選帝侯》のトラヴィス公爵家より内々に使者が参っております……!」
いつも冷静沈着な執事のセバスが、珍しく顔色を変えて駆け込んできた。
「《七選帝侯》? えっと確か、シュヴァインシュタイガー帝国の皇帝を輩出する7つの家柄の一つ、だったっけ?」
『7』という数字を二進法で表すと『III』。
『I』=『アイ』が3つだから『トライ・アインズ』というわけだ。
なかなかシャレてるよね。
それはそれとして――なんで私に?
「お父様じゃなくて? 理由は?」
「トラヴィス家のご子息に関することとのことです。トラヴィス家は嫡男が町娘と駆け落ちしたと噂に聞いておりますが、なにぶん詳しい話は家令である私にも聞かせられないとのことでして」
「まぁ、さすがに会わないわけにはいかないわよね……でもなんで????」
ほんといったい何の話?
ねぇねぇそこのあなた。
ちょうどいいわ。
参考程度にちょっとあなたの意見を聞かせてくれないかしら?
せっかく遠路はるばる大陸一の巨大国家シュヴァインシュタイガー帝国まで来たっていうのに、なんか「東の辺境」とかいう超がつくド田舎にいかないといけなくなったわたしは、どうしようもないほどにローテンションだった。
「こんな森の中の街道を何時間もずっと走ってるだけとか、恥ずかしくてみんなに話せないよ……あーあ、帝都のお店でセレブなショッピングしたかったなぁ……」
っていうかまだつかないの?
え? まだ半分超えたところ?
マジくっそだるいんですけど……うん、寝るか……。
わたしが昼寝しようとクッションを折り曲げてまくらにしようとした時――、
「? ちょっとどうしたのよ、こんなところで止まって」
急に馬車が停止したのだった。
「お嬢さま、あれをご覧に――」
窓から専属メイドのアイリーンが指差した方向を見てみると、
「馬車……?」
が1台、街道脇で横倒しになっていたのだ。
「おそらくですが、野盗に襲われたのではないかと。状況から見てまだそう時間はたっておりません。このまま行くとどこかで遭遇する可能性が高いと思われます。迂回いたしましょうか?」
御者も兼ねる執事のセバスが御者台から聞いてくるんだけど、
「下等で下郎な野盗ごときのせいで、なんでこのわたしが道を変えないといけないのよ……! 不愉快なゴミどもは、とっとと蹴散らしなさい!」
「御意に。速やかに排除いたします――総員戦闘準備! これより奇襲戦を行う! お嬢さまの前に立ちふさがりしすべての愚かなる者どもを、完膚なきまでに殲滅せよ!」
…………
……
不意打ち強襲からの殲滅戦は、ものの10分でわたしたちの圧倒的大勝利に終わった。
「圧倒的じゃないの、我が軍は……!」
「今回の護衛チームは王国騎士団から引き抜いたエース級で固めたスペシャルチームでございますので」
――と、
「助けていただきありがとうございました。馬車も走れるように応急修理をしていただいて感謝しております」
お礼を言いに若い男女がやってきた。
さらさら金髪の男と、これまた綺麗な銀髪の女だった。
ああ、つまり旅の途中に野盗に襲われて、それを形の上ではわたしが助けたことになったってわけね。
「別にあなたたちの感謝なんていらないから」
わたしは率直に言ってあげた。
だってこんな庶民に感謝されたところで、わたしの人生になんの意味があるの?
わたし、意味のないことって好きじゃないのよね。
「わたしは、わたしの通行の邪魔になった社会のゴミを処分しただけよ。じゃ、わたしは行くから」
あーあ、早く到着してお風呂に入りたいな……。
「このお礼は必ず返します。わが家名にかけて……もう捨ててしまった家名だけれど」
男がなんか言っていたが、ごめんなさい、私、庶民のお礼よりはやくお風呂に入ることの方が大事なの(笑)
~~後日。
「マ、マリア様に《七選帝侯》のトラヴィス公爵家より内々に使者が参っております……!」
いつも冷静沈着な執事のセバスが、珍しく顔色を変えて駆け込んできた。
「《七選帝侯》? えっと確か、シュヴァインシュタイガー帝国の皇帝を輩出する7つの家柄の一つ、だったっけ?」
『7』という数字を二進法で表すと『III』。
『I』=『アイ』が3つだから『トライ・アインズ』というわけだ。
なかなかシャレてるよね。
それはそれとして――なんで私に?
「お父様じゃなくて? 理由は?」
「トラヴィス家のご子息に関することとのことです。トラヴィス家は嫡男が町娘と駆け落ちしたと噂に聞いておりますが、なにぶん詳しい話は家令である私にも聞かせられないとのことでして」
「まぁ、さすがに会わないわけにはいかないわよね……でもなんで????」
ほんといったい何の話?
ねぇねぇそこのあなた。
ちょうどいいわ。
参考程度にちょっとあなたの意見を聞かせてくれないかしら?
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