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ーインタールードー 5
第397話 『砂糖2個の驚愕』-アリッサ=コーエン-
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「SS級すらも超える異常な波動が検出された――ですか?」
異世界転生局局長から急な呼びだしを受けて早々、告げられたそのあまりに突拍子もない話に、私ことアリッサ=コーエンは思わずおうむ返しに聞き返してしまっていた。
「ああ、その通りだ」
「SS級を越える──?」
普通なら「ドッキリでしょうか? それとも冗談ですか? 局長も冗談をおっしゃるんですね」なんて言って笑って流すようなトンデモナイ内容だ。
しかしそれが生真面目かつ沈着冷静で名をはせる異世界転生局局長が、仕事の場で真顔で言ったこととなれば、
「事実──なんですね」
それが揺るがぬ真実であることは、一分の隙もなく確定的に明らかなのだった。
「ですがその、お言葉ですが局長。S級を超える規格外だからこそのSS級だったはずでは? その規格外であるはずのSS級をさらに超えると言われても、正直ピンとこないと申しますか――」
私はしごく当然の疑問を投げかけた。
そりゃまぁ世の中は前へ前へと進んでいくものだから、技術だろうが経済だろうがアニメ制作技術だろうが物事は常にインフレして然るべきではあるんだけれど、それにしたってSS級が出てすぐSSS級なんてあまりに展開が早すぎる。
だって麻奈志漏さんが異世界転生して、まだ半月ちょっとしか経っていないんだよ……?
すると返ってきたのは、
「ふむ、さしものアリッサもこれには理解が追い付かなかったというわけだね。それを聞いてちょっと安心したよ。もしあっさりと納得でもされたら、驚きのあまりコーヒーに砂糖を2つも入れてしまった私の立つ瀬がないところだったからね」
なんていう思いもよらない言葉だった。
「きょ、局長がコーヒーに砂糖を!? それも2個も!」
たかが砂糖――?
いいえ、私がこうまで驚いたのも無理はないことだった。
というのも局長はクールビューティなイメージ通りに、ことコーヒーに関してはガチガチのブラック派で、絶対に砂糖もミルクも入れない人なのだから。
(すごいよね、大人の女性って感じでとっても憧れちゃいます!)
そんなブラック原理主義な局長が、だ。
驚きのあまりにコーヒーに砂糖を入れてしまった――それも2個も――これはそんなぶったまげたヤバい展開なのだ……!
「いやはや甘すぎて飲みきるのが一苦労だったよ……」
「あ、全部飲んだんですね」
「それはもちろんさ。私たちが利用しているコーヒーサーバーの費用は公金、つまりは税金で賄われているのだから。公僕として、それを捨てるなんてとんでもないことだよ」
「さすが局長……! 公務員の鑑です!」
ちなみに私は自他ともに認める大の甘党なので、ブラックは全く飲めない口だった。
飲めるとカッコいいので、いつかは飲めるようになりたいと思っています。
「あれ? ですが局長、SS級すら観測限界値を越えていた、という話だったと記憶しております。確かスペックもあくまで推測値だったはずです。なのにどうして観測できないSS級より上のSSS級だとカテゴライズすることができたのでしょうか?」
「ああそれはね、言ってしまえばごくごく簡単なことではあるんだけれど……ただまぁ心して聞いてほしい」
「ご、ごくり……」
なにその前置き!?
「世界の枠を飛び越えて、『この世界』でも特殊な重力波を検知したんだ」
「はい――? いまなんと……?」
えっと? この世界で? 観測された?
「おや失敬、聞こえなかったかな? ではもう一度言おう。アガニロムで発生した力が、世界の枠を飛び越えて私たちのいるこの世界で観測されたのだよ」
「この世界で、ですか!? まさかそんな――!」
今までの観測はあくまで異世界における力の発現を、特殊な機器によって「その異世界での事象」として観測していた。
基本的に000000000666異世界 《アガニロム》で起こったことは、全て《アガニロム》の中で完結するはずなのだ。
しかしそれが世界の壁を飛び越えて、私たちのいるこの世界にまで影響を及ぼしただなんて――!
「しかもそれだけではない。他の全ての異世界でも同様の現象が観測されたのだ」
全ての異世界へと波及した異次元の力……!?
「い、いったい何が起こっているのでしょうか……!?」
異世界転生局局長から急な呼びだしを受けて早々、告げられたそのあまりに突拍子もない話に、私ことアリッサ=コーエンは思わずおうむ返しに聞き返してしまっていた。
「ああ、その通りだ」
「SS級を越える──?」
普通なら「ドッキリでしょうか? それとも冗談ですか? 局長も冗談をおっしゃるんですね」なんて言って笑って流すようなトンデモナイ内容だ。
しかしそれが生真面目かつ沈着冷静で名をはせる異世界転生局局長が、仕事の場で真顔で言ったこととなれば、
「事実──なんですね」
それが揺るがぬ真実であることは、一分の隙もなく確定的に明らかなのだった。
「ですがその、お言葉ですが局長。S級を超える規格外だからこそのSS級だったはずでは? その規格外であるはずのSS級をさらに超えると言われても、正直ピンとこないと申しますか――」
私はしごく当然の疑問を投げかけた。
そりゃまぁ世の中は前へ前へと進んでいくものだから、技術だろうが経済だろうがアニメ制作技術だろうが物事は常にインフレして然るべきではあるんだけれど、それにしたってSS級が出てすぐSSS級なんてあまりに展開が早すぎる。
だって麻奈志漏さんが異世界転生して、まだ半月ちょっとしか経っていないんだよ……?
すると返ってきたのは、
「ふむ、さしものアリッサもこれには理解が追い付かなかったというわけだね。それを聞いてちょっと安心したよ。もしあっさりと納得でもされたら、驚きのあまりコーヒーに砂糖を2つも入れてしまった私の立つ瀬がないところだったからね」
なんていう思いもよらない言葉だった。
「きょ、局長がコーヒーに砂糖を!? それも2個も!」
たかが砂糖――?
いいえ、私がこうまで驚いたのも無理はないことだった。
というのも局長はクールビューティなイメージ通りに、ことコーヒーに関してはガチガチのブラック派で、絶対に砂糖もミルクも入れない人なのだから。
(すごいよね、大人の女性って感じでとっても憧れちゃいます!)
そんなブラック原理主義な局長が、だ。
驚きのあまりにコーヒーに砂糖を入れてしまった――それも2個も――これはそんなぶったまげたヤバい展開なのだ……!
「いやはや甘すぎて飲みきるのが一苦労だったよ……」
「あ、全部飲んだんですね」
「それはもちろんさ。私たちが利用しているコーヒーサーバーの費用は公金、つまりは税金で賄われているのだから。公僕として、それを捨てるなんてとんでもないことだよ」
「さすが局長……! 公務員の鑑です!」
ちなみに私は自他ともに認める大の甘党なので、ブラックは全く飲めない口だった。
飲めるとカッコいいので、いつかは飲めるようになりたいと思っています。
「あれ? ですが局長、SS級すら観測限界値を越えていた、という話だったと記憶しております。確かスペックもあくまで推測値だったはずです。なのにどうして観測できないSS級より上のSSS級だとカテゴライズすることができたのでしょうか?」
「ああそれはね、言ってしまえばごくごく簡単なことではあるんだけれど……ただまぁ心して聞いてほしい」
「ご、ごくり……」
なにその前置き!?
「世界の枠を飛び越えて、『この世界』でも特殊な重力波を検知したんだ」
「はい――? いまなんと……?」
えっと? この世界で? 観測された?
「おや失敬、聞こえなかったかな? ではもう一度言おう。アガニロムで発生した力が、世界の枠を飛び越えて私たちのいるこの世界で観測されたのだよ」
「この世界で、ですか!? まさかそんな――!」
今までの観測はあくまで異世界における力の発現を、特殊な機器によって「その異世界での事象」として観測していた。
基本的に000000000666異世界 《アガニロム》で起こったことは、全て《アガニロム》の中で完結するはずなのだ。
しかしそれが世界の壁を飛び越えて、私たちのいるこの世界にまで影響を及ぼしただなんて――!
「しかもそれだけではない。他の全ての異世界でも同様の現象が観測されたのだ」
全ての異世界へと波及した異次元の力……!?
「い、いったい何が起こっているのでしょうか……!?」
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