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第六部「チート学園」 異世界転生 ??日目
第437話 終わり良ければすべて良し
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「チート学園でセーヤくんの隣にいて、セーヤくんと一緒に過ごして、セーヤくんの一番になれて……本当に嬉しかったなぁ。幸せで楽しくて夢みたいで――それでこうしてずるずる引き延ばしちゃった。嘘をついちゃってごめんね、セーヤくん」
謝罪の言葉とともに、ケンセーがガバっと大きく頭を下げた。
「おいおい、止せってそういうのは。だいたい謝るってんなら俺だって謝らないといけないし」
「どうしてセーヤくんが謝るの?」
頭を下げたままのケンセーが不思議そうな声色で尋ねてくる。
「だって、ずっと一緒にいたのに最後までケンセーのことを気付いてやれなかっただろ。ごめんなケンセー。チート学園で美少女チートっ子たちにモテモテハーレムでちやほやされて浮かれてしまって、俺は何も知ろうとしなかったんだ。これじゃみんなのマスター失格だよ」
無知の知、己が無知であることを自覚せよと言ったのは、古代ギリシアのソクラテスだったか。
俺はなんだかんだでモテモテハーレムチート学園が楽しすぎて、ケンセーとの探偵ごっこが面白くて、自分が無知であることを知ろうともしなかったんだ――。
「だからほら、顔を上げてくれないか? そうやって下を向いたままだとケンセーの可愛い顔が見えないからさ」
「またそーいうカッコイイこと言うし……うん、じゃあ顔は上げるね。でも諸悪の根源は私なんだから。セーヤくんはあくまで被害者なんだからね」
そんなことない――とは言えなかった。
ここは優柔不断にその場しのぎの不誠実な優しさを見せる場面じゃないと、そう思ったから。
「でもこうやってケンセーと最後に話をできてよかったよ」
終わり良ければすべて良しって言葉もあるしな。
一人の男としてちゃんとケンセーって女の子の話を聞いて。
ケンセーの本当の気持ちも知ることができて。
そしてその上で、すべてを知った上で、それでも俺は現実世界への帰還の意思を告げなければならない――。
――そう思ったんだけど、
「最後?」
ケンセーがキョトンと目を丸くしながら小首をかしげた。
その仕草がとっても可愛くて、よーし俺、ケンセーの言うこと何でも聞いちゃいうぞ?
――って、いやいや!
冷静になれ俺!
今ちょっと危なかったぞ?
チート能力『可愛いは正義』を使われたのか……!?
「えっと、最後だよな? だってこれで最後の一人だったケンセーが納得するだろ? ってことは全チートが全会一致だろ? ってことで俺は意識世界から現実世界に戻れるわけだろ? そしたらもうケンセーとはお別れになっちゃうよな?」
当然の結論だよな?
ケンセーと会えなくなるのは寂しい。
チート学園でモテモテハーレムできなくなるのは、残念を通り越して無念極まりない。
だけどさ、これはもう仕方がないことなんだ。
それは当たり前にすぎる結論のはずだったんだけど、
「うーうん? 別に最後じゃないよ? だってセーヤくんはこれからずっとチート学園で楽しくモテモテハーレムの主として過ごすんだから、安心してね」
なぜかケンセーはそんなことを言ってきたのだ――。
謝罪の言葉とともに、ケンセーがガバっと大きく頭を下げた。
「おいおい、止せってそういうのは。だいたい謝るってんなら俺だって謝らないといけないし」
「どうしてセーヤくんが謝るの?」
頭を下げたままのケンセーが不思議そうな声色で尋ねてくる。
「だって、ずっと一緒にいたのに最後までケンセーのことを気付いてやれなかっただろ。ごめんなケンセー。チート学園で美少女チートっ子たちにモテモテハーレムでちやほやされて浮かれてしまって、俺は何も知ろうとしなかったんだ。これじゃみんなのマスター失格だよ」
無知の知、己が無知であることを自覚せよと言ったのは、古代ギリシアのソクラテスだったか。
俺はなんだかんだでモテモテハーレムチート学園が楽しすぎて、ケンセーとの探偵ごっこが面白くて、自分が無知であることを知ろうともしなかったんだ――。
「だからほら、顔を上げてくれないか? そうやって下を向いたままだとケンセーの可愛い顔が見えないからさ」
「またそーいうカッコイイこと言うし……うん、じゃあ顔は上げるね。でも諸悪の根源は私なんだから。セーヤくんはあくまで被害者なんだからね」
そんなことない――とは言えなかった。
ここは優柔不断にその場しのぎの不誠実な優しさを見せる場面じゃないと、そう思ったから。
「でもこうやってケンセーと最後に話をできてよかったよ」
終わり良ければすべて良しって言葉もあるしな。
一人の男としてちゃんとケンセーって女の子の話を聞いて。
ケンセーの本当の気持ちも知ることができて。
そしてその上で、すべてを知った上で、それでも俺は現実世界への帰還の意思を告げなければならない――。
――そう思ったんだけど、
「最後?」
ケンセーがキョトンと目を丸くしながら小首をかしげた。
その仕草がとっても可愛くて、よーし俺、ケンセーの言うこと何でも聞いちゃいうぞ?
――って、いやいや!
冷静になれ俺!
今ちょっと危なかったぞ?
チート能力『可愛いは正義』を使われたのか……!?
「えっと、最後だよな? だってこれで最後の一人だったケンセーが納得するだろ? ってことは全チートが全会一致だろ? ってことで俺は意識世界から現実世界に戻れるわけだろ? そしたらもうケンセーとはお別れになっちゃうよな?」
当然の結論だよな?
ケンセーと会えなくなるのは寂しい。
チート学園でモテモテハーレムできなくなるのは、残念を通り越して無念極まりない。
だけどさ、これはもう仕方がないことなんだ。
それは当たり前にすぎる結論のはずだったんだけど、
「うーうん? 別に最後じゃないよ? だってセーヤくんはこれからずっとチート学園で楽しくモテモテハーレムの主として過ごすんだから、安心してね」
なぜかケンセーはそんなことを言ってきたのだ――。
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